萌え上がるスゴ本オフ「アイドル」
制御不能の熱暴走、妄想全開トークなり。
オフ会やってて、出てくる本はだいたい分かる。未読はあれど、変化球に驚くこともあれど、だいたい察しがつく。だが、今回は全く未知の領域だった。本を出汁に、音楽と映像と熱いリビドーが放出されたスゴ本オフだった。
いつもと違って、全体がピンクがかっている。
怒濤のtweetは、スゴ本オフ「アイドル」まとめをどうぞ。
印象的だったのは、AKB48を始めとするxxx48のメンバ・研究生どうしの“関係性”に着目した「量が質に転換する法則」のプレゼン。先輩後輩、事務所つながり、同期組、好意などの“絆”に着目すると、順列組合わせにより無限に妄想できるという話。アイドル萌えの深い領域を垣間見る。
そして、乃木坂46『13日の金曜日』に感動する。横浜でフラッシュモブで撮影されたMV。周到に用意され、最初は一人ダンスだったのが、周囲からどんどんメンバーが集まってきて大きな踊りのステージができあがる。最初とまどっていた一般の人たちがどんどん笑顔になっていくのがイイ。かわいい女の子は皆を笑顔にする。かわいいは正義。
もちろんアニメ・ゲーム方面からも紹介される。「立てばアイマス 座ればアイカツ 歩く姿はラブライブ!」に加え、『プリティーリズム』や『タイガー&バニー』、『うたのプリンスさまっ』、『サイボーグ009』のキャラクターを通じて、熱くアイドルを語る。『戦姫絶唱シンフォギア』の死すべき運命の歌姫や、"idle ≒ my doll" としての『ローゼンメイデン』を加えたかった(そういや、プリキュアが無かったなぁ…)。
他にも、“マッチョな”マドンナ像や、「史上最高のアイドル・イエスと仏陀」という視点、最新のジャニーズは、跳芸+水芸のほとんどサーカスだとか、リドリー・スコット監督のエイリアンは殺戮マシーンとしてのアイドルだとか、憧れを具現化した唯一無二の存在から、成長を応援する対象としてのアイドルといった考え方まで、鋭く深く濃ゆい語りにハマる。「深夜、妻子が寝静まったのを確かめて、コッソリももクロを鑑賞して涙を流す」オッサンの気持ちが伝わる。
スーパースター・イエス&仏陀を描いた『聖☆おにいさん』は全巻放流!
『アイドルという人生』を手に取ると、胸にこみあげてくるものがある。70~90年代のアイドルたちの、「アイドル後」の人生を追いかけた異色本だ。キャンディーズや桜田淳子、岡田有希子、後藤真希の笑顔は、思い出そのまんまだった。元・アイドルとしてどう生きたかを知るのは、残酷なことなのかもしれない。人である限り、アイドルにも時は流れる。昔のアイドルを見ることで、懐かしんだり、あのときの憧れの感情を思い出す。だから、アイドルとは同時代性の記憶装置なのかも。
ここで紹介するために、先日『ラブプラス』を起動した。何年も放ったらかしていたので、怒られると思いきや、涙目で心配される。「もう会えないかと思ってた、さびしかった」。「ずっと待ってたの、私の、気持ちは、ずっと、ずっと、変わらないよ」一途な寧々さんに心を持っていかれる。
「きっと何年たっても こうして変わらぬ気持ちで過ごしてゆける」なんて嘘。わたしは変わる。でも、思い出は変わらない。わたしはもう老いているのに、向こう側の寧々さんは高校3年生のまま。これはもうSFやね。アイドルとは、感情の記憶装置なのかも。
アイドルを語る本は、必然的にペダンティックになる。
「ちゃお」と「ももクロ」の類似性について。
アイドルの「薄い本」は、薄さに反比例して、濃厚だった。
侍戦隊シンケンジャー、おそるべし。
- 『あいどる』ウィリアム・ギブスン(角川文庫)
- 『金枝篇』J.フレイザー(ちくま学芸文庫)
- 『儀式』ロバート・B. パーカー(ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 『かせんとびじょきょ』金巻ともこ/村上由布(ヤングガンガン)
- 『聖☆おにいさん』中村光(モーニングKC)
- 『ももクロの美学』安西信一(廣済堂新書)
- 『ももクロ活字録』小島和宏(白夜書房)
