PMP試験対策 1.2プロジェクト・ライフサイクル
ここでは、プロジェクト・ライフサイクルについてまとめる。
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■ プロジェクト・ライフサイクルの特性
あたりまえだが、プロジェクトはいくつかのフェーズに分割される。どのように、いくつに分割されるかはプロジェクトによって異なるが、システム開発でいうならば、大きく、設計/製造/テストに分けられる
もちろん開発手法によって種々の分け方・呼び名があるし、あるフェーズを繰り返しているところもあるだろうが、そうした分割したフェーズの集合体をプロジェクト・ライフサイクルと呼んでいる。
[p.21:PMBOK] の図のポイントは以下のとおり。絵で見ると一発なので絵を見よ。
プロジェクトの開始時 | プロジェクトの中間 | プロジェクトの終了時 |
要員数やコストは少 | 最大 | 急激に落ち込む |
リスク最大 | 徐々に減っていく | リスク最小(→完成) |
変更(手戻り)コスト極小 | 徐々に増えていく | 変更コスト極大 |
ステークホルダーの影響力大 | 影響力はだんだん減っていく | 影響力はほとんど及ばない |
プロジェクトの初期はリスクが極大のため、そもそもそのプロジェクトを実施するべきか否かを調査することがある。これをフィージビリティ・スタディと呼ぶ。
■ プロジェクト・フェーズの特性
フェーズの特性としておさえるべきところは、要素成果物(仕様書、プロトタイプ、サービス)の完成や承認により特徴付けられる。通常、フェーズ終結時のレビューは、現在のフェーズを終了させ、次のフェーズ立上げの承認を得る意味を持つが、フェーズの完了が次のフェーズの開始を意味するわけではないことに注意。
■ プロダクト・ライフサイクルとプロジェクト・ライフサイクルの違い
[p.24:PMBOK]の図が全て。
■ プロジェクト・ステークホルダーとは
プロジェクトに積極的にかかわっている人、プロジェクトからプラス・マイナスの影響を受ける個人や組織、プロジェクトの目標や成果物にプラス・マイナスの影響を及ぼす人[p.25:PMBOK]
ステークホルダーとプロジェクトの関係図は、ちょっと変わっている。「プロジェクト・スポンサー」の位置付けがヘンなのだが、理由があるに違いない。スポンサーは、ステークホルダー、マネジメント・チーム、プロジェクト・マネージャと境界を接しているが、より広く接している「スポンサー」と「マネジメント・チーム」と密接に関係しているとか。
■ 組織構造
[p.28:PMBOK]の図が全て。補足として、マトリックス型は二人の上司(プロジェクトのマネージャと機能部門のマネージャ)に報告義務があるとか、弱いマトリックス型だとプロジェクトマネージャの役割は調整役となるとか(調整役の方が格上)
- プロジェクト調整役(Project Coordinator)
- プロジェクト促進役(Project Expeditor)
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PMP試験対策【まとめ】

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