嫁と「天元突破グレンラガン」
未見の方に配慮して書く。先ずは結論から。
これはスゴい神アニメ!見たことが経験となる傑作。「ナディア」「エヴァ」に並ぶ、殿堂入り。生きててよかった、こんな作品を見れて。テーマソングを耳にするたび、繰り返し観るたびに、生きる勇気をもらえる。オレの能書きは放っておいて、みんな見ろ観ろ!
話は少しさかのぼる。「鋼」の新しいのが予想外というか予想通りにアレで、「原作のどこを削ったか探し大会」になってしまう。「そのセリフを外すのか!?」「水島のほうが愛がある」と厳しい厳しい。夫婦ともどもアルコールがしこたま入っているのと、期待が大きすぎるのとで、新シリーズには容赦しない。「ホラ、原作どおりに忠実にアニメにしてやったからよぉ」という態度に辟易して録るのも観るのもやめてしまった。
で、エマソン「自己信頼」のコメントでオススメされた「天元突破グレンラガン」が浮上する(hageさんありがとう)。他にも「君が望む永遠」や「巌窟王」が候補としてあったが、レンタル屋で嫁さんが恥ずかしそうに「コレ見ようよ」と持ってきたのは、「ひぐらし礼」と本作であった。
で、観る。観るときはイッキだ。まとめて借りて、まとめて観る。子どもを寝かしつけて夜な夜な夫婦でアニメかよ!(チッ;舌打ちの音)、このトシでロボットアニメかー、そういや、デートで「Air/まごころを、君に」見にいったよね、などと、しみじみしていると…!!!こ、これは!
アニキって、ナディアのサンソンだなぁと冷静に見ているうちに見ていられなくなる。坐ってたのが立っている。もうね、××するとこなんて、「エエエー」ですよ、号泣ですよ、大丈夫、なんとかなるという期待・悲鳴をよそにああなっちゃうなんて、ボロボロに突き落とされますぞ。ええっこれしょこたんなの!?でもってああなって、うがーどかーんばきーんちゅどーんとなって、わーいわーい、えっ、じゃぁアレは!?そうだったんだー、うひょー、あああっ、それはヒドイ…うぉぉ、燃えろ萌えろラセンのちからだー、うっひょー、すげー、あああアツい、アツいよーっ!
…と絶叫する(飲酒しながらグレン観ると、ラセン酔いするので気をつけて)。想像力のナナメ上どころか、次元までも突破する貫通力にまいる。ちなみに、160年前のステイツの偉人・エマソンと、GAINAXプレゼンツのイカしたアニキに共通するのは、
お前を信じろ
俺が信じるお前じゃねぇ
お前が信じる俺でもねぇ
お前が信じる、お前を信じろ
だ。興奮覚めやらぬ間にコミックを買い込む。ほぼアニメどおりで、読むとアツくなれるマンガだ。未見で興味がわいた方へ一言アドバイス。
「観るまでぐぐるな!」
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コメント
おはようございます!
この作品、僕もすごく好きです。
劇場版もすごいことになってます。
投稿: nt800 | 2009.08.26 07:27
僕もグレンラガン大好きです。
友達にすすめられた時はロボットアニメかーと思ってましたが、見てみると熱い!
勇気をもらえます。
投稿: comp | 2009.08.26 15:02
私は未見ですが、
このアニメ、
脚本が「劇団新感線」の座付き作者、
中島かずき氏なので、ぜひ観てみたいとは思っていました。
本業の演劇の方でも9月末から「蛮幽鬼」がありますので、
あのアツイ世界をもう1度と思うならば、
劇場の方へ足を運んで見るのもいいかもしれません。
投稿: よしぼう | 2009.08.26 19:13
再び、すいません。
いつもは、どんなブックガイドよりも信用できるサイトとして拝見しています。
久々ですね。たまにあるアニメネタ。これはこれで気に入ってます。
でも、アニメネタを見ると、Dainさんところって、
(わざわざオトナがアニメ観ているせいでしょうか)
たかがアニメを観るだけなのに、
子供をわざわざ寝かせてから行うところなど、
なにかの秘儀かマツリのようですね。
普段は見られない、プライベートなDainさんもとても面白く拝見しています。
投稿: よしぼう | 2009.08.26 23:26
>>nt800さん
劇場版ですか!ダイジェスト+描きおろしの見所だらけのようですね。
あのドリルは、DVDで観るよりも映画館の大迫力の轟音の中で見たいです。
>>compさん
そうそう、「ロボットかあー」と見はじめると、足元すくわれますよね。
あそこで描かれているのは、人のアツいハートなのですから。
>>よしぼうさん
これはまた、なんという禁断の情報を…ありがとうございます。
