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このツンデレ小説がエロい「ROOM NO.1301」

ROOM NO.1301 秋だし、たまにはエロい本をご紹介。[エロいライトノベルトップ5]… という謳い文句にふらふらと読む。結果は【激しく同意】、mizunotori さん、ありがとうございます。

 これはエロいツンデレ小説。エロツンデレとでも呼べばいいのだろうか。これ、ホントにラノベか? 絶句するほど妙に生々しい。同時に、なんかこう、他人のまぐわいの残り香を胸いっぱいに吸い込んだようなせつなさを味わう。

 主人公の高校生は、村上春樹の小説に出てくるようなキャラクターだなぁ。著者による恣意的なモテ率と、それに反比例する無自覚さに殺意を覚えるかもしれない。ストーリーを転がすために、おにゃのこに迫らせるやり口はまさにギャルゲ―― そう、これは読むギャルゲなのかもしれない。

 読むギャルゲとはいうものの、まぐわう描写はない。あたかもHシーンがカットされた全年齢対象版の美少女ゲームのようなもの。脳内補完に勤しむしかないが、これまた自分のアタマながらエロい。普段いかに視聴触覚に頼りきっているか身にしみると同時に、自分の想像力のエロい使い方を思い起こさせてくれる。やっぱね、このエロな妄想に悶悶とする夜は必要だね。

 amazon紹介文に誤りがある。

 普通の高校生・絹川健一は学校帰りに、公園に呼び出されて、同級生の大海千夜子に告白される。恋とか、愛とかにあまり実感もわかない健一はいったん返事を保留する。しかし、その帰り道にいき倒れている女性・桑畑綾を助けたことで、健一の人生はなんでか少しおかしな方向へ進むことに。ちょっとHで、ちょっと切ない恋に悩む健一の日常を描く、ハート・ウォーミングな物語

 直接的な描写がないだけで、かなりHで、ずっと切ない恋の話だと思う。そして、全てのエロゲに共通するように、恋に悩むのは多分に女のコたちであって、そいつに振り回されるのが男の役割というもの。ハートが暖かくなるかどうかは分からないが、顔がほてってくるかもな。

 さて、核心に触れずに紹介でけた。スゴいツンデレ小説[参照]と称される理由はあえて書かなかった。唯一ファンタジックな1301号室の設定を除き、妙にどこかで聞いたことがある現実感あふれる人間関係は、著者の体験に基づくのか、エロゲ歴によるのか。

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コメント

全巻もってたりするw
主人公は何度も”やって”ますからねぇ♪

投稿: kokoGD(萌興画展) | 2006.09.27 21:20

> kokoGD(萌興画展)さん

 ただいま「同居人はXXXホリック?」に突入しております。いやー ヤらしいですね、これ。エロゲの王道ルートを読まされている感じで、良いです。濡れ場を書かないのは、著者のエロゲ歴は、家庭用の移植モノしかヤってなかったからだ、と勝手に邪推しています。

投稿: Dain | 2006.09.30 22:14

ツンエロでいいと思いますよー。ありますし^^

投稿: 犬 | 2006.09.30 22:25

> 犬 さん

 いま確認してまいりますた…

  > ツンエロ:普段はツン状態だが、デレになるべき
  > ところで途端にエロい行動をとる(Wikipedia)

【デレになるべきところでエロい行動をとる】
【デレになるべきところでエロい行動をとる】
【デレになるべきところでエロい行動をとる】

…こ、これはッ
すべての二次ツンに共通して言えるのではッ
ともあれ、この本に出てくるおにゃのこ(超強気っ娘)とはちょいと違うような気が…

投稿: Dain | 2006.09.30 23:57

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