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千葉大学教員の選んだ100冊

 ソースは「千葉大学教員の選んだ100冊」[参照]より。

 100冊といっても正確には百を超える。見れば分かるが、テキトーにアンケートしたリスト。重軽一緒くたなのも気になるし、そもそも選書の目的が不明確なのがもっと気になる。「新入生に読んで欲しい」という銘なら、テーマをもっと具体化すべきだろうに、選定基準が見当たらないのが痛い。これは編者の責。

 学生さんはこの100冊を追うのではなく、「なぜこの本を紹介しているのだろう?」という目でリンク先を読むと吉、教官の良し悪しが見えてくるかも。

 google で、書名と著者名で検索かけたヒット数の多い順に並べてある。ヒット数でソートするなんて、乱暴かもしれないが、うまい方法が見当たらない。もちろんヒット数多い=良書と限らないが、少なくともネット上のバロメーターは数値化される。未読本の影響度を「見える化」するのに、googleヒット数はなかなか良い指標となると思うのだが…

 わたしの既読率は10% 程度…orz 読んでねぇな。名著と誉れ高い「ご冗談でしょう、ファインマンさん」はぜひ読みたい。千葉大学に限らず、この本を誉める人は皆スゴい人ばかりだから。また、山形浩生氏ベタホメ[参照]の"The Economist"は、立ち読みだけで逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…と今号を買ったのだが、まるで歯が立ちませんな > 英語。

