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警告無しで読むには酷な小説

 あるいはトラウマ本について。sagara17さんにとっての劇薬小説「電話がなっている」(川島誠)を読了。中学んときに読んだらトラウマ本になってたかも。けれどもスレっからしのオッサンには本歌取のモトをあれこれ想像して楽しんでしまった。sagara17さん、興味深い本をありがとうございます。セカンド・ショット

 罪深いのは、この作品の紹介→「だれかを好きになった日に読む本」(小学中級から)であること。初恋の回想で始まるこの作品、たしかに恋愛譚かもしれないが、そのつもりで読んだら酷い目に遭う。紹介者は"大人"なんだろうがデリカシーなさすぎ…というか悪意すら感じられる。小中学生は"当事者"だろうがッ。

 トラウマ本とは、読んだ事実そのものを消し去りたいほど手ひどいダメージを受け、名前を見るのもイヤになった作品のこと。「劇薬小説」とも重なるが、児童文学や青春小説のフリをしている場合が多く、トシゴロの方は【警告付き】で読むべき。スズキトモユさんの「トラウマ児童文学」が参考になるかと。

 問題なのは警告無しでうっかり読んでしまうこと。もっと非道いのは、「面白いよ」「タメになるよ」といったまちがった紹介につられて手にすること。
夏の葬列
 例えば、国語の教科書にある「夏の葬列」(山川方夫)。「戦争の悲惨さ」を伝えるため教科書に採録されたらしいが、激しく勘違いしてる。これは"ミステリ"として読まないと危険。これをノーガードで読んでしまい、強烈なラストで琴線が焼き切れてしまった中学生は少なくないだろう。

 あるいは、わたしの場合になるが、「芋虫」(江戸川乱歩)が該当する。子供向けにリライトした「二十面相」にハマり、親の本棚を探したのが運の尽き。誰も警告してくれなかった…いや、こっそりだから自業自得か。「芋虫」の濃厚すぎる男女(特にオンナ)のドロドロに一発でヤラれた。以後わたしの性嗜好に微妙かつ深刻な影響を与えてつづけている

 サイアクな例は隣の家の少女」の宣伝文が「もう一つのスタンド・バイ・ミー」であること。少年時代を回想する冒頭が似ているだけで、衝撃度&毒性&読後感は雲泥ッ!さては最初だけ読んでキャッチコピー書いたな!あやまれ!ケッチャムさんにあやまれ!
隣の家の少女
 読書は毒書。多かれ少なかれ、小説には毒が含まれている。この事実は暗黙知として読み手も書き手も了承している。もちろん「毒」は人によりけり。ある人には特効剤になるかもしれない。年齢・経験でまた違ってくるので一概に言えないが、「不快感を受けるかも」程度の警告はしてオススメするべき。

 「隣の家の少女」を誰かに勧めるとき、オススメ文句は「これ面白い本だよ」にならないことは、読んだ方なら分かっていただけるはず。

 でしょ?

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少女怪談【;゜Д゜】怖い

 冬なのに怪談。ょぅι゛ょ小説でも読んでみるかと手にしたのが「少女怪談」。大槻ケンヂ、森村誠一、高橋克彦、石原慎太郎 …となかなか面白い書き手のアンソロジーなのだが、ロリでハァハァ(;´Д`)するよりも、むしろ少女性が恐怖を際立たせていた。

 肉体としての少女は不気味。少年の体に桜桃の乳首。いずれあちこち膨らんで柔らかくなるのだが、とてもその姿が想像できない。「少年性」と「母性」の双方を兼ね備え、どちらも馴染みがあるにもかかわらず、一つの体に併せるとグロテスクとしかいいようがない違和感がある。

 霊性としての少女は恐ろしい。あどけない顔で残虐な行為(NEVADAたん?)。彼女の不安定さからくる不安がわたしに感染する。はつらつとした少女たちを見ていると、生の躍動感よりもむしろ、萎れる運命の「若さ」や破壊予定の「処女性」の喪失感の方が強い。

 これが大人になると憑き物が落ちたみたいに普通になるから、ふしぎ。

 「正気と狂気、エロスとタナトス、様々な面を変幻自在に垣間見せる。人肉をむさぼる少女、異形に変じる少女、霊となって取り付いた少女、などなど、少女達が魔界へと誘う極上の恐怖譚」という謳い文句。特に「白い少女」と「憑依教室」が白眉。電車ん中で読了したんだが、明らかに血の気が引いていくのが分かった(回りの人に心配された)。

 嫁さんの臨月の腹がパンパンに膨れ、中で蠢いているのがよく見えていた時期があった。体重をかけると中身が出そうで怖かった。胎児を宿しているというよりも、嫁さんの体全体がよく熟した「実」であるかのようだった。なぜなら彼女の全身から仄かな匂いが立ち上っており、白い大きな果実に手足がついているかのようだったから。

 腹の皮膚は極限までグーンとのばされ、透き通るように白く、静脈の筋が一本いっぽん確認できた。なめらかな肌に手をあて、中身を確認するかのように覗きこむ。コブクロって美味だよな…などと考えていると、ふと胎児と目が合った(気がした)。

 …ある一編を読んでいるうち、そんなことを思い出した。その話は乱歩の「鏡地獄」を彷彿とさせる語りだったから、オチもだいたい想像ついたが、オチはとてつもなくグロおぞましいものだった。

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P2MとPMBOK

 P2Mは Project and Program Management の略。米国PMIのPMBOKに対し、日本独自のプロジェクトマネジメント成果物で、「プロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック」を指す。

 P2Mは、個別プロジェクトや組織の枠を越えた“全体最適”の観点からプログラムマネジメントの概念を導入しているところが特徴的。また、PMBOKがプロジェクトの計画・遂行に限定している一方、P2Mはプロジェクト以前のスキームモデルやプロジェクトによって生み出されたサービスの運用モデルまでカバーしている。


