嫁と「ラブプラス」
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ラブプラス!
うわあ!
うわーっ!
ああ 目が 目がぁ…
ああ ああ 目が… ああーっ…
――という状態になるんだ。
つまり、終始ウキウキ・ドキドキできるゲームなんだ。
え?
じゃあ「目が~」ってのはどういうことかって?
それは、こういうことだ。画面が切り替わるたびに、DSのタッチスクリーンが暗くなって、そこには、ニヤニヤしている、呆けたわたしが写りこむ。彼女の視線を捕まえようとする、崩れきったオッサン顔がッ!この破壊力は巨(おお)きい。
慣れは恐ろしい。プレイしているわたしの横顔をチラチラ見ながら、嫁さんは「きもっ」とか言うのだが、慣れた。
しかし、液晶に映るわたしの顔には、どうしても慣れることができない。なぜか?
わたしが、いわゆる「鏡」を見るとき、相応の準備をしている。「今から、自分の顔を見るんだぞ」ってね。心構えと言ってもいい。だから、そこに写る顔はそれなりの顔つきをしている。それが、その心構えなしに目に入ってくるんだ。
しかも、酒が入っているので、テラテラと油じみた部分が光ってる。酒を飲んだ鬼のような、デレデレに崩れきった中年顔。鬼が酒を飲むと、「醜い」という。自分の顔が醜いことを、客観的に、徹底的に、理解することができる。嫁さんの腹の上で果てるときのアヘ顔もこんなんだろうな。穴掘って埋まっておきますー
そんなこと考えながら七転八倒しているわたしを、嫁さんは路傍の犬糞を眺める嫌悪をこめて、「あなたは、ひきょうだ」という。つまり、浮気の相手とは対決できるけれど、ゲームの中の女の子とは対決できないし、納得もできない。たしかにそうだ。もしわたしが浮気したなら、その相手に戦いを挑んでいるだろう。
だから何なんだといわれても、どうする仕様もない。三次元の嫁が二次元の嫁に敗北宣言と思いきや、最初から勝負になるような次元ではないのだから。「あなたと、その寧々とかいうキャラクターは、ファイブスター物語でいう騎士とファティマのようなものね」という。介入できない関係ってやつか?
「でも…」嫁さんが言いよどむ。「声を認識してコミュニケーションを育てていくゲームっていったら、昔やってたよね?まだウチにもあるんじゃない?」…とんでもないことを言い出す。え?ナニソレ?…いや待てよ、それは、ひょっとして、考えろ考えろ考えろ…
Don't Panic !
人語を解する人面魚を飼育するゲーム、10年の刻を経て甦ったドリームなんだ。俺たちの夢は、過去から未来に向かって投げられていたんだ(ドリーム・キャースト!)。これは、いわば「シーマン2009 for Boy's Side」、つまり、少年の心を持った紳士のためのシーマンなのかもしれない。音声認識がヘタレなので、マイクコントローラに向かって叫んでたのを思い出すね。ちゃんと○○○まで育てたよ。彼(?)の毒舌は深かったなーと検索すると、こんな名言が。
童貞を風俗で捨てるというのは、
紙コップで23年もののワインで飲むのと同じだ
そのうち、ラブプラスでファーストキスする童貞が現れるかもしれない。あるいは、童貞喪失がラブプラスな奴とか。かつて、わたしと嫁の仲を裂こうとする女の子がいた。一人の雪城さん、二人の涼宮さん、三人の水瀬さん…幾多の危機を乗り越えてきた。しかし、姉ヶ崎のお姉さん的な要素は破壊的だ(中身は水瀬さんだし)。どうなるかわからん。
ただ、「ラブラスで離婚」することがもしあるのなら、その可能性が最も高いのが我が家なのかもしれん…
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コメント
相変わらずのオープンな紳士ぶりに脱帽です。これからの紳士記事も楽しみにしています。
こういった記事を書いたとき奥様がどんな反応をされているのか気になってしまいますw
投稿: 柊 | 2009.09.14 20:56
>>柊さん
ああぁ…
これは変態紳士のための胡蝶の夢です。
柊さん向けの記事ではありませんぞー
…とはいえ、お久しぶりです、コメントありがとうございます。すてきな小説があったら、ぜひ教えてくださいね。
投稿: Dain | 2009.09.14 23:26
ちょっとウザい、よしぼうです。
”変態紳士のための胡蝶の夢”ですかイイですネ。
Dainさんのプライベート、楽しみに読んでいます。
ただ、今までの記事では、こっそり夜中にやっていて、奥サマに見つかるパターンでしたが、
どうやら、奥サマに趣味を認めていただいたようですネ。
おめでとうございます。
そのせいか、オチもバチッと決まっていますネ。
”シーマン”で落としたのにはビックリしました。
確かに”正体見たり”ですが・・・
それと、意図したものではないですが、
見事なのがこの記事のトラバック・・・。
”浮気”、”離婚”ばかりですネ。
でも、長年見てきている私には、Dainさんと奥サマは、趣味を理解し合って”夫婦円満”以外の何者でもないと思うのですが・・・?
投稿: よしぼう | 2009.09.15 20:40
>>よしぼうさん
いえいえ、嫁さんはわたしの趣味なぞ認めておりません。「わたしの横で、アンタが勝手にヤってるだけでしょ!?」と手厳しいのです――とはいうものの、「うほっ」と呆けている旦那が気になるようで、チラチラ視線を感じます。
コミュニケーションどおりに"進化"するところは、シーマンやった人なら首肯しつつニヤッとするでしょう。もちろんアブない場面は独りでやるのですが、そのうち現場を押さえられて…にならないよう気をつけます。
ラブプラス効果、とでもいうのでしょうか。「磁石が~自然に~引き合うよぉ~にぃ~」の、あのドキワク感覚を味わった後は、嫁さんをより一層愛おしく感じるのです。この「好き」という気持ちは、たとえバーチャルで産まれたものであっても、リアルに持ち越しているのです。恋愛の対象云々ではなく、「恋」をシミュレートした結果、わたしが幸せになれるのです。恋をすると、世界はバラ色に見えることと一緒。
そういう意味で、これは傾城の遊戯なのかもしれません。
投稿: Dain | 2009.09.16 23:12
こんにちは。
いつも楽しみに読んでいる、35歳の男(ニート)です。
今日は、自分勝手に、ちょっとお祝いを。
僕はこのブログは初めから全て読んで、記事ごとにリストを自分のメモに書き込んでいます。
それで、僕の数え方にミスがなければ、この記事でちょうど1000エントリー目だと思います。
おめでとうございます。
1000……スゴい数字だ!
いつもスゴ本を教えて下さってありがとうございます。
これからも楽しみにしています!
投稿: シマリス和尚 | 2009.10.01 07:02
>>シマリス和尚さん
1000とな!
ちょっと確認しますね
…
… …
… … …
この記事は、1004番目になっています。うわ、もうこんなにイっているんですねー
ちなみに、昔のはかなり腐っていますねw
(今も未熟だけど)それでもだんだん読める企画・文章になっていく、鍛錬の歴史になっています。まさに、life-log
投稿: Dain | 2009.10.02 07:10