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東大生100人、オススメ100冊

 東大五月祭に行ってきた。

 東大生100人から借りてきた100冊のオススメ本の展示会だそうな。どういう本が並べられているか興味があるし、どういう見せ方(魅せ方?)をしているかは、もっと気になる。理II、理IIIの学部生が中心となって企画し、「あなたのオススメ本を貸してください」という呼びかけに集まった本、本、本を見てきた。

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 硬軟とりそろえているが、いいのを読んでるなぁと感心する。ハルヒやミシマは予想ついたが、カミュやオーウェルに浸る学生さんってちょっと想像がたい。"The Selfish Gene" がデンと鎮座してたのにのけぞる。「利己的な遺伝子」を原著で読もうという気概もさることながら、読んだんだろうなぁとひたすら感心する。

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 「詐欺とペテンの大百科」があるのは、立花隆がベタ誉めしてたからだろうか。「西の魔女が死んだ」を選んだのはきっと文学部の女の子だろうなと予想したら当たってた。このブログでもオススメした「夜の来訪者」「アルケミスト」「生命とは何か」そして「存在の耐えられない軽さ」があって、親近感覚増しまくる。

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 残念だったのが、本の見せ方。選者のコメントがワンペーパーで立てられているが、文字が小さすぎて読みづらいことおびただしい。本も「適当に置いてあるだけ」状態なので、スタンドやコーナーなどで"演出"すれば映えも良くなるだろうに……字数を絞って書店のPOP風にプレゼンすることを提案。ついでに「書店」そのものを持ってきて、展示即売会にすれば二度三度おいしいカモ。大型書店と手を組んで、プレゼンテーションを教えてもらう。書店はプレゼンス+売り上げを狙う。

 妄想たくましくしているのは、シェフみずから取り分けならぬ、選者みずからオススメの場。その本を手にした動機や、読みどころ、そもそもこの本をこの場に持ってきた理由を熱っぽく語って欲しい。でもって「これが気に入った人は、これも読んでいます」なんて本つながりの情報交換をするワケ。法文1号館219教室は奥まった狭い部屋にもかかわらず、人いっぱい状態だった。この企画にこれだけ集客力があるのだから、本を介した出会いも相当あるはず。

 本はノード、ノードに立つと、それを書いた人、読んだ人、気に入った人、気になる人が見えてくる。東大というブランドを生かして、ノードをつなげる仕掛けがあればなぁ……

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