PMP試験対策 2.3.1 「計画」の目的
ここでは、「計画」の目的を説明する。
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プロジェクトマネジメント計画書を作成することが目的。段取り8割、なんだ単純じゃん、と言う莫れ、ここをちゃんとやらない場合、プロジェクトの失敗確率は→100%となる。エイブラハム・リンカーンの「木を切り倒すのに6時間もらえるなら、私は最初の4時間を斧を研ぐことに費やしたい」を思い出す。
PMI は計画プロセスを非常に重視している。現実は、「先行き不透明だから計画なんてぶっちゃけありえない」なのだが、計画プロセス群を繰り返しまわし、フィードバック・ループをまわしたり、ローリング・ウェーブにより段階的に詳細化することで精度を高めよ、という。ベースラインが決まっていないと、どれぐらい予実が乖離しているかすら気づけない。
4.3 プロジェクトマネジメント計画書作成
では、プロジェクトマネジメント計画書とは何か。プロジェクトマネジメント計画書とは、どのように作業を実行するかを記述したもので、以下のものを指す。
- スコープマネジメント計画書
- スケジュールマネジメント計画書
- コストマネジメント計画書
- 品質マネジメント計画書
- 要因マネジメント計画書
- コミュニケーションマネジメント計画書
- リスクマネジメント計画書
- 調達マネジメント計画書
それぞれの知識エリアと一致している。こいつに「プロジェクトスコープ計画書」と「プロジェクト憲章」を加えると、主要なプロジェクト3大文書となる。
ちょっと図を見て欲しい。
計画プロセス郡の中の一番はじめに「プロジェクトマネジメント計画書作成」がある。で、下のほうへいくと、スコープ、タイム、コスト、リスク、品質、コミュニケーション、人的資源、調達、と各知識エリアごとに計画プロセスが続き、おのおので各々のマネジメント計画書を作成する。ん、おかしくないか?
スコープ、タイム、コスト、リスク… のマネジメント計画書を合わせて、「プロジェクトマネジメント計画書」ができ上がるはずなのに、計画プロセスの最初にあるのはヘンじゃないか? ── その指摘はとても正しい。
実はこれ、2回目以降のことを言っている。つまり、初回は各知識エリアのプロセスを回さずに、組織のプロセス資産などを用いてマネジメント計画書を作り、各知識エリアの計画プロセスに入る、そして計画プロセスを繰り返しまわして行くことで肉付けを行っていくというわけ。「プロジェクトマネジメント計画書」は1回つくったらそれでオシマイではなく、繰り返すことにより進化させていく。
何をプロジェクトマネジメントの計画書として扱うかは、以下のとおり。
- どのプロジェクトマネジメントプロセスを行うか、決める
- 決めた各プロセスを、どの程度まで実行するか、決める
- プロセスを実行する際に使うツールと技法を盛り込む
- プロジェクト目標を達成させるための作業の実行方法を決める
- 変更を監視し、コントロールする方法を検討し、決める
- コンフィギュレーションマネジメントの実施方法を決める
- ベースラインを決める(スケジュール、コスト、品質、パフォーマンス測定)
- ベースラインの一貫性を維持するための方法を決める
- ステークホルダー間のコミュニケーションのためのニーズ・技法を決める
- プロジェクトライフサイクルを決める
- 未決課題や未決定項目を解決するためにどうマネジメントしていくか、決める
- マイルストーンを洗い出し、リスト化する
- いつごろ、何(人、もの、技術、カネ、資材)が必要になるかかを判断し、資源カレンダーを作成する
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PMP試験対策【まとめ】

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