劇場に行きたくなるではありませんか!独り身ならひょいと思い立てるのですが、「パパとママだけ行ってくる」というわけにはいきませんので、見送ります。
それから、このアニメはコドモ向きではありません。エエトシこいたオトナがアツく燃えて(萌えて?)観るものですぞ。わたし自身、「なんだ、ロボット合体モノか」と最初は懐かしがっていたのですが、違ってました。チカラいっぱい違っていました。
投稿: Dain | 2009.08.28 00:28
ご返事ありがとうございます。
新感線は人気の劇団なので、今からチケットを取ろうとしても取れない可能性があります。
ただ、ゲキシネとして、しばらく前の作品を映画館で上映したり、作品をDVD化したりしています。
DVDは通信販売で買うこともできますし、いいDVD店には置いてあることもあります。
昔の古田新太主演のものがアツくていいのですが、
特にこだわりがなければ、
「髑髏城の七人(青版)」と「阿修羅城の瞳」、「朧の森に棲む鬼」の市川染五郎主演作品がイイのではないかと思います。
http://www.e-oshibai.com/
演劇はオトナの楽しみです。
これも子供が観るものではないので、
奥サマとこっそり観てください。
投稿: よしぼう | 2009.08.28 20:44
>>よしぼうさん
情報ありがとうございます、動画サイトでオープニングなどを見てみました──レーザービームやスモークを多用したド派手な演出は、サーカスの演舞を眺めているようです。まずは「朧の森」の原作から手を出してみようかと。
投稿: Dain | 2009.08.31 06:51
毎度興味深く読ませていただいています.
今回本のすすめでなくアニメの勧めでちょっと驚いたのですが,
Dainさんなら間違いないと思い,DVDの1,2巻を借りてみました.
次の日借りたのは3〜9巻一気借りというところから,
ハマりようはご推測いただけると思いますが,
ほんっとによかったです.
素敵な作品の紹介,ありがとうございました.
投稿: ハリー | 2009.09.04 11:14
>>ハリーさん
おをっ
ご覧になったのですねっ
あの熱気、あの鼓動、あのドリル!
分かち合えて、わたしも嬉しいですー
投稿: Dain | 2009.09.04 21:31
いつも楽しく拝見させていただいてます。
いままでグレンラガンの名前すら知りませんでしたが、こちらで紹介されてたので、さっそく3巻まで借りて観ました。
感情が制御不能になりました。どうしてよいのかわかりません。
うろうろうろうろしています。
あのドリルは人の心まで貫いてゆくとてつもないドリルですね。
まだ興奮しっぱなしなのですが、とりあえずお礼だけしたくて・・・
投稿: doublewalker | 2009.09.06 12:31
>>doublewalkerさん
了解です!
巻を追うごとに、もっともっとヒートアップ、ドリルダウンしていきますぞ、お楽しみに!
投稿: Dain | 2009.09.06 21:54
こんにちは。劇薬で骨餓身峠をお勧めして以来ですね。私、2008年3月ごろ(ちょうどDVD9巻が出る直前)からはまりたおしてます。ロシウびいきです。
ロシウ好きがもっと世間に増えればいいとおもいます!
お邪魔しました~
投稿: NAPORIN | 2009.09.17 00:38
>>NAPORINさん
おお~おひさしぶりです!
彼の苦悩がこれまた人間臭くて好きです(その対照としてシモンの破天荒さが飛び出てるし)
投稿: Dain | 2009.09.17 07:04
Dainさんのオススメを信じて、全巻見終えました。
…こりゃあスゴイ!!最後は嫁と二人で泣きながら見てましたよ…
いい作品に引き会わせて頂いて、ホントにありがとうございます!
ところで、「熱い魂」「主人公の成長」「仲間との繋がり」等々、藤田和日郎作品を彷彿とさせますね。
「越えられない壁となるアニキ的人物」「その存在と現実の狭間で葛藤する主人公」、という点で特に「からくりサーカス」に似ているなぁと思いましたが、いかがでしょう?
もし未見でしたら、こちらも涙無しでは読めない名作ですので、オススメです!
投稿: ysd83 | 2010.02.03 09:25
>>ysd83さん
おお~ごらんになったのですね!スゴい経験をされたことでしょう。わたしも、ちょっとヘコんだときは、「あの音楽」「あのアニキ」を思い出してココロを奮い立たせています。
「からくりサーカス」はスゴいスゴいと聞きながら読んでいません(実は「うしおととら」も最後まで読んでないです)。マンガ喫茶に突撃か、オトナ買いかなぁ……
投稿: Dain | 2010.02.05 00:42