  1.The Economist
  2.老子
  3.論語
  4.史記(司馬遷)
  5.デザイン(小池新二)
  6.プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(M.ウェーバー)
  7.若き数学者のアメリカ(藤原正彦)
  8.ジャン・クリストフ(ロマン・ローラン)
  9.赤と黒(スタンダール)
  10.ご冗談でしょう、ファインマンさん(ファインマン)
  11.福翁自伝(福沢諭吉)
  12.風土(和辻哲郎)
  13.菊と刀(ルース・ベネディクト)
  14.もの食う人びと(辺見庸)
  15.ゾウの時間ネズミの時間(本川達雄)
  16.隠された十字架(梅原猛)
  17.流れる星は生きている(藤原てい)
  18.24人のビリー・ミリガン(ダニエル・キイス)
  19.恐怖の権力(ジュリア・クリステヴァ)
  20.人間の絆(サマセット・モーム)
  21.知の技法(小林康夫)
  22.サル学の現在(立花隆)
  23.科学者とは何か(村上陽一郎)
  24.小説の経験(大江健三郎)
  25.アメリカ50州を読む地図(浅井信雄)
  26.細胞の世界を旅する(ChristiandeDuve)
  27.身体教育を哲学する(佐藤臣彦)
  28.スミルノフ高等数学教程(スミルノフ)
  29.心に残るとっておきの話(潮文社編集部)
  30.戦争の記憶(イアン・ブルマ)
  31.文明が衰亡するとき(高坂正尭)
  32.人間の由来(河合雅雄)
  33.隷属への道(F.A.ハイエク)
  34.自然界における左と右(マーティン・ガードナー)
  35.ペシャワールにて(中村哲)
  36.時間の発見(コリン・ウィルソン)
  37.白い航跡(吉村昭)
  38.ホット・ゾーン(リチャード・プレストン)
  39.遠き落日(渡辺淳一)
  40.全体主義の時代経験(藤田省三)
  41.国定忠治の時代(高橋敏)
  42.平静の心(日野原重明)
  43.人間を幸福にしない日本というシステム(カレル・ヴァン・ウォルフレン)
  44.形の発見(内田義彦)
  45.物理学はいかに創られたか(アインシュタイン)
  46.寺田寅彦随筆集(小宮豊隆)
  47.資本主義・社会主義・民主主義(J.A.シュンペーター)
  48.科学・倫理・政治(A.セント・ジェルジ)
  49.大江戸神仙伝(石川英輔)
  50.パリ随想(湯浅年子)
  51.自由論(J.S.ミル)
  52.教師修業十年(向山洋一)
  53.モノづくり解体新書
  54.プルトニウム人体実験(アルバカーキー・トリビューン)
  55.アメニティ・デザイン(進士五十八)
  56.個人空間の誕生(イーフー・トゥアン)
  57.哲学の変貌(ガーダマー)
  58.ルールと秩序(F.A.ハイエク)
  59.神秘の生命物質-ポリアミン(五十嵐一衛)
  60.ベルグソン全集4・創造的進化(アンリ・ベルグソン)
  61.生活文化論への招待(寺田浩司)
  62.晩年に想う(アインシュタイン)
  63.ふたつの鏡(吉永良正)
  64.日本人は「日本的」か(杉本良夫)
  65.葬式ごっこ(豊田充)
  66.「従軍慰安婦」問題と性暴力(鈴木裕子)
  67.ホール・ランゲージ(桑原隆)
  68.緑と環境のはなし(「緑と環境のはなし」編集委員会)
  69.常温核融合の真実(J.R.ホイジンガ)
  70.ジェンダーと科学(エヴリン・フォックス・ケラー)
  71.インダストリアルデザイン(森典彦)
  72.地球への求愛(ルネ・デュボス)
  73.わが数学者アーベル(C.A.ビエルクネス)
  74.わかり方の根源(佐伯胖)
  75.生命にとって糖とは何か(大西正健)
  76.不思議の国の相対性理論(ルイス・キャロル・イプシュタイン)
  77.数学-その形式と機能(S.マックレーン)
  78.医学史と数学史の対話(川喜田愛郎)
  79.組ひもの数理(河野俊丈)
  80.ナイロンの発見(井本稔)
  81.生物から見た世界(ヤーコプ・フォン・ユクスキュル)
  82.天皇のページェント(T.フジタニ)
  83.印旛沼・手賀沼:水環境への提言(山田安彦他)
  84.菌と人と自然と(寺川博典)
  85.苺畑よ永遠に:前“安保世代”の甘ずっぱい青春(加藤幸子)
  86.タバコやめますか 人間やめますか(広島県医師会)
  87.二十世紀モード(能澤慧子)
  88.実験以前のこと(小野小三郎)
  89.ノーマル チャイルド(R.S.イリングワース)
  90.楽園の涙(ノーマン・カタコフ)
  91.大学生が書いた現代日本社会論(河西宏祐)
  92.ボク学校きらいだもん(筒井やよひ)
  93.メタセコイア(斉藤清明)
  94.楽しむということ(M.チクセントミハイ)
  95.イギリス憲政論(W.バジョット)
  96.随想:ハイトマルスベル(本間正義)
  97.第二の産業分水嶺(M.J.ピオリ)
  98.ガウディの設計態度(松倉保夫)
  99.ヒポクラテスの午睡(児玉昌彦)
 100.南極越冬記(西掘栄三郎)
 101.セレンディピティー(R.M.Roberts)
 102.アメリカの数学者たち(D.アルバース)
 103.科学的発見の論理(K.ポッパー)
 104.ビーグル号航海記(チャールス・ダービン)
 105.常温核融合スキャンダル(ガリー・トーブク)
 106.ライナス ポーリング(アンソニー・セラフィニ)
 107.生理学の夜明け(P.Astrup)

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» 恥の意識のモラール [Wein, Weib und Gesang]
恥の文化、罪の文化について最近耳にする。何時もの車中ラジオの文化波で、恥の文化等と話されると意外な感じがするのは致し方ない。罪の方は、遵法精神や宗教的戒律を破ることであるので分かり易い。それに対して、それに含まれない規範や規律といったものが存在して、そういった曖昧な定まりを逸脱した際に発生するのが恥の感情なのだろうか。偶に、優劣に関わるのもこの自己規定と無意識下のコンプレックスに源を発するよ... [続きを読む]

受信: 2006.05.26 00:11

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