このサバイバル本がスゴい
好きな本をもちよって、まったりアツく語り合うスゴ本オフ[facebookスゴ本オフ]。
今回も凄くて旨くて楽しいひとときでした。参加いただいた皆さん、お手伝いいただいた方、そしてKDDIウェブコミュニケーションズさん、ありがとうございます。
ゾンビとイジメと生還モノが並ぶって、実は珍しいかも
そして、開催するたび痛感するのは、自分の狭さ。事前のテーマから、いかに自由な発想で選んでくるか、さらに、見落としていた「ど定番」を引き出すか、まいど目ウロコ背デンキ状態になる。今回のテーマは「サバイバル」。極限状況から脱出するというテーマと思いきや、何をもって「極限」とするか、「脱出」とはどうすることか、がフリーダムな作品が集まる集まる(そして積読山が高くなる)。
異質な組合わせだけど、共通点は「サバイバル」
たとえば、わたしが完全に見落としていたのが、「戦争」というテーマ。どちらかというと、「遭難」や「災害」からの生還というアタマでいたので、虚を突かれる思いだった(今日マチ子『cocoon』)。さらに、「生還」に拘っていたので、「生還できる人とできない人の差は何か」という視点も無かった。通常、話者となる人は帰ってこれたからこそ物語れるのであるから、「生還できない話」は完全に抜けていた(アマンダ・リプリー『生き残る判断 生き残れない行動』)。
異なるけれど、似ている、組合わせの妙
さらに、生き残ってきたからこそ今があるといえる、“進化”の観点は無かった。種としてのサバイブは、適応できるか否かは、運と必然の物語だといえる(ドナ・ハート『ヒトは食べられて進化した』、針山孝彦『生き物たちの情報戦略』)。また、権謀術数から生き残るという視点での惣領冬実『チェーザレ』は、言われて初めて膝を打ったし、ソルジェニーツィン『イワン・デニ-ソヴィチの一日』なんて“今日を生きる”をテーマにした完璧な一冊であることは(既読であるにもかかわらず)思いもよらなかった。
ヤマケイとラノベの組合わせって、面白い
気づき沢山、収穫山盛りの濃密な時間だった。以下、できうる限り浚ってみるが、あなたが、「サバイバル」というテーマで何を選ぶか、思い浮かべながら眺めてほしい。
耳の聞こえない少女と出会った、少年の話。序盤の壮絶ないじめとそれでもコミュニケーションを図ろうとする構図が、「いじめからのサバイバル」と受け取る。けれども、テーマはその後、「取り返しの付かないことにどうやって向き合うのか」に転調する、いわば「過去からのサバイバル」。
殺した女と殺させた女の話。作家が、その魂を削って描いたとしか思えないほど重くて苦しい。思いの一方通行性と、起きてしまった殺人の“共犯者”となった二人の女の逃避行。生活から、人生から、過去から、思いから逃げ延びようとする───どこへ?何のために?あっという間に自棄に傾く危うさは、『テルマ&ルイーズ』を彷彿とさせるが、二人がどこへたどり着くのかは、ぜひ読んで確かめて欲しい。
『ヒトは食べられて進化した』ドナ・ハート、ロバート W.サスマン(化学同人)
人はなぜ人になったのかを書いたノンフィクション。獲物を狩って、食べるために二足歩行したという説←これはウソだと強烈なカウンターをぶつけたのが本書。逆で、他の獲物に喰われたから進化したというのだ。ひ弱で頭もあまりよくない、食べられながら進化したヒトの姿を描き出す。Rootportがスゴ本宣言した一冊、これは読みたい。
『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』佐藤清隆(幸書房)
世界史を「チョコレート」で斬ったスゴ本。「神の食べ物」であるカカオがチョコレートになるまでの長い歴史を振り返りながら、その中で社会に果たしてきた役割を科学の観点でとらえなおす。『銃・病原菌・鉄』レベルとのこと。普段何気なく口にしているチョコレートをキーに振り返ると、思いがけない世界史になることが分かる。