  • 使命の構想(スキームモデル)
  • プロジェクトの計画・遂行(システムモデル) ←★
  • サービスの運用・維持(サービスモデル)

(★PMBOKはココ)

 P2Mの適用分野として、企業の経営革新や新規事業の創設、公共事業、PFI など、幅広い分野にまたがる(らしい)。単にコスト、タイム、スコープ、品質を考慮してプロジェクトを遂行するだけでなく、事業価値を高める仕組みづくり・人づくりまで視野に入れている(らしい)。

 P2Mの専門家として以下の資格がある。レベル(?)が上がるにつれ、筆記のみならず面接や論文試験がある。さらに、合格すれば永続するのではなく、5年ごとに更新あり、継続的な研鑚が義務付けられている。


  • Project Management Coodinator (コーディネーター)
  • Project Management Specialist (スペシャリスト)
  • Project Manager Registered (レジスタード)
  • Program Management Architect (アーキテクト)

 ひょっとしてというか当然のことながら、経済産業省の肝いり。関連ドキュメント[P2M報告書]を眺める限り、お役所の臭いがたっぷりと。PMBOKの抽象度なら実務に適用できるが、P2Mはもっとモコ模糊しており、少なくともわたしには使えない。

 しばらくの間生暖かい目で見守っておこう。「日本プロジェクトマネジメント協会」とか。

 世界のPM規格類はこんな感じ。掘ればもっと出てきそう…

  • APMBoK(英国)
  • OSCEng(英国)
  • BS 6079 (英国)
  • PRINCE2(英国)
  • IPMA Competence Baseline(ICB)
  • ANCSPM(オーストラリア)
  • PMBOK GUIDE(PMI)
  • PMI PM CDF(PMI)
  • OPM3(PMI)
  • SAQA(南アフリカ)
  • P2M(日本)

みんな苦労してるんやな

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「ベルカ、吠えないのか?」でチョビを思い出すのは反則

 久しぶりに新しめの小説「ベルカ、吠えないのか?」を読む。未知の作家に手を付ける理由は、誰かが誉めたから。その「誰か」がスゴい人であれば、より強く動機付けられる。

 一方、「ベストセラー」は読まない理由になる。ふだん本なぞ読まないような人が手にしているから「ベストセラー」になっているのだから、つられて読むと酷い目に遭う。

 複数の読み手が「2005年のスゴ本」と誉めているので、読んでみた…

 硬質の文体と濃淡がハッキリした展開は面白い。人にとっての近代史はイヌにとっても軌を一つにする、という哲学で貫かれた叙事詩。
ベルカ、吠えないのか?
   人の近代史 ⇒ ノンフィクション
   イヌ・クロニクル ⇒ フィクション

の形式で、両者が交互に交差するような書き方。人の歴史を併記したイヌの系譜。ノンフィクション=フィクションとでも言えばいいのか。近代史の淡々とした描写がイヌのフィクションに信憑性を与え、ニンゲンの歴史とイヌ・クロニクルが交錯する瞬間、魂が震える。

 おもしろい、こんな「物語」は珍しい。

 しかし、じきに着地点が見えてくる。作者がどのように収束させようとするかが判ってしまう。すると、みるみる色あせてくる。何の話なのか判然としないうちが華。先回りを意識して読むのはわたしの悪いクセだが、今回は裏目に出た。

 そして、ノンフィクションパートの胡散臭さが噴出し、フィクションパートへしっくりつながらなくなる。イヌが人間を破壊する様は「二進法の犬」(フィクション)が上だと思ったり、ベトナム戦争は映画だけを参考にするのではなく、「ベトナム戦記」(ノンフィクション)ヲ読メバ?と邪推したり。

 イヌのモノローグを目にするたび、「動物のお医者さん」から離れられなくなったり(←こういう読みはマネしないように)…

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羽生さんの「仕事とやる気のつくり方」はスゴ本

 本読んで勇気もらった、感謝。マネジメントをやりたいと強く動機付けられた。「幸せなITパーソンになるためのいきいきする仕事とやる気のつくり方」はスゴ本。でも普通に読んだなら「あたりまえのことが書いてあるだけじゃん」で終わってしまうだろう。

 この本の本質は「あたりまえのことをちゃんとやる。その考え方」。「SEへの応援歌」と銘打っておきながら、ITにはほとんど関係ない。「プロ」として食べていく人全員が読者候補だな。

 著者は「なぜ仕事をするのか?」とか「どうして会社にいるのか?」といった素朴な疑問から簡単な言葉を選んでで順々と説いてゆく。ナルホド納得と読み進めていくと、自分では意識していなかった深いところまで連れて行かれる。いいや、知ってはいたけれど、ちゃんと考えるのが怖くて目を向けていなかったところへ否応なしに連れて行かれる。

 4匹のサルの話は心底ゾっとした。この話だけでモトは取った、と思っていると、「はぶにっき」でおなじみの羽生節が随所で光る。

大きな変化は大変です。漢字の通りです。小さな変化を継続的に繰り返していく体質を身につけましょう。小さな変化を習慣化するのです。

あなたがリーダーになったら、覚悟を決めなければならないことがあります。「すべての責任を背負う」ということです。調子のいいときだけ景気のいいことをぶち上げて、苦しくなったら言い訳をして蔭に逃げ込むような人を果たして信頼できるでしょうか。そんな人についていこうと思うでしょうか。あなた自身はどうですか?

