【スプラトゥーン2】 わが子をS帯に入れるために親がしたこと
結論から言う、「親が楽しそうに遊ぶ」である。
父を越えてS帯に! 娘スゴい! #Splatoon2 #スプラトゥーン2 #NintendoSwitch pic.twitter.com/iwZQhfhlQ8
— スゴ本の中の人 (@Dain_sugohon) 2018年6月13日
基本的に「たくさん塗ったほうが勝ち」なので、水鉄砲でペンキ遊びしているようなノリでプレイする。そんな親の後ろ姿を見ていて、「わたしもやりたい!」と言い出したのでコントローラーを握らせる。
スプラどころか、FPSすら初である。いきなりネットワーク対戦は酷なので、一人でできるゲーム(ヒーローモード)をやらせる。「ホタルちゃんカワイイ!」とか「このタコ~~」と大騒ぎしながら、クリアする。負けるとカンシャクを起こし、イライラを周囲に撒き散らす人がいるが、何の意味も無い、何の意味も無い。これ、口で言っても聞くわけがないので、負けてもゲームオーバーになっても、楽しみながら試行錯誤する姿をみせる。
そしてネットワーク戦。4対4のチーム戦である。最初は何をしていいのか分からず、右往左往としているうちに撃たれる。トライ&エラーを繰り返す、へたっぴなとーちゃんを見て、子どもは「ヘタでもいい」と安心する。そして、目的はチームの勝利であり、どうすればチームに貢献できるかを考える。
ネットワークの向こう側にいるのは、子どもから大人まで、誰か分からない。もの凄く上手い小学生もいれば、幼稚なプレイをする大人もいる。パチャパチャ挑発しているだけの煽りイカや、全く仕事をしないチャージャー、ずーーーーーーーーと隠れて殴って逃げるだけのローラーなど、こちらの心が折れそうになる。
そんなときは、イチローの名言をつぶやく。「コントロールできることと、コントロールできないことを分け、コントロールできることに集中する」である。イケてない奴に当たったのはコントロールできないけれど、(そいつも含めた)チームにどう貢献するかはコントロールできる。そして、コントロールそのものを楽しむのだ。言った通りにしてくれれば世話ないが、それは難しい。だから、試行錯誤を楽しむ姿を見せるのだ。
風向きが変わったのは、「ガチバトル」を始めたとき。一定のランクに達すると、よりシビアなゲームができる。そこに至るまでは、とーちゃんの後ろを追いかけているようだったのに、いわゆる「ガチ勢」になると、みるみる実力をつけてゆく。ゲームは2日に1時間と限られているので、学校で有志を集め、立ち回りをレクチャーしてもらったり、youtubeで研究する。とーちゃんのランクを軽々と抜き去る。
それでも苦労する。C→Bまではすぐだが、B→Aで苦戦する。どんなに頑張っても、チームメイトに恵まれず、煽りイカや仕事をしない連中に当たると、毒づきたくなる。自分の努力が無に帰されているような気分になる。上手なら生き延びるし、下手なら死ぬだけなら分かる。そうではないのだ。負けそうになると、落ちる(ネットワークを切断する)奴が出てくるのに腹が立つ(今では対策済み)。そんな中でも、腐らず、あせらず、実力を溜めてゆく。
大切なのは、試行錯誤を楽しむこと。とーちゃんがやってたことを、逆に子どもに教えられる思いである。
そして、もう一つ親は学ぶ。子どもが新しいことに向き合うとき、親の「言うこと」ではなく「すること」をマネする。後は放っておいても伸びてゆく。要するに、子どもは、親の言うことなんて聞かないが、親のすることのマネは上手いのである。
これ、スプラトゥーンに限らない。
たとえば、「わが子を東大に入れる!」とか息巻く親がいるけれど、東大に入るような子どもの親は、自らが学ぶ姿を見せているのではないだろうか。「子は親を見て育つ」のであれば、「勉強しなさい」と口で言うだけで自分はダラダラ遊んでいるような親から、自ら学ぼうとする子どもは育たない。そして、自己啓発書の洗礼を受けた世代が親になり、「デキる親はここが違う!」とか「東大合格弁当」みたいな本を漁っているのなら、読むべき本が違っている。
勉強するのは子どもである。親が言ってその通りに子どもが動いてくれることなんて、ありえない。「子どものヤル気スイッチを~」なんて言う人いるけれど、あなた、その子が赤ちゃんのとき、「泣き止ませスイッチ」あった? あるいは幼いとき「買って買って停止スイッチ」押してた? 小さい子だから無理だというなら、あなたの配偶者の「文句を言わないスイッチ」「率先して手伝ってくれるスイッチ」見つけてるんだよね。
いや、配偶者と子どもは違うだろ? というツッコミには、では、あなた自身の「ヤル気スイッチ」押せているんだよね、という話になる。
かくいうわたしは、「ヤル気スイッチ」押せてない。パチャパチャ挑発しているだけの煽りイカや、全く仕事をしないチャージャー、ずーーーーーーーーと隠れて殴って逃げるだけのローラーに心が折れた。とーちゃんは、Skyrimに旅立つ。少なくともあそこは、実力と成果が一致する。上手けりゃ生き延びるし、下手なら死ぬだけだ。
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