コストパフォーマンスが悪すぎて、昔から不毛と言われているらしい「萌え」「ミリタリー」業界でずっと刊行し続けている雑誌。サバイバルの究極は、「戦争」。その戦争をリアルに追求しつつ、萌え化したのが「艦隊これくしょん」。萌えとミリタリーは金にならないと長年言われていた中でサバイバルしてきた雑誌。ガルパンとか艦これで大いなる順風が吹いている。薄くない本で大破した鳳翔さんとか愛宕さんを見ていると、こみ上げてくる何かがある。折りしもミッドウェー海戦の特集号で、空母四隻を一度に失うことがどんだけダメージでかいかを思い知らされる。
サバイバル=生き残る、という事で希望さえあれば人は生きて行ける事を教えてくれた本だから。生き残る、と考えたとき、お金とか食べ物とかも重要だけど、最も重要なのは「希望」なんじゃないか……という発想で、『蒼穹の昴』のご紹介。家族も社会も絶望している時代、「おまえは大物になる」という希望をもらい、それを胸に生きていく少年の話。
『チェーザレ』『羣青』『COCOON』が並ぶのも、スゴいとりあわせ
政権争いの中で、「生き残る」という事の重みを感じさせる。華やかで権謀術数に満ちたルネッサンスを描いた傑作。時代が華やかな分、政治のドロドロした部分が目に付くかも。「生き残ればいいんです、生き残った者に、神は微笑むのです」というセリフが刺さる。現在も連載中だけど、ぜひ10巻目のこのセリフまでたどりついて涙してほしい。
強烈な利己主義と、それまでの小説には無かった無慈悲さ、残虐さに彩られた、尻尾の先までサバイバルな犯罪小説。したたかに徹底したエゴイズムを描く。非常に毒性が強く、ナイフのような一冊。ピュアな方や若い方にはオススメできないかも。逆に言うと、アクの強い(打たれ強い)おっさんが読むといいのかも。
サバイバルという言葉にはシチュエーションによって様々な定義があるが、結局のところは死なないことであり、自分を知ることであり、他者VS自分を競って比べることではなく、自分自身の核を持つことである(ような気がしている)。先日久々に読んだところ、二十代の頃に比べて理解・納得できる部分が多かった。
裕福な家庭で育った青年が、全ての財産や社会的な関わりを断って、アラスカの無人の荒野に分け入り、四ヶ月後死体で発見された理由とは?その純粋さ故に家を飛び出し、荒野へ向かったのは、「自分しかいない」という世界を目指したかったから。世の中との関わりを一切断ったなかで、どうやって生きていくか。その純粋さに、とまどう。
死体から金歯や服を調達する話や、獣から安全に寝る話、砲弾を盗み出して魚を獲る話など、ワイルドなネタ満載。日本人特有の強さ・弱さの指摘が面白い。「日本人は集団だと強いが、集団から離されて独りになると弱くなる」なんて、的確かも。
19世紀の英極地探検隊全滅の足跡を追う、21世紀の日本の若き冒険家のレポート。今、「命を賭して」足を踏み入れる価値がある場所ってどこなんだ?という事を問いかけてくる、ドキュメンタリー本です。時代問わず民族問わず、極地で細かいところでちょいちょい「生き延びてる」描写もすごい。英探検隊の全滅録がキツイのでごはんの時は無理。探険史の入り口としても。
達人博徒の「人生のシノギ方」解説本。「なんか、もう無理かも」「今の状況から逃げたい」とか、もう「涙も出ねえし」という気分の時におすすめの本です。巨匠の、変に「教えにこない」境地がすばらしい。サラリーマン生活に「飽きてしまった」人にオススメ。イケてるときに読むとヒヤっとする、ダメなときに読むと、まあいいか、という気になれる。
女子高生が戦争に狩り出されて、悲惨な目にあう話。酷い展開を可愛らしい絵柄で描いているミスマッチ。残酷でありながらインパクトがあるのは、少女同士の愛ともつかぬ友情ともつかぬ結びつきや、女の子としての生活も捨てられないところ。ラスト、残酷さを癒しつつも印象深いラストになっている。絵柄がスイーツだし、サバイバルだし、これしかないと思ってオススメ。表紙で一目惚れして立ち読みして→ショックを受けて→平積みに戻した曰くあり(その後購入に至る)。放流本なのだが、ジャンケン争奪戦に負けたので速攻で注文した。
『お父さん、フランス外人部隊に入隊します。』駒村吉重(廣済堂出版)
