デスマーチと宮沢賢治
人間トシとると季節の変わり目に敏感になるように、この業界も長いと、デスマ突入が肌で感じられるようになる
プロジェクトの表層は「嵐」なのだが、全ての作業が過去日に向かって進む。あたりまえだ。マイルストーンが達成されないことが分かっていながら、手を打つことなくその予定日を過ぎ去っているのだから
それでも対処せずプロジェクトを回転させようとすると、あちこちで齟齬をきたす。つじつまがあうはずがない。罵声や怒号や睡眠不足の間で、自分の作業が予定されていたものなのか、過去のつじつま合わせのためにやっているのか、そもそもその作業を優先させるべきなのかを、完全に見失ってしまう
若い奴らは自責のあまり自爆するか、真っ白に燃え尽きようとする。若くも責任感もない私は死なない程度に淡々と火消しに集中する
そういや、こんな状態、どこかで読んだことあったっけ、と思い出したので引用する。以下「よだかの星」(宮沢賢治)より
生きることに絶望し、星を目指して飛びつづけるよだか。しかし、どの星もよだかを受け入れることはない。それでも飛びつづけるよだか
(つД`)
燃え尽きるほど若くもないオッサンは淡々と仕事するよ。心の中でこうつぶやきながら…
「みんな、星になってしまえ」(イムホフ・カーシャ)
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コメント
Dainさん、おはようございます、
「みんな星になってしまえ!」
こころにひびきます。
私も前近代的とはいえプロジェクト産業といえばプロジェクト産業なので、その内幕はすんごいものがあったり、日常茶飯事だったりします。
うーん、修羅場が目に浮かぶようです。がんばってくださいね。
投稿: ひでき | 2004.12.05 08:34
ひできさん、コメントとトラックバックありがとうございます
「みんな星に」は昔の某アニメから拝借。あまりに不吉なセリフなので反転表示にさせていただきました
「修羅場」ですか…ええそうですね、そうかも。途を失ったような状態です。死なない程度に頑張ります
投稿: Dain | 2004.12.06 06:45