【PMP試験対策】 プロジェクトマネジメント・フレームワーク
【PMP試験対策】は、PMBOK4版をベースに、PMP試験の傾向と対策をまとめるシリーズ。
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プロジェクトとは何か?PMBOK4ではプロジェクトを次のように定義している。
- 有期性 : プロジェクトには、開始と終了がある
- 独自性 : プロジェクトは、独自のプロダクトやサービスをもたらす
たとえば、上司がふらりとやってきて、「あのシステムの調子が悪いみたいなんだ。ちょっと行って見てきてくれる?」はプロジェクトだろうか。あるいは、ヘルプデスクみたいなものを想像してみてほしい。誰かが連絡してきたトラブルを解決する。有期性も独自性もあるから、「プロジェクト」になるのだろうか?または、新しいハードウェアを展開するのは「プロジェクトに」なるのだろうか?PMBOK4ではプロジェクトの例を、以下のように挙げている。
- 新製品や新サービスを開発すること
- 情報システムを開発したり展開すること
- ビルや橋などのインフラを建設すること
- 新たなビジネスプロセスを実務に適用させる
ではRitaのいうプロジェクトは、どれぐらいのサイズになるのか――200人のチーム、少なくとも1年間の期間、そして1,000,000ドルの予算だと、「プロジェクト」になるという。経営陣の思いつきでテケトーに割り当てた予算でやっていけと命ぜられる「プロジェクト」が、いかに名前負けしているかがよく分かる。
この良い例がRita本にある。小さなプロジェクトだったなら、話す必要がある人と直接会ってミーティングすることが可能だが、PMBOKで扱うのは、コミュニケーションマネジメント計画に数週間を要するぐらいのものだ。話す相手は他の言語だったり、ひょっとすると海の向こう――時差とかを考えなければならない国だったりすかもしれない。
では、「プロジェクトマネジメント」とは何だろうか?PMBOK4では次のように定義している。プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトの要求事項を満たすために、知識・スキル・ツールと技法をプロジェクト活動へ適用すること。そしてプロジェクトマネージャ(PM)とは、プロジェクト目標を達成する責任を負う人のことを指す。
Rita本ではもっとカッコ良くこう言い切っている――プロジェクトマネジメントとは、システマティックなプロセスに従った、科学であり芸術なのだ、と。プロジェクトマネジメントは5つのプロセスグループに分かれている。すなわち、立ち上げ、計画、実行、監視とコントロール、そして終結のプロセスだ。
そして、次のプロジェクトの制約要素に制限されないように、バランスをとること。すなわち、スコープ、品質、スケジュール、予算、リソース、リスクのバランスをとりながら、プロジェクトの目的を達成するんだ。
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ベースは、PMBOKガイド4版と、"PMP Exam Prep"、通称Rita本の2本立て。PMBOKガイドを傍らに一連のエントリを「読むだけで合格する」ようなシリーズにするつもりだ。過去の記事は、以下のリンク先が入り口となっている。PMBOKガイドの古い版が元となっているが、「PMIイズム」「PM的思考」は学べる。ぜひ参照してほしい。

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