スコープを可視化する
一般に、WBSやビジネスプロセスのチャート化により、スコープを洗い出すことは可能。その際たいせつなことは、
nicknickさんの「スコープをみているだけでうまくいく」より引用。UMLのユースケース図と同じ考え方ナリ。「ゆーすけーすずって何?」という方、百聞一見、これとかこれを見るとイメージが湧くだろう。
はじめてユースケース図に触れたとき衝撃を受けたのが、この「外枠」。枠の中がシステムで実現するべきことで、枠の外側はシステムの外。ユースケース図を書くとき、この外枠を最初に書き、次に枠内にシステムの名前を書く。
システムの外からシステムに関わるものを「アクター」と呼ぶ。アクターは、「経理係長」というロールとなる場合が多いが、「顧客管理レガシーシステム」といったシステムでもOK。アクターは、システムの中の業務「ユースケース」と線で結ばれる。線が外枠と交差している→そこにインタフェースが発生している。
実はこの枠、省略しても良いのだが、意識してこの枠を書くようにしている。お客さまに説明するときも「さりげなく」使っている。UMLに疎いお客さまでも「システムの外/内」の概念を直感的に知ってもらえる。
さらに、さりげなく「外/内」を切り分けて説明することで、お客さまの脳に刷り込みできることがウレシイ。「この業務は外からデータを持ってきてやるんですよね~」とか言いながら、「データを持ってくる主体」をアクターにしてしまう。
このユースケースはシステムでやるのか/システムの外なのかがハッキリする。システムの外の業務はユースケース図に書かない←鉄則
そのシステムで実現する業務
そのシステムに関わる主体
これを一枚化したものがユースケース図。従って、「スコープ」という語を聞くとユースケース図の外枠を連想する。PMにとってUMLは強力なツールだと思う。
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