あらゆる仕事は失敗するからこそ、この4冊で予習しよう
明確なゴールと計画が敷かれ、充分な準備や引継ぎがなされ、潤沢な予算とメンバーの下、納期も品質も想定通り――断言する、そんな仕事は、存在しない。
むしろ、プロジェクトは既に始まっているにもかかわらず、人もカネも揃っておらず、そもそも何をするのか曖昧なのに、納期だけはキッチリ切ってある。そんな中で走りながら考え、検討しながらつくり上げ、なだめてすかして穴を塞いで、なんとか動くモノに間に合わせねばならぬ――これが定常運転だ。
仕事とは常にやっつけだ。
だから失敗するのは当然だ。
失敗が大きいか小さいかだけの話であり、パーフェクトな仕事なんてものは無い。もちろんこれは本音ベースの話であり、外に吹聴するときは別であることは言わずもがなだが、念のため蛇足しておく。
というか、大なり小なり失敗するものとして扱わないと、心が保たぬ。何かしらの失敗が「ある」ものとして、むしろどんな失敗にどう対処するかを予め想定しておいて、準備をしたほうが気が楽だ。
もちろん、あらゆる失敗を予測することは不可能だから、想定外がでたらその時に考えよう。それでも、見える失敗は準備しておいたほうがいい。
そうした、失敗を準備するために役立つ書籍を、「必ず訪れる失敗を予習する4冊」で解説した。
ラインナップは以下の通り。
- 『失敗の科学』マシュー・サイド(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
- 『ヒューマンエラーは裁けるか』シドニー・デッカー (東京大学出版会)
- 『なぜエラーが医療事故を減らすのか 』ローラン・ドゴース(NTT出版)
- 『IT失敗学の研究』不条理なコンピュータ研究会(日経コンピュータ)
ガチで他山の石。自分の時に、備えよう。
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