厳格な父から自分をサバイブさせるために、世界で最も過酷といわれるフランス外人部隊というサバイバルな環境に身を置いた。この一見相反する経緯がおもしろいのと同時に、家庭内でわかりあうことのできない親子関係というのは、自分が死ぬわけにもいかず、相手を殺すわけにもいかない。なるほどサバイバルな環境だな、と自分と重ね合わせて思ったため。
サブタイトルの「デビューだけで満足してはいけない」、帯の「作家は、なるよりもあり続けるほうがはるかに難しい」に象徴されるように、作家として生き残るのは至難の業。この本に書かれている内容はほかでもお目にかかるものは少なからずありますが、自身もながらく売れない作家だった大沢有昌の実体験に基づく言葉によって、独自の1冊になっているのがスゴいと思います。普通のノウハウ本と異なり、リアルな、自分のナマの体験を、厳しさを交えつつ言い尽くしているところ。食っていける作家になるために求められるレベル。「作家とは下請けである」という意識を持っているのがすごい。
長崎の佐世保で起こった少女刺殺事件を追ったノンフィクション。被害者家族、加害者家族の両方を取材している。どちらかにべったりではなく、バランスのとれた奇蹟の実話。
『イワン・デニーソヴィチの一日』ソルジェニーツィン(新潮文庫)
生き続けていかねばならないことの喜びと悲しみの真髄がある。サバイバルとはなんぞやと考え、サバイバルとサバイバルの間の「安心できる時間」を満たす作品を選んだ。『イワン・デニーソヴィチの一日』のご紹介。悲惨きわまる強制収容所の一日を初めてリアルに描いている。
心が振り切れてしまいそうなつらさやよろこびに挟まれた安心、それが「サバイバル」の本質かなと。生きることはつらい。それに対し、宗教的に堪え忍ぶという考え方もあれば、それをなんとか変えていこうという考えもある。さらに、そんなものに意味はないという考えも。『ヘヴン』を読むと、感じるところは人それぞれだと気づく。
縄文時代の生き方を実践する。どんぐりクッキーとかを作る。古代の火起こし、石器ナイフ作り、ドングリの縄文クッキー作りなど、縄文時代の知恵と技術でサバイバルする、画期的なハウツー。ロハスの擬態「ていねいな暮らし」を標榜する方は是非、究極の「ていねいな暮らし」マスターブックなり。
『極北』は村上春樹訳とのこと、話もハルキの節が利いている(っぽい)
絶望の先のさらなる絶望……壮絶なサバイバル小説。世界が温暖化して壊れていった状況を描いた『極北』。絶望の先のさらなる絶望……壮絶なサバイバル小説。イメージでいうと、映画『マッドマックス』の女性版(もと警官なのも一緒)。どんどんモノがあふれていた世界から、どんどんモノが失われていく世界へ。壊れた世界で独りでやっていくことはできるのだが、人とのコミュニティをあえて求めていく。世界を味わいながら旅をしていく。
『生き残る判断 生き残れない行動』アマンダ・リプリー(光文社)
災害時などに人間の心理がどう反応するかを3段階に分けて描いたノンフィクションで、「サバイバル」の実践書としてオススメ。バージニアの学校で銃乱射事件があったとき、生き残った生徒は何をしていたのか──体が麻痺して動かなかった(動けなかった)という。では、動かなかったら生存できるのか───そんな簡単な話じゃないだろ、というのが著者の主張。サバイバルガイドとして有益というだけではなく、サバイバル「させたい」人にとっても重要。飛行機の酸素マスクを着けるとき、子どもより先に親がつけなさいというのは、急降下したとき、数十秒で意識を失うから。サバイバル技術を伝える前に、その理由を書いているのがいい。
ジェーン・オースティンが書いた時代は、「いかに女性が玉の輿に乗って成功して賢く生きていけるか」が重要だったらしい。男が組織で名を挙げるように、女もサバイバルをしてきた。このマッシュアップで『高慢と偏見とゾンビ』そして『ジェーン・オースティンの読書会』『高慢と偏見と殺人』などが出ている。もとの本の影響力の強さをうかがい知る。
ゾンビと闘った人々への架空のインタビュー集。面白いなーと思ったのは、ゾンビが大発生して、ゾンビと人間の戦争が終わった後に、国連の調査官が世界各地を取材して語り書きにした構成のところ。映画版ブラピの一人称ではなく、多人称であるのが面白い。この世ならざるもの、震災だとか、天変地異とか、ウィルスによるパンデミックとか、を「ゾンビ」という形で小説にしたのがいい。やすゆきさんが機内映画で見たときに、ゾンビたちが入り込んだジェット機が……のシーンがカットされていたとのこと。飛行機で見る映画だと、飛行機が××するところはNGなのだろうか……