 プロジェクトマネジメント論といい、仕事と給料の話といい、これ「あなた=読者」の書きっぷりだけど、自分に言い聞かせているように見える。羽生さんは最初の読者である自分自身のために書いたのではないか、と思ったり。
仕事とやる気のつくり方
 Seasar で知り、「はぶにっき」でファンになり、マジカで取り込まれたわたし。この人と一緒に仕事したい、と強く思った。そのためには、まずマネージャにならないと。ずっと尻ごみしていた昇格試験、受けよう、そして上を目指そう。

 ただ一つの文句。なにこの装丁!? 嫁さん曰く「なにこのアヤシゲな宗教みたいな表紙」…これでかなり損していると思う。

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嫁とギャルゲ(家族計画)

 結論から言うと大感動。嫁ともども熱い涙にむせんだ。以前の記事「嫁とするギャルゲー、おすすめありますか?」でオススメいただいた「家族計画」の話。

 モトはPCの18禁ギャルゲ。いわゆるオトナ要素(エロ画・濡れ場)を外したPS2版を嫁さんとプレイ。予備知識は「相互扶助計画『家族計画』───互いの利益のために、世間を欺く偽りの家族を演じる家族ごっこ。赤の他人である男女7名が、家族を演じて暮らす中で生まれる笑いや感動を描いたハートフルコメディ」程度で始めたんだが…

 エロがない代わりに象徴的な(あるいは代わりの)イベント絵が出てくる。セクロスじゃなくキスとかね。楽しかったのが、そんな場面になると嫁さんの口数が減ること。キャラの評価を滔々としゃべってるのが急に無口になる。モトが18禁ゲームなのを知ってるから、「ソコが編集されていること」を承知してることが手に取るように分かって萌え。

 登場人物が、それぞれ一筋縄でいかない事情がある。後半、その「事情」が明らかになるのだが、その一つ一つがシャレにならん。児童虐待の「事情」を持つ女の子の話にいたったとき、嫁さんは一言、

    『ヘビーだね』

ぽつりとつぶやく。うん、そだね、重いね。あ、でもヘビーな話だけじゃないぞ。幼年時代に過ごした祖父との思い出に固執する「事情」を持つ女の子の話なんぞは、「彼女が何を探しているのか」「それはどこにあるのか?」を嫁さんと推理しあうという別のゲームのような楽しみ方をしたぞ。

 「家族」をテーマに描いた(ギャルゲにしては)異色作。ユニークなのは「家族」が主題なのだが、登場キャラはおよそ家庭から最も遠い存在の寄せ集めだということ。「家族」というのは名ばかりで、それぞれの事情に必要だから擬似家族を守ろうとする意識。いいな、と思ったのは、主人公だけではなく、女の子全員が、それぞれ「家族」についてのブレークスルー(⇒成長)が見られること。

 で、ラスト。泣いた泣いた。嫁さんと熱い涙を見せ合った。それぞれの女の子が抱える「シャレにならん事情」を知ったとき、それにハタチの男が挑んだとき、その結果が分かったとき。

 ええ、涙腺弱いことは合点承知。でもとまらない。某「もうゴールしてもいいよね」的な号泣とは別の、はらはらと熱い涙。傍らの嫁さんも一緒。あふれる涙をぬぐいもしない。嫁さんと価値観が一緒、というのはこの涙を指すのだと心底思った。

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「幼児狩り」感想とょぅι゛ょ小説リスト

(この記事18禁)

 可愛らしいものを愛でるとき、「食べてしまいたい」と形容することがある。あるいは、激しくシた後、相手から「喰われるかと思った」と言われることがある(本来は逆なのだが)。

 いずれも比喩だが、実践する人はまれ。

 仮にやっちゃう人がいるなら、その人がどう狂っているのか(あるいは切実なのか)が、「幼児狩り」で見える。いや、喰いはしない。あくまで女の妄想+比喩的な書き方で示されるだけで、実行には至らない。

 それでも彼女の昂ぶりは痛いほど伝わってくる。幼い少年に夢中になる三十路女の気持ちが。「理解できる」「共感できる」には到底ならないが、一読すると、まるで彼女のようにせっぱ詰まって稚き少年を「喰ってしまいたい」気持ちに同化できる。少年の手にあるスイカにかぶりつくシーンはものすごく比喩的。喉が渇いてくること請合う。

 愛しいものを「食べてしまいたい」衝動は誰しも持っている。愛しい恋人・妻・子を食べて一体化したい獣じみた考えは、そう意識しなければ生涯日の目を見ることはないが、いったん知ってしまうと、イヤでも意識せざるを得なくなる。だから、ここまで読んで「このエントリ書いた人はアタマおかしいんでないか?」と思うなら「幼児狩り」を読んではいけません。

 実際に食べることが叶わないのなら、せめて擬似でも。フェラ・クンニなんて最たるものだし。これがパートナー相手なら性愛表現でカタせるが、犯罪にご注意。相手はおろか自分の人生も狂わせることになる。

 そういう意味で、この小説は「人生を狂わせる読んではいけない本」にエントリしてもよいだろう。でも、そもそも「人生を狂わせる読んではいけない本」に興味がある人なら、耐性あるとおもうぞ ⇒ペドフィリア+カニバリズム

