いい本に出会えるカフェバー「Brooklyn Parlor」
新宿三丁目のブルックリンパーラーに行ってきた。
最大の誤算は、あそこを「本屋」だと思い込んでいたこと。いきなりエスコートされたので、自動的にビール(大)を注文してしまう。以降、ほろ酔い気分でまったり読んだり眺めたり。カイシャ休んで平日の午後に「ニッポンのサラリーマン、乙であります」と嘯きながらダラダラする場所としては、東京イチだという結論に至った。
ここが嬉しいのは、置いてある本や写真集を手に取れること。どれだけ読んでも、いつまで見ててもOKで、気に入ったら買えばいい、というスタンス。グラフ誌を中心に雑誌の最新号がごっそりあるので、ここに座れば好きなだけ読める。もちろん図書館で同じことが可能だが、だらだらビールを飲んだりキッシュを喰らいながらできるから、B&Pの大勝利といえよう。
売り物を自由に読ませるの? 汚れたり濡れたりしたらどうすんの!? というツッコミはもっともだ、わたしもそう思ったから。だが、よくよく見てみると、同じ雑誌が、見せ本はコーティング、売り本はラッピングしてある。さりげなくて頭イイ。
閉口するところもある。ここはカフェバーなのだ。だから騒がしいというか、やかましい。ゆっくり熟読する空間ではなく、ざわついた雰囲気でザッピングする場なのだ。下北沢のブック&ビアー(B&B)が、本屋にカフェが合体したのとは逆で、カフェに本屋が合体したのがブルックリンパーラー(B&P)といっていい。
「人生における無駄で優雅なもの、ぜんぶ。」という惹句に偽りなし。ぜんぶかどうかは追々分かるとして、心沸き立つ本がいっぱい。選者は幅允孝、“ふつうの・まっとうな”本を組み合わせて、いっぷう変わった棚にする手腕はさすが。この取り合わせの妙、どう回転していくかが楽しみだ。
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コメント
いってみたい\(^o^)/
投稿: かねかよ | 2012.11.11 22:03
となっていたところに、こちらのブログを発見し、読むたびほっこり幸せな気持ちになります 更新楽しみにしています
投稿: 伊藤 | 2012.11.14 18:48