漂流モノで挙げたい。無人島に漂着してサバイバル生活を始める出だしは『十五少年漂流記』『ロビンソン・クルーソー』なのだが、そういうのを読んできた大人向けの、ダークサイドな漂流もの。タイトルが暗示するように、展開はまるで逆だと思ったほうがいい。 『バトルロワイヤル』的なところもある。サバイバルというと、「独りで生きる」ものが多い中、集団で生き残ろうとするのがユニーク。
集まった本たち(だけど、「それを挙げるならコレは?」が何倍も出てくる)
- 『生き物たちの情報戦略』針山孝彦(化学同人) : 情報とる器官が発達させ、生存をかけた静かなる戦いを描く
- 『決定版 ひもとロープの結び方 便利手帳』小暮幹雄(ナツメ社) : いきなりロープを取り出して、結び方の実演。まだ習得していないけれど、いざという時のために
- 『防災・救急に役立つ日用品活用法』羽田道信(風媒社) : 我が家の防災を見なおし。ロープやアルミコーティングしたシートとかをそろえている。
- 『セルフビルド~家をつくる自由~』蔵前仁一編(旅行人) : サバイバルと言えば衣食住だろ、と素人が図面もひかずに手ノコ一本ですみかを作る楽しさを伝える一冊
- 『砂漠の囚われ人マリカ』マリカ・ウフキル(早川書房) : モロッコで囚われていたのは、国王の養女だったという話。モロッコでは発禁書で、その本の話題すらはばかれるほど。彼女の運命にうちのめされる
- 『All you need is kill』桜坂洋(集英社スーパーダッシュ文庫) : ラノベでサバイバル。擬体で闘う兵士なのだが、毎日毎日を死んでループする。ラノベでハリウッド映画化される(たぶん)最初の作品
- 『オーバーロード』丸山くがね(エンターブレイン) : Web小説を単行本化。転生もののファンタジーで、「あなたは魔王です」から始まるところがユニーク。善ではなく、悪側から生き延びるテーマを追っている
- 『やっぱりニューヨーク暮らし』渡辺葉(扶桑社) : ニューヨークで安全に快適に暮らすためのガイドブック。元気なNY生活のために。9.11から1年後のニューヨークの風景。著者は椎名誠の娘
- 『「捨てる!」技術』『もういちど「捨てる!」技術』辰巳渚(宝島社新書) : 二つ読むと納得する。サバイバルの前には、モノを手放すことが大切。モノに溢れているということは、その家賃を払っているようなもの。埋もれるモノへからサバイバルするために
- 『うまい犯罪、しゃれた殺人』ヘンリイ・スレッサー(早川書房) : 著者はヒッチコック劇場の脚本家の常連。ストーリー性を重視して作られた短編には、生き残るための知恵が詰まっている
- 映画『リミット』ロドリゴ・コルテス監督 : 極限状況に置かれた主人公のみが出演者という演出の映画。シーンはほぼ固定。棺桶の中だけ。次々と困難が襲い掛かる中、主人公は脱出を試みる。まちがいなく心臓によくない。『ショーシャンクの空に』もサバイバルですな。極限状況は映画に合うのかも。
- 『舟をつくる』前田次郎、関野吉晴(徳間書店) : 地球の大きさを「肌身で感じた」人で頭に思い浮かんだのが、人類誕生の旅を人力でたどったグレートジャーニー関野吉晴さん。その関野さんが、自然から採取した材料だけで舟をつくり、インドネシアから日本まで航海した記録
- 『OLIVE いのちを守るハンドブック』NOSINGER(メディアファクトリー)
- 『体験版 わが家の防災-本当に役立つ防災グッズ体験レポート』玉木貴(駒草出版)
- 『夏の朝の成層圏』池澤夏樹(中公文庫)
- 『ミニヤコンカ奇跡の生還』松田宏也(ヤマケイ文庫)
- 『ドキュメント生還』羽根田治(ヤマケイ文庫)
- 『たった一人の生還「たか号」漂流二十七日間の闘い』佐野三治(ヤマケイ文庫)
- 『サバイバル』さいとうたかを(リイド文庫)
- 『チベット旅行記』河口慧海(講談社学術文庫?)