 以下、「幼児狩り」をザップしてて見つけたロリペド小説リスト。何かの参考にどうぞ。[2ch:ロリコンにお薦めの文学を教えてください]より。★印はわたしもオススメ。

  • ひこ田中  『ごめん』
  • 安部公房  『密会』
  • 井伏鱒二  『朽助のいる谷間』
  • 稲葉真弓  『ガラスの愛』
  • 河野多恵子  ★『幼児狩り』『赤い唇黒い髪』
  • 会田誠  『青春と変態』
  • 灰谷健次郎  『少女の器』
  • 学研ホラーノベルズ  『頭の中の昏い唄』『白い少女』『宝篋』(学研M文庫『少女怪談』収録)
  • 吉行淳之介  『男と女の子』
  • 久世光彦  『早く昔になればいい』『蕭々館日録』
  • 京極夏彦  『絡新婦の理』『姑獲鳥(うぶめ)の夏』
  • 刑部真芯  『禁断』
  • 江國香織  『すいかの匂い』
  • 黒柳徹子  『窓際のトットちゃん』
  • 佐藤正午  『取り扱い注意』
  • 沙柚  『父の帽子』
  • 三浦綾子  『氷点』
  • 三上洸  『アリスの夜』
  • 三島由紀夫  『鍵のかかる部屋』『卵』
  • 山口椿  『山口椿エロチックコレクション』シリーズ
  • 山田太一  ★『飛ぶ夢をしばらく見ない』『冬の蜃気楼』
  • 山尾悠子  『月蝕』
  • 志賀直哉  『児を盗む話』
  • 獅子文六  『悦ちゃん』
  • 紫式部  ★『源氏物語』(田辺源氏でどうぞ)
  • 室生犀星  『或る少女の死まで』『美しき氷河』『海の僧院』『女の図』『蝶』『蜜のあはれ』『ザボンの実る木のもとに』
  • 篠田節子  『コンクリートの巣』(『レクイエム』収録)
  • 酒見賢一  『後宮小説』
  • 小川勝己  『ろかい』(祥伝社ホラー・アンソロジー『紅と蒼の恐怖』収録)
  • 小川洋子  『ホテル・アイリス』
  • 埴谷雄高  『死霊』
  • 新井素子  『グリーン・レクイエム』
  • 森村誠一  『青の魔性』
  • 森茉莉  『甘い蜜の部屋』
  • 瀬戸内寂聴〔晴美〕  『祇園女御』
  • 星新一  『月の光』
  • 石川淳  『喜寿童女』『鷹』
  • 川西蘭  『妖精物語』『ルルの館』
  • 川端康成  ★『伊豆の踊子』★『眠れる美女』★『みずうみ』『指輪』『事故のてんまつ』『片腕』『万葉姉妹』
  • 浅倉卓弥  『四日間の奇蹟』
  • 村上春樹  『1973年のピンボール』『ダンス・ダンス・ダンス』
  • 多和田葉子  『聖女伝説』
  • 太宰治  ★『美少女』★『カチカチ山』★『女生徒』
  • 大岡昇平  『武蔵野夫人』
  • 大久秀憲  『ロマンティック』『葛西夏休み日記帳』
  • 大江健三郎  『死者の奢り』
  • 大坪砂男  『零人』
  • 沢木耕太郎  『深夜特急』香港篇
  • 谷崎潤一郎  『痴人の愛』『少年』(『刺青・秘密』収録)
  • 池田満寿夫  『テーブルの下の婚礼』『ミルク色のオレンジ』(両作品とも『エーゲ海に捧ぐ』収録)
  • 池波正太郎  『剣客商売』『坊主雨 池波正太郎短篇コレクション』
  • 椎名誠  『白い手』
  • 椎名麟三  『懲役人の告発』
  • 天童荒太  『永遠の仔』
  • 田山花袋  『少女病』
  • 田中芳樹  『夏の魔術』
  • 筒井康隆  『村井長庵』
  • 白倉由美  『ミルナの禁忌』
  • 樋口一葉  『たけくらべ』
  • 氷室冴子  『アグネス白書』『クララ白書』
  • 服部まゆみ  『この闇と光』
  • 北原綴  『美少女奇譚』
  • 牧原れいこ  『熟爛漫』
  • 堀田あけみ  『イノセントガール』
  • 本田和子  『異文化としての子ども』『交換日記』
  • 夢野久作  ★『ドグラ・マグラ』★『瓶詰の地獄』★『少女地獄』
  • 綿矢りさ  『インストール』
  • 柳美里  『フルハウス』
  • 李恢成  『伽耶子のために』
  • 梁石日  『闇の子供たち』
  • 連城美紀彦  『少女』
  • 澁澤龍彦  『高丘親王航海記』『鳥と少女』『少女コレクション序説』
  • 藤原伊織  『ダックスフントのワープ』
  • 新井千裕  『100万分の1の結婚』
  • 雨森零  『首飾り』
  • 山田風太郎  『妖説太閤記』
  • 有島武郎  『フランセスの顔』
  • G.ガルシア・マルケス  『百年の孤独』
  • J.D.サリンジャー  『ナインストーリーズ』の中の『エズミに捧ぐ』
  • J・ムッツェンバッヒェル  『ペピの生きかた~ウィーン一代女~』
  • L.M. モンゴメリー  『赤毛のアン』
  • アラビアの人  ★『千夜一夜物語』
  • アラン・シリトー  『アーネストおじさん』
  • アリス・ウォーカー  『カラーパープル』
  • アンドレ・ジッド  『地の糧』
  • アンナ・クルニコワ  『テニス』
  • イアン・マキューアン  『セメント・ガーデン』『最初の恋、最後の儀式』
  • ヴィリエ・ド・リラダン  『蜜のあはれ』
  • ウラジミール・ナボコフ  ★『ロリータ』
  • エーリヒ・ケストナー  『ふたりのロッテ』
  • エヴァン・ジムロス  『Fとの秘密』
  • ガブリエル・コレット  『青い麦』
  • ガルシア・マルケス  『エレンディラ』
  • キャサリン・ストー  『マリアンヌの夢』
  • キャサリン・ダン  ★『異形の愛』
  • グリム  『ヘンゼルとグレーテル』
  • ゲーテ  『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』
  • ゴールズワージー  『林檎の木』
  • ジェーン・オースティン  『分別と多感』
  • シェンキェービッチ  『クオ・ワディス』
  • ジッド  『田園交響楽』
  • シモーナ・ヴィンチ  『おとなは知らない』
  • シャーロット・ブロンテ  『ジェーン・エア』
  • ジャック・ケッチャム  ★『隣の家の少女』
  • ジャム  『三人の少女』
  • ジャン・ドベール  『イマージュ』
  • ジョルジュ・バタイユ  ★『眼球譚』
  • ジョン・クレランド  『ファニーヒル』
  • スウィンバーン  『フロッシー~十五歳のヴィーナス~』
  • スティーブン・キング  ★『ファイア・スターター』
  • セルジュ・ゲンズブール  『スカトロジー・ダンディズム』
  • セルジュ・ローラック  『女優とその娘』
  • セレナ・ウォーフィールド  『少女ヴィクトリア』
  • ツルゲーネフ  『初恋』
  • トーマス・ハーディー  『テス』
  • ドストエフスキー  『虐げられた人々』★『悪霊』★『罪と罰』
  • トニ・モリソン  『青い目がほしい』
  • トルーマン・カポーティ  『誕生日の子どもたち』
  • トルストイ  『戦争と平和』
  • バーネット  『秘密の花園』
  • バロウズ  『風が死ぬ。あなたが死ぬ。みんな死ぬ。』
  • ピエール・ルイス  『アフロディット』『女性のための社交術』『別冊新文芸読本2 性の文学』『少女向け礼儀作法の手引』
  • ヘッセ   『知と愛』
  • ペネロピ・ファーマー  『夏の小鳥たち』『冬の日のエマ』
  • ヘミングウェイ  『男だけの世界』
  • マーガレット・ミッチェル  『風と共に去りぬ』
  • マルグリット・デュラス   『ラ・マン』
  • マンディアルグ  『城の中で語る英吉利人』『満潮』
  • モンゴメリ  『丘の家のジェーン』
  • ルイザ・メイ・オルコット  『若草物語』
  • ルイスキャロル書簡集  『少女への手紙』
  • ローラ・インガルス・ワイルダー  『大草原の小さな家』シリーズ
  • ロバート・A・ハインライン  『夏への扉』『愛に時間を』
  • ロバート・ネイサン  『ジェニーの肖像』
  • ロマン・ロラン  『魅せられた魂』
  • ヴィリエ・ド・リラダン  『未来のイヴ』

