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プリキュアで性教育

 Tumblr で見かけた名問答。

  Q. プリキュアは何と戦っているのか?
  A. マンネリズム

 せらむん化したり、しゅごキャラ化したり、今度はどれみか……と思いきや、どうやら趣がちがう。思いっきり下品で笑った。ほらあれだ、ココロの種というやつ。プリキュアの精霊の子が感極まると、踊りつつ尻をこっちに向けて、「ココロの種が産まれるですぅ~プリプリッ~」と叫びながら粘液状の黄色ブツを噴出するのだ!で、その粘液は赤や青に変色して、「ココロの種」という固形物になる。

 「これって、ウンチじゃんwww」とテレビ指差して爆笑してると、娘が逆上する、「ウンチじゃないもん!」。そして、「ぜったいにゆるさない!」とキックやパンチをしてくる。痛い。プリキュアのせいで女児が暴力化していることは事実のようだ。せつないナリ。小町娘のかれんさを求める父の祈りは、のぞみ薄のようだ。だが娘よ、それをいうなら、「かんにんぶくろの緒が切れましたわ!」だろう。おかげで「プリプリ~ッ」のシーンは忌みきらうようになった。

 ところが、そんな精霊の脱糞を15の処女に集めさせる設定で、フと気づいた。これは隠喩なんだと。シプレとコフレは雌蕊と雄蕊とのメタファーなのだ。つまり、大地に咲こうがなぎさに咲こうが、いちりんのつぼみが開いて実となるためには、シプレとコフレが"必要"なのだ。オシベとメシベと受精の話を、シプレとコフレとココロの種に置き換えて説明する。息子はほのかに知っていたようで、満足そうに聞いている。娘は何のことか分からん顔をしているが、まーいいや。

 風薫る季節、ひかり差し込むリビングで、あらぶる娘をいなすのが、うららかな日曜日の常景となっている。後日、嫁さんに訊いたところ、シプレもコフレも香水関連の用語だそうな。シプレとは、ベルガモットやオークモスを基調とした香りの系統で、コフレとは、フランス語で小箱のことなんだと。ホワイトデーも近いことだし、会社がえりかってくるか。

追記 : yamabukipudding さん、ご指摘ありがとうございます

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