頭のよい子が育つ本棚
タイトルに釣られた。前著「頭のよい子が育つ家」といい、じょうずですな。
ここではエッセンスをまとめておこう。「あたりまえ」と感じるなら読む必要なし、ピンときたなら手にしてみるといいかも。あるいは、学校の司書さんにとってお役立ちになる本だね。
- できる子は、子ども部屋で勉強しない
- できる子の両親は、本を読んでいる(姿を子どもに見せている)
- できる子の家の本棚は、家のあちこちにあって、家族で共有している
そこで得られた「共通点」がこの3つ。
■1 できる子は、子ども部屋で勉強しない
子ども部屋がないのかというと、そうではない。ではどこで勉強するかというと、リビングでありキッチンだそうな。そこへ勉強道具を持ち出しては、親の前で勉強するという。
てっきりつきっきりで面倒みている親の姿が浮かびそうだが、違う。親は洗い物をしたり、新聞を読んだりしている。その傍らで安心して勉強するのだそうな。なぜって? そりゃ「○○ってどういうこと?」とか「ここが分からないんだけど?」などと聞けるから。
親は面倒くさがらずに答えてあげるのがポイント。「忙しいから後にして」は禁句で、「一緒になって調べる」が正解だという。やっべ、メトロイドプライムのボス戦で「いまとーちゃんがどんだけ大変か分かるだろ!後にしろ!」と邪険にしたことがあったぞwww
■2 できる子の両親は、本を読んでいる
おっ、これは大丈夫。わたしも嫁も本好きだから。
本を読む親の後姿をマネして育つのが、「本を読む子」だと言われるが、これホント。暇さえあれば本を読んでいる子になった。ポケモンのモンスター図鑑を熟読している姿を見てると正直心配だが、まぁいいか。
物語の読み聞かせばかりしてきたせいか、手にするのも「デルトラクエスト」とか「かいけつゾロリ」といったストーリー色の濃いものばかり。仕掛けだとか仕組みにも強くなって欲しいよな、などと親の欲目から「21世紀こども百科 大図解」を与えてみたら大正解。面白いほどハマっている。
■3 できる子の家の本棚は、家のあちこちにあって、家族で共有している
いわゆる「バーンとした本棚」に整然と百科事典や全集本が並んでいるようなものではなく、キッチンカウンターやトイレなど、あっちこっちに「本のコーナー」があるのが「できる子」の家庭だそうな。眉ツバー(豆しばのkeyで)。
本棚は親子共有で使っているが、並んでいるのは親の見栄2割増しの本。子が読む本なら、「給食番長」とか「若おかみは小学生!」あたりが良かった。まだ子の本を親が読む段階で、その逆は選ばせてくれ。「よつばと!」あたりがオススメだな。間違っても「少女マテリアル」とか「城の中のイギリス人」なんて、絶対読ませたくないしwww
このテの話を聞いていると、ある調査報告「ガンと食生活の関連」を思い出す。
それは、「毎朝みそ汁を飲む人は、ガンにかかりにくい」だそうな。みのもんたもびっくり!みそ汁に抗癌効果があったなんて――と早とちりするなかれ。みそ汁がミソなのではなく、毎朝みそ汁を飲むような規則正しい食生活を送っていることが健康的だととらえるべし。だから、この話を聞いて味噌買いに走ったら、滑稽話のいっちょうあがり。
「頭のよい子が育つ○○」も同じ小噺かと。一喜一憂するわたしも、もちろん同じムジナ。わたしの場合、「できる子」の定義からして違うが、まぁいいか。ガッコの勉強は適当でいいから、料理と英語は「できる子」になって欲しいなぁ… …えッ ということは、とーちゃんが料理と英語マスターになれと!?
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コメント
>>間違っても「少女マテリアル」とか「城の中のイギリス人」なんて、絶対読ませたくないしwww
読書好きに育って、このサイトを見つけることも心配した方がいいのではないですかー?
お勧め(?)に従って劇薬本を読み、エロゲをプレイされた日には・・・
投稿: ねこねこ | 2008.08.05 17:00
>> ねこねこさん
Σ(゚Д゚!
Σ(゚Д゚)
Σ(゚Д゚;
投稿: Dain | 2008.08.06 00:49
>やっべ、メトロイドプライムのボス戦で「いまとーちゃんがどんだけ大変か分かるだろ!後にしろ!」と邪険にしたことがあったぞwww
噴きましてござる。とーちゃんw
取り上げておられた『若おかみは小学生!』ですが、どうなのでしょう、Dainさん的にはおススメなのでしょうか。
小学生の多く、男の子はゾロリ、女の子はこの若おかみを読んでいるらしいのですが、私も本屋で若おかみを見つけてから、妙に目を惹かれてしまいました。しかし、小学生女子が立ち読みしているその横に大学生が同じ本を見るというのもアレで。
どうでしょう、買いでしょうか。ロ、ロリコンじゃないんだからねっ!
投稿: てん | 2008.08.06 06:53
>> てんさん
脳内汁あふれまくる妄想レビューをどうぞ↓
https://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2006/08/post_60e0.html
「若おかみ」の中身は熱血コメディです。
エロリから1,000光年隔たっているので勘違いのなきよう。
読書好きの小学生女子と話を合わせるなら、「黒魔女さんが通る!!」も外せないかと。「若おかみ」→「黒魔女さん」のあと、カップリング「おっことチョコの魔界ツアー」で仕上げるのが最短ルートでしょう。
投稿: Dain | 2008.08.08 00:28
おお、既に書かれていましたか。「過去ログ嫁」でしたか、失礼、そしてご丁寧にありがとうございます!
児童書、大好きです。「ズッコケ三人組」から始まり、荻原規子、上橋菜穂子、たつみや章と順調に児童ファンタジー→ハイファンタジーへの道のりをたどった私の原点です。この若おかみも良さそうですね。早速図書館、なければ本屋に行ってみようと思います。
「黒魔女さんが通る!!」、「おっことチョコの魔界ツアー」、両作品も把握いたしました。「若おかみ」はシリーズで冊数も出ているようですが、こちらを一通り制覇すれば、手を付けたいと思います。
私事で恐縮ですが、いよいよ教育実習が始まるので、最近の流行を押さえたいと思っていたのです。ゾロリも昔読んだ「学校の階段」系につながる所があってよかったので、若おかみもしっかり読んだろう! と思います。改めてありがとうございました!
投稿: てん | 2008.08.11 21:47
>>てんさん
教育実習ですか!はりきってください!
そんなてんさんに、「12歳からの読書案内」をオススメします。特に海外作品編が秀逸で、子ども相手にバタイユやらケッチャムをオススメする黒いとこが好きです。
低学年なら「しゅごキャラ!」か、オーソドックスにポケモンネタもいいかもしれませんね(かんしゃポケモンシェイミは、中国語の謝謝:シェイシェイからきたんだよーとか)。
投稿: Dain | 2008.08.11 22:27