んで、このリストから邦モノ洋モノそれぞれベストを一冊挙げるとするならば、

  川端康成「眠れる美女

  ドストエフスキー「悪霊」(スタヴローギンの告白)

かな。

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「西の善き魔女」にハマる

 めったにオススメをしない嫁さんが太鼓判押した「西の善き魔女」が最高のお年玉になっている。嫁さんに感謝。読んだ本について夫婦で薦めあっているが、ことファンタジーに関して嫁の右に出るモノはネットもリアルもいない。西の善き魔女

 「どうしてオススメなの?」と訊いてみると、「主人公が無力だから」だそうな。グインの持つ鋼の体と明晰な頭脳があるわけでもなし、ハリー・ポッターのような類まれなる魔法が使えるわけでもない。主人公の少女にあるのは、自分ではどうにもできない宿命のみ。抗いがたい状況にくじけず、自分の力で未来を切り開こうとする少女フィリエルに、読み手はきっと共感するに違いない。

 嫁さんに言わせると、最近の面白い物語はおしなべて主人公が無力または貧弱だそうな。普通の人と比べて「ちょっとだけ違う」代わりに、血筋やら運命やらが次々と困難を準備してくれる。主人公は知恵や勇気を働かせて絶体絶命な状況を乗り越えていく。時には火だるまになる。うまくいったりいかなかったり予想外の結果を受け入れたりをくりかえし、成長していく… いわゆるビルドゥングスロマンやね。

 さらに、これは情景描写とセリフまわしが秀逸で、一幕一幕がマンガやアニメのように浮かんでくる… と思っていたらマンガ化されてたのね。さらに今春TVアニメになるのね[最新アニメ情報]。嫁子ともども楽しませてもらおう。

 あー 念のため言っておくと、「お約束」満載のファンタジーなので、意外→痛快→愉快を目指して読むとナンダコレハになるのでご注意を。スレっからしの本読みなら、困難にぶつかったとき少女がどのように考えて乗り越えようとするかを丹念に追うと勇気がわいてくるかも。

 ↑という感想を、第一巻を読み終えて嫁さんに言ったら、こんな顔で

 ( ^∀^) <「じゃあオチを言ってもいい?」

ごめん言わないで。

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ブロガーが選ぶ「2005年に読んだベスト」まとめ

 本屋に並んでいる「この○○がスゴい!」に天邪鬼な視線を。商業主義に毒されたとまで言わんが、いろんな力学・政治学が働いている。

 なぜなら、「この○○がスゴい!」は、出版年やジャンルという縛りがあるから。あるいはライターの意地(というか見栄)が作用して「いまさらこれを採るの?」「なんでこれ入れないの?」の有言無言のツッコミにキーボードも湿りがちになるから。

 むしろブロガーが強力にプッシュする「これ読めリスト」の方が面白い。合う合わないもあるけど、知らない世界の手がかりになる。あるいは、自分が目ぇ付けている本を推すブロガーに注目してみるとか、使い方はいろいろ。

 作成にあたり、hmmmさんの今年の○冊(チラシのおモテ! )を参考にした。大感謝。このリンク先はブロガーのベスト本だけでなく、新聞各紙の2005ベストへのリンクが充実している。

* * *

(★印はわたしの読みたいリストとシンクロ)

2005年を振り返る(5)‐私的ランキング・新刊書トップ10(bewaad)