- 『垂直の記憶』山野井泰史(ヤマケイ文庫)
- 『エンデュアランス号漂流記』アーネスト・シャクルトン(中公文庫)
- 『初秋』ロバート・B. パーカー(ハヤカワ文庫)
- 『生きる技術』鶴見俊輔、森毅ほか(ちくま文庫)
- 『スカー・ティッシュ アンソニー・キーディス自伝』アンソニー・キーディス(シンコーミュージック)
- "Star Guitar"ケミカル・ブラザーズ(EMI)
- 『大西洋漂流76日間』スティーヴン・キャラハン(ハヤカワ文庫)
- 『空へ エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか』ジョン・クラカワー(文春文庫)
- 『人間の土地』サン=テグジュペリ(新潮文庫)
- 『夜間飛行』サン=テグジュペリ(新潮文庫)
- 『星の王子さま』サン=テグジュペリ(新潮文庫)
- 『コン・ティキ号漂流記』トール・ヘイエルダール(河出文庫)
それを言ったら、これも「サバイバル」だろう、というのがいくらでも出てくる。試みに、休憩時間に出し合ったら、こんなに沢山の「サバイバル」が!
- 銭金 : 『闇金ウシジマくん』真鍋昌平、『カイジ』『アカギ』『銀と金』福本伸行
- 汚染 : 『ザ・デイ・アフター・トゥモロー』ローランド・エメリッヒ監督、『渚にて』ネビル・シュート、『アウトブレイク』 ウォルフガング・ペーターゼン監督
- 戦い : 『風の谷のナウシカ』、『宇宙戦艦ヤマト』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『機動戦士ガンダム』
- ゾンビ : 『アイアムヒーロー』花沢健吾、『ウォーキング・デッド』ロバート・カークマン、『サバイバル・オブ・ザ・デッド』、『ザ・ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』(Dawn,Dayも)ロメロ監督、『ハイスクール・オブ・ザ・デッド』佐藤大輔
- 災害 : 『ドラゴンヘッド』望月峯太郎、『日本沈没』小松左京、『漂流教室』楳図かずお
他にも、『夜と霧』、『バトルロワイヤル』、『ダメおやじ』、『生きてこそ』、『だからあなたも生きぬいて』、『MASTERキートン』など。考えてみると、好むと好まざるとに関わらず、異様な状況に放り込まれた主人公(たち)が、過酷な現実を生き抜き、そこから脱出する話は、あらゆるストーリーの基本フォーマットだね。SFや歴史で縛っても、いくらでも出てきそう。
恒例の「ブックシャッフル」は、ちと意外な展開となった。放流本のうち、「これが欲しい!」と手をあげた本は、他のライバルがいない場合、最初に宣言した人のものとなる。ライバルがいたら、ジャンケン争奪戦となる。これまでのジンクスで、「ライバルがいた場合、最初に宣言した人が負ける」という不思議な法則があった。
ところが今回は、そのジンクスが破られるという展開がほとんどで、「後から立候補」作戦はことごとく失敗に終わったのだ(かくいうわたしも撃沈した一人)。スゴ本オフおそるべし。
スイーツも沢山、お酒もたっぷり(撮るの忘れた)
お団子は大好評だった(らしい、食べるの忘れた)
ゆるゆる、だらだら、アツく語る数時間は、U-stream[sugohon]で実況した。視聴された方は、ユルい雰囲気は伝わったかと。
次回のテーマは、「グローバル」。ご興味ある方は、[facebookスゴ本オフ]をチェックしてほしい。
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