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プレゼンを上達させる三冊

 昔の蔵出し。プレゼン上達のための三冊。要するに場数の問題なのだが、もっと準備するべきところがあるのでは?備えあればうれしいな、といえる三冊を選んだ。週刊アスキー2010年1月5・12日号のレビューを転載(編集部より許可済)。

プレゼンテーションZen 「プレゼンテーションZen」は、読むだけでプレゼンが上達する。いや、「見るだけ」で上手くなる。なぜなら、本書そのものが優れたお手本になっているから。巷に数多のハウツー本とは一線を画し、優れたプレゼンへのメソッドではなく、アプローチや心構え、哲学を提示する。プレゼンといえばパワーポイントを弄ることだと思っているなら、「まず、パソコンから離れろ」という提案は新鮮かも。重要なのはストーリーテリング(物語)で、スライドはその「演出」にすぎないという。だから最初は紙とエンピツだけで、「何が言いたいのか、なぜそれが重要なのか」に向かい合えというのだ。詳しい紹介は、「プレゼンテーションZen」はスゴ本もあわせてどうぞ。

 「プロフェッショナル・プレゼンテーション」は、タイトルとは裏腹に初心者向け。お約束とお作法が詰まっている。プレゼンテーションはコミュニケーション、その極意は、「キーメッセージの主語を『あなた』にすること」だという。主語を「あなた」にすることで、聞き手は「なぜ?」「どうやって?」と反応する。そんな問いに答えるように準備をするんだ。漠然と「○○するべき」だけでは、「お前がそう思うんならそうなんだろ、お前ん中ではな」で終わってしまうから。詳しい紹介は、むしろ初心者におすすめ「プロフェッショナル・プレゼンテーション」をどうぞ。

考える技術・書く技術 これら二冊は、プレゼンの中身がある人向けなのだが、そもそも内容がまとまっていない人には、「考える技術・書く技術」を強力にプッシュする。「考える技術」「書く技術」「問題解決の技術」の三本構成で、そこに一本通っているスジが素晴らしい。それは、「明快な文章を書くということは、明快な論理構成をすることにほかならない」という原則で、どこを開いても詳説してある。まず自分が納得できなければ、説得しようがないからね。たくさんの薄っぺらなハウツーよりも、ただ一つの原則をマスターすべし。

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生まれながらにして、プレゼンが上手い。 そういう人には、プレゼンの本などは必要ないでしょう。 しかし、人前で話すのは苦手、人前で話したりプレゼンなどしたことがない、そんな人であれば、プレゼンの本で学ぶことは、ムダにはならないはずです。 というわけで、まずは... [続きを読む]

受信: 2010.12.01 11:54

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