  • プロフェッショナル広報戦略(世耕弘成)
  • 最後の『冬ソナ』論(田中秀臣)
  • ハードワーク(ポリー・トインビー)
  • 経済失政はなぜ繰り返すのか(中村宗悦)
  • 日本の不平等(大竹文雄)
  • 改革の経済学(若田部正澄)
  • 国家の罠(佐藤優)★
  • プログラマの数学(結城浩)
  • SYNC(スティーヴン・ストロガッツ)
  • デフレは終わるのか(安達誠司)

2005年・今年の3冊(Words and Phrases)
<ジェンダー研究・女性学編>

  • ジェンダー(加藤秀一)
  • つくられた卑弥呼―“女”の創出と国家(義江明子)
  • 性と生殖の近世(沢山美果子)

<フィクション編>
  • サボテン姫とイグアナ王子(清原なつの)
  • アマゾニア(粕谷知世)
  • 赤×ピンク(桜庭一樹)

<一般編>
  • 心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く(山本貴光)
  • 桜が創った「日本」―ソメイヨシノ 起源への旅(佐藤俊樹)
  • “現代家族”の誕生―幻想系家族論の死(岩村暢子)

2005年のベスト10 (海難記)

  • 悪について(中島義道)
  • メイド・イン・ジャパンのキリスト教(マーク・マリンズ)
  • トラウマの医療人類学(宮地尚子)
  • アルカロイド・ラヴァーズ(星野智幸)
  • 冷血(カポーティ・佐々田雅子の新訳)★
  • 河岸忘日抄(堀江敏幸)
  • ラス・マンチャス通信(平山瑞穂)
  • ベルカ、吠えないのか(古川日出男)★
  • 死の谷'95(青山真治)
  • 土曜日の実験室~詩と批評とあと何か(西島大介)
  • 終わりまであとどれくらいだろう(桜井鈴茂)
  • 東京奇譚集(村上春樹)
  • グランド・フィナーレ(阿部和重)

2005年に読んだ本のベスト(不未之奇)

  • イン・ヒズ・オウン・サイト ネット巌窟王の電脳日記ワールド(小田嶋隆)
  • 宣教師ニコライと明治日本(中村健之介)
  • 限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学(宮台真司, 北田暁大)
  • 木のいのち木のこころ―天・地・人(西岡常一)
  • オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える(木村元彦)
  • 対話の回路―小熊英二対談集(小熊英二)
  • 紙つぶて―自作自注最終版(谷沢永一)

2005年・TRiCKFiSHの10冊(TRiCK FiSH blog)

  • 万博幻想:戦後政治の呪縛(吉見俊哉)
  • ドキュメンタリーは嘘をつく(森達也)
  • 嗤う日本の「ナショナリズム」(北田暁大)
  • 宮台真司interviews(宮台真司)
  • Cui Cui(川内倫子)
  • カーニヴァル化する社会(鈴木謙介)
  • Jポップとは何か:巨大化する音楽産業(烏賀陽弘道)
  • スタジアムの戦後史:夢と欲望の60年(阿部珠樹)
  • インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?(森健)
  • テヅカ・イズ・デッド:ひらかれたマンガ表現論へ(伊藤剛)

amaretto的2005年のベスト(薄墨日記。)

  • ナラタージュ (島本理生)
  • ローマ人の物語 (塩野七生)★
  • 憲法と平和を問いなおす(長谷部 恭男)
  • 清沢洌(北岡伸一)
  • のだめカンタービレ(二ノ宮 知子)★

○○オブ・ザ・イヤー(教養の道)

  • 下流社会(三浦展)
  • 心変わり(ミシェル・ビュトール)
  • 全体性と無限(レヴィナス)
  • バートルビー――偶然性について(G.アガンベン)

今年読んだ本ベスト5(Koukyo政策大学院生の蹇蹇録)
<ノンフィクション編>

  • 国家の罠(佐藤優)★
  • インターネットは民主主義の敵か(キャス サンスティーン)
  • 脳のなかの幽霊(V.S. ラマチャンドラン)
  • 脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ (V.S. ラマチャンドラン)
  • 内閣政治と「大蔵省支配」―政治主導の条件 (牧原 出)
  • 日本経済の罠―なぜ日本は長期低迷を抜け出せないのか (小林 慶一郎)

<小説編>
  • 吉里吉里人(井上 ひさし)
  • ALL YOU NEED IS KILL(桜坂 洋)
  • 万物理論(グレッグ・イーガン)
  • シャングリ・ラ(池上 永一)
  • デカルトの密室(瀬名 秀明)
  • ローマ人の物語(塩野 七生)★

今年の一冊(電網山賊)

  • われら(ザミャーチン)

今年の十冊(AztecCabal)

  • アジアの岸辺(トーマス・M・ディッシュ)
  • 輝く断片(シオドア・スタージョン)
  • 戦争請負会社(ピーター・シンガー)
  • スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943(アントニー・ビーヴァー)
  • Going, Going, Gone(Jack Womack)
  • Declare(Tim Powers)
  • The Assassins' Gate: America in Iraq(George Packer)
  • A Problem from Hell(Samantha Power)
  • Adam Hochschild(King Leopold's Ghost)
  • When Victims Become Killers(Mahmood Mamdani)

今年の10冊(gachapinfanのスクラップブック)

  • 日の名残り(カズオイシグロ)
  • 哲学思考トレーニング(伊勢田哲治)
  • 考えあう技術(苅谷剛彦)
  • 説得の論理3つの技法(草野耕一)
  • 多元化する「能力」と日本社会―ハイパー・メリトクラシー化のなかで(本田由紀)
  • 再軍備とナショナリズム―戦後日本の防衛観(大嶽秀夫)
  • 靖国神社 せめぎあう<戦没者追悼>のゆくえ(赤澤史朗)
  • 国際法―はじめて学ぶ人のための(大沼保昭)
  • 現代史を学ぶ(渓内謙)
  • 自殺うさぎの本(アンディ ライリー)