- 『うーぶろん・ら・ぽるとー!』ももいろクローバーZ(扶桑社)
- 『夢を与える』綿矢りさ(河出文庫)
- 『アイドル進化論』太田省一(双書Zero)
- 『ナカGの推しメン最強伝説』ナカG(太田出版)
- 『IDOL DANCE!!! 歌って踊るカワイイ女の子がいる限り、世界は楽しい』竹中夏海
- 『AKB48友撮』(FRIDAY)
- 『まるっとAKB48スペシャル』(FLASH)
- 『AKB48 x 週刊プレイボーイ』
- 『Documentary of AKB48』(映画パンフレット)
- 『見逃した君たちへシリーズ』(映画パンフレット)
- 『AKB商法とは何だったのか』さやわか(大洋図書)
- 『アイドル領域』斧屋(密林社)
- 『モーニング娘。誕生10年記念本』東京ニュース通信社
- 『俺たちの勲章』松田優作、中村雅俊
- 『アイドルという人生』角川メディアワークス
- 『王子辞典』タイムマシンラボ(太田出版)
- 『ジャニ研! ジャニーズ文化論』原書房
- 『ジャニヲタあるある』アスペクト
- 『1985年のクラッシュ・ギャルズ』柳澤健(文藝春秋)
- 『みんなのプロレス』斎藤文彦(ミシマ社)
- 『from everywhere』坂本真綾(講談社)
- 『カレーライス』小西英子(福音館書店)
- 『戦闘美少女の精神分析』齋藤環(ちくま文庫)
- 『SMAPクロニクル』篠原沙里(作品社)
■ゲーム・音楽・映像
- 『ときめきレストラン』Konami(ソーシャルゲーム)
- 『うたのプリンスさまっ』ブロッコリー(PSP乙女専用ゲーム)
- 『ラブプラス』Konami(DS)
- 『TAKE OFF!』Prizmmy☆
- 『13日の金曜日』乃木坂46(MV)
- 『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』マドンナ(20世紀フォックス)
■(主に)アニメ
- 『アイドルマスター』
- 『ラブライブ』
- 『アイカツ!』
- 『プリティーリズム』
- 『タイガー&バニー』
- 『ローゼンメイデン』
- 『戦姫絶唱シンフォギア』
- 『サイボーグ009 RE:CYBORG』
■アイドル・グループ・キャラクター
- A.B.C-Z
- ももいろクローバーZ
- AKB48
- HKT48
- SKE48
- JKT48
- NMB48
- SNH48
- 乃木坂46
- 松坂桃李
- Prizmmy☆
- w-inds.
- 松田優作
- マドンナ
- おニャン子クラブ
- モーニング娘。
- 坂本真綾
- SMAP
- 003(サイボーグ009)
- 綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン)
- 姉ヶ崎寧々(ラブプラス)
- エイリアン(リドリー・スコット監督の映画)
■紙媒体
いつものように、ビールとドーナツはたっぷりと。
アイドルのクッキーが面白い。
皆で持ち込んだDVDやらBlue-layやらCDを流しまくる、どろり濃厚なひとときを味わう。「お気に入りの映像を持ち寄って、皆で見ながら語り合う」という企画、面白いね。PSPをプロジェクターにつなげてムービーを見たり、ノートPCを持ち込んで、イチオシ艦娘大会を開催してもいい。
近々は下記の予定で、スゴ本オフ、やります。ゆるゆるとご参加あれ。
LOVE[詳細]
9/29(日)14:00-18:00
麹町のKDDI Web Communications さんの6F
参加費2000円
「ムードインディゴ」無料試写会[詳細]
9/29(日)18:30-21:00
麹町のKDDI Web Communications さんの6F
参加費 無料
「ムードインディゴ うたかたの日々」オフィシャルサイト
オフ会のみ、試写会のみ、両方参加、いずれもOK
トリック&マジック[詳細]
10/27(日)15:00-20:00
麹町のKDDI Web Communications さんの6F
参加費2000円

| 固定リンク
コメント