「若おかみは小学生!」のハザードレベル【低】→【中】
最近の小学生に流行っている本書の危険性に警鐘を鳴らす――ってネタなので本気にしないでねと最初に断っておく。
たとえばCCさくらはコスプレの、プリキュアは格闘っ娘の素地を育む番組として白眼視されている。しかし、そうしたヲタ発見アニメの陰に隠れ、いわゆる児童書まで萌え圏が拡大されていることは、意外と知られていない。
amazon レビューおしまい。努力と友情と恋。ターゲットは女子小学生(高学年)。第1巻はお料理コンテスト対決なんて見所がある。表紙は可愛らしいし何より読みやすい。頻繁に出てくる挿絵も面白い。
しかし、パパは見逃しませんぞ↓
そこに住みつくユーレイ少年・ウリ坊
このウリ坊、なぜか織子にしか見えない。「心配だから見守ってやる」などと称し、神出鬼没で彼女の部屋に入り込んだりする(こっぴどく叱られるが)。特殊能力として彼女に取り憑いて、操ったりできる。
ハイここ↑注目ぅ!輝かしい80年代に小学生だった野郎なら分かるだろ? ホラ、これだよこれ↓

もうね、「おジャ魔女どれみ」「おじゃまんが山田くん」なんてメじゃないッす、輝く小坊時代の金字塔っつったら、これしかないっすよ(突然敬語)。
先週のマガジン「涼風」で神展開がなされる一方、ジャンプで乳首券が発行されないことに議論が紛糾する20年以上も前から、コロコロコミックは易々と臨界突破していたんだよ…あの頃は無敵だったなぁ…(遠い目)
ふるふるふるッ
懐エロにしみじみしている場合じゃない!
いたいけな女子小学生が「こんどの"若おか"おもしろかったねー」なんて学校で回し読みなんかしちゃっているネタが「おじゃまユーレイくん」なんだよ!キミたちのパパを四半世紀も前にハァハァさせていたあれだよ!
それだけぢゃぁない、
もう表紙からして和服サガ・ベイルマンでちっちゃな雪使いを探したくなるし、2巻からはツンデレユーレイが出てくるし(雛見沢村の古手梨花そっくり)、お嬢様ライバルや性悪な美少年と必要なキャラは全部そろっている(何に"必要"かは各自で忖度してほしい)。深夜アニメにしたらさぞかし"ファン"が釣れるだろう。売り手は「かいけつゾロリ」と同じ扱いにしたがるだろうから、週末早朝アニメということで…
もう箸が転んでも萌える年頃でなくなったが、狙ってるのか偶然なのか、ここまでヲタ心をくすぐられると読まないではいられない。1巻15分で読めるスーパーライトノベルなので、興味をもたれた方は図書館でお探しあれ。ただし、萌え本として書かれていないので、ご注意を。もう一度、本書はフツーの児童書ですぞ。

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コメント
こんばんは。
最近は絵本ですら萌え系の絵描きさんが描いていたり「萌えよ戦車学校」なんてあったり、もうちょっとやそっとの萌えじゃ何も驚きませんね!個人的にはコロコロよりボンボンの方がエロかった印象があったりします、だからナニかと言われれば困りますが・・・
投稿: jackal | 2006.08.04 01:20
>> jackal さん
「もえたん」ののヒットが大きいですね。「萌えよ戦車学校」はやりすぎだろーと思いましたが順調に第2弾も出ているようです。
ボンボン… 読んだことは覚えていますが、エロいというより下に走ってたような。題名はキレイに忘れてるし
投稿: Dain | 2006.08.04 07:47