2005年に読んだ本のベスト17(suneoHairWax)

  • 日本宗教事典(村上重良)
  • はじめての言語学(黒田龍之助)
  • スピノザの世界(上野修)
  • マンガでわかる統計学 回帰分析編(高橋信)
  • ウェブ時代の英語術(森摂)
  • ポップミュージックで社会科(細見和之)
  • あなたもいままでの10倍速く本が読める(ポール・R・シーリィ)
  • スローブログ宣言!(鈴木芳樹)
  • 恋愛結婚は何をもたらしたか(加藤秀一)
  • 哲学思考トレーニング(伊勢田哲治)
  • なぜ「話」は通じないのか―コミュニケーションの不自由論(仲正昌樹)
  • さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学(山田真哉)
  • 限界の思考(北田暁大、宮台真司)
  • 社会学の作法・初級編―社会学的リテラシー構築のためのレッスン(野村一夫)
  • Cui Cui(川内倫子)
  • 手紙(小西真奈美)
  • パラジット―寄食者の論理(ミッシェル・セール)
  • 禅のヒント―ココロがグラグラ、アタマが疑問だらけの人へ(パトリス・ジュリアン)
  • 「象の消滅」 短篇選集 1980-1991』(村上春樹)
  • 明るい部屋―写真についての覚書(ロラン・バルト)

選ぶ今年の3冊(小説限定):2005年版(日本近現代文学とわたし)

  • 告白(町田康)★
  • 半島を出よ(村上龍)★
  • ベルカ、吠えないのか?(古川日出男)★

今年の10冊(世界、障害、ジェンダー、倫理)

  • 国家と犠牲(高橋哲哉)
  • ぼくらはみんなハゲている(藤田慎一)
  • 不登校、選んだわけじゃないんだぜ!(貴戸理恵)
  • エイズとの闘い 世界を変えた人々の声(林達雄)
  • トラウマの医療人類学(宮地尚子)
  • パレスチナから報告します 占領地の住民となって(アミラ・ハス)
  • フリーターにとって「自由」とは何か(杉田俊介)
  • 児童虐待と動物虐待(三島亜紀子)
  • 生命の臨界―争点としての生命(松原洋子)
  • リバタリアニズム読本(森村進)

今年の10冊(恐妻家の献立表-葦の原に穴掘って)

  • 福沢諭吉『文明論之概略』精読
  • 友情を疑う―親しさという牢獄(清水真木)
  • ベケットと「いじめ」(別役実)
  • トラウマの発見(森茂起)
  • 教育不信と教育依存の時代(広田照幸)
  • 改憲論を診る(水島朝穂)
  • 国家と犠牲(高橋哲哉)
  • 女たちの絆(ドゥルシラコーネル)
  • 国語教科書の思想(石原千秋)
  • ドキュメンタリーは嘘をつく(森達也)

2005年、百式管理人の本棚を生き抜いた12冊(i d e a * i d e a)

  • 気配りのつぼ(山崎 拓巳)
  • 一日10分で字が見ちがえるほど上手くなる(山下 静雨)
  • ノンデザイナーズ・デザインブック Second Edition(ロビン・ウィリアムズ)
  • 金持ち兄さんの王道―専門家をカモにする人・される人(藤田 憲一)
  • パフォーマンスマネジメント(島宗 理)
  • 出会う人みな、仕事の先生(内海 勝統)
  • お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ(中村 文昭)
  • 愛されてお金持ちになる魔法の言葉(佐藤 富雄)
  • 強いリーダーはチームの無意識を動かす(石井 裕之)
  • すごい会議(大橋 禅太郎)
  • 箱―Getting Out Of The Box(ジ・アービンガー・インスティチュート)
  • カリスマ体育教師の常勝教育(原田 隆史)
  • デカい態度で渡り合え!―世界中で通用する人間関係10のルール(近藤 藤太)

今年の5冊あらため今年の10冊(吐息の日々~労働日誌~)

  • 日本の不平等(大竹文雄)
  • 労働市場の経済学―働き方の未来を考えるために(大橋勇雄)
  • 人材育成論入門(川喜多喬)
  • 14歳からの仕事道(玄田有史)
  • ねじの回転 -心霊小説傑作選-(ヘンリー・ジェイムズ)★
  • “育てる経営”の戦略―ポスト成果主義への道(高橋伸夫)
  • 働くということ - グローバル化と労働の新しい意味(ロナルド・ドーア)
  • 疑惑の霧(クリスチアナ・ブランド)
  • ヤコブとてんのはしご(三好碩也)
  • 希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く(山田昌弘)

今年読んだ本2005(しぬまでいきる)

  • ユーザーイリュージョン―意識という幻想 (トールノーレットランダーシュ)
  • 影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか (ロバート・B・チャルディーニ)
  • 定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (三戸祐子)
  • 二十一世紀の資本主義論 (岩井克人)
  • ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実 (マーシャ・エンジェル)

年間オススメ書籍ランキング ベスト20冊(Passion For The Future)
<ヘビー級>

  • ユーザーイリュージョン―意識という幻想(トールノーレットランダーシュ)
  • 創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク(スティーブン ジョンソン)
  • 精霊の王(中沢 新一)
  • 共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人(リチャード・E. シトーウィック)
  • 天才と分裂病の進化論(デイヴィッド ホロビン)
  • 歴史の方程式―科学は大事件を予知できるか(マーク ブキャナン)
  • それは「情報」ではない(リチャード・S. ワーマン)
  • 脳内現象(茂木 健一郎)
  • 天才数学者、株にハマる 数字オンチのための投資の考え方(ジョン・アレン・パウロス)
  • 脳のなかのワンダーランド(ジェイ イングラム)

<ライト級>
  • なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか―記憶と脳の7つの謎(ダニエル・L. シャクター)
  • 情報検索のスキル―未知の問題をどう解くか(三輪 真木子)
  • 上達の法則―効率のよい努力を科学する(岡本 浩一)
  • マインド・ワイド・オープン―自らの脳を覗く(スティーブン ジョンソン)
  • 切腹(山本 博文)
  • 放送禁止歌(森 達也)
  • 人の心を動かす文章術(樋口 裕一)
  • 自己コントロールの檻―感情マネジメント社会の現実(森 真一)
  • 言語の脳科学―脳はどのようにことばを生みだすか(酒井 邦嘉)
  • 心はどのように遺伝するか―双生児が語る新しい遺伝観(安藤 寿康)

05年の人文書ベストワンは『宮澤喜一回顧録』(pata)

  • 統合失調症あるいは精神分裂病 精神病学の虚実(計見一雄)
  • ヨブ 奴隷の力(アントニオ・ネグリ)
  • 宮澤喜一回顧録(御厨貴)
  • 国家の罠(佐藤優)★
  • アースダイバー(中沢新一)
  • 靖国問題の精神分析(岸田秀)
  • 私にとってオウムとは何だったのか(早川紀代秀)

今年読んだ本たち(日記/雑記/覚書/落書)

  • 経済ってそういうことだったのか会議(竹中平蔵)
  • クラウゼヴィッツ 強いリーダーの条件(中森鎮雄)
  • 「戦争学」概論(黒野耐)
  • オトナ語の謎。(糸井重里)
  • すべてがFになる(森博嗣)
  • スカートの中の秘密の生活(田口ランディ)
  • 七都市物語 シェアードワールズ(田中芳樹)
  • 59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋(アルテイシア)

2005年の収穫(D’s BLOG)

  • ディヴィッド・ヒュームの政治学(犬塚元)
  • 昭和イデオロギー――思想としての文学(林淑美)
  • 戦後批評のメタヒストリー――近代を記憶する場(佐藤泉)
  • 小林秀雄の論理 美と戦争(森本淳生)
  • 正義の他者(ホネット)
  • Language and Political Understanding(M. J. Shapiro)
  • War and Moral Responsibility(Cohen et al. eds.)
  • What is Enlightenment?: Eighteenth-Century Answers and Twentieth-Century Questions(James Schmidt ed.)
  • 夕凪の街 桜の国(こうの史代)
  • 天才柳沢教授の生活(山下和美)

今年の読書を総括して10選にするのが流行ってるみたいだから便乗してみるよ(マッシャーの橇犬)

  • 沢蟹まけると意志の力(佐藤哲也)
  • 熱帯(佐藤哲也)
  • 四畳半神話大系(森見登美彦)
  • 告白(町田康)
  • ベルカ、吠えないのか?(古川日出男)★
  • 奇偶(山口雅也)
  • ラス・マンチャス通信(平山瑞穂)
  • クドリャフカの順番―十文字事件―(米澤穂信)
  • 金毘羅(笙野頼子)
  • 九十九十九(舞城王太郎)

今年の10冊なごみワールド

  • 東京タワー(リリー・フランキー)
  • 僕の叔父さん 網野善彦(中沢新一)
  • 電波男(本田透)
  • 江藤淳コレクション2 エセー(江藤淳)
  • 道徳を否む者(きだみのる)
  • 国家の罠(佐藤優)★
  • 世界最高の日本文学(許光俊)
  • チェーホフ(浦雅春)
  • 自虐の詩(業田良家)
  • 被差別部落のわが半生(山下力)

年末なのでベスト本でも(Make a Difference)

  • リーダーの易経―時の変化の道理を学ぶ(竹村 亞希子)
  • 30歳からの成長戦略 「ほんとうの仕事術」を学ぼう(山本 真司)
  • プレゼンテーションの極意(川崎 和男)
  • 箱―Getting Out Of The Box(ジ・アービンガー・インスティチュート)
  • 成功はどこからやってくるのか? ~「成功法則」の取扱説明書(岡本 吏郎)
  • 「決定的瞬間」の思考法―キャリアとリーダーシップを磨くために(ジョセフ・L. バダラッコ)
  • 人は誰でも間違える―より安全な医療システムを目指して(L.コーン)
  • 環境リスク学―不安の海の羅針盤(中西 準子)
  • 戦略の本質 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ(野中 郁次郎)
  • すごい!自己啓発──「夢」をバージョンアップしろ!(岡崎 太郎)

今年読んだ本から・おすすめ本(しあわせは日々のなか)

  • 黄色い目の魚(佐藤多佳子 )
  • 幸福な食卓(瀬尾まいこ)
  • ツ、イ、ラ、ク(姫野カオルコ )
  • ナラタージュ(島本理生)
  • 放課後の音符(山田詠美)
  • センセイの鞄(川上弘美)
  • カラフル(森絵都)
  • 蒼穹の昴(浅田次郎)
  • コッペリア(加納朋子)
  • ネコソギラジカル(西尾維新)
  • バッテリー(あさのあつこ)
  • 神様のボート(江國香織)
  • 魔王(伊坂幸太郎)

* * *

 「国家の罠」多し… 賞味期限がついている本は早めに読んでおきたい。このリストを作る過程で楽しめたのは、

 ⇒気になる本を「ベスト」に挙げた人の他のエントリ
 ⇒既読の本を「ベスト」に挙げた人の他のエントリ

 をザップできたこと。amazonでいう「この本を買った人はこんな本も買っています」やね。

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