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PM magazineレビュー(辛口)

第1号を読んだ。がっかりした。ここには納期(いわゆる発売日)を守れなかったクレームがついているが、この記事では品質(いわゆる記事の内容)について書く。

まずレベル。目線が低い。日経○○といったオヤジ向け提灯雑誌よりも低い。IT業界向けの雑誌のつもりなら、RUPやナレッジをキーワードにするのは読者に失礼というもの。知ってるってばッ。プログラマやSEからPMを目指す人なら、UMLを用いたプロジェクトスコープ管理[例]や、XPをPMに適用するネタ[例]が新しいだろう…っつーか誰も試してないだろうな。ペアプロの「プロ」はもちろん programming だけど、project management に読み替えた「ペアプロジェクトマネジメント」なんて、これから流行りそうだな。やることは昔の徒弟制度の焼き直しだけれど、コトバとして目新しいから→[証拠] 2004/11/16現在でgoogleで1件のみ

次にターゲット。この雑誌を買ってもらうターゲットは「IT業界でPMな人、あるいは目指す人」のようだが、記事がターゲットに向いていない。PMIジャパンでは有名どころが書いているが、その記事がお粗末。「プロジェクトマネジメントとは何か」や「なぜプロジェクトが失敗するのか?」なんて、この雑誌わざわざ買う人なら、さんざん悩んでネットや書籍を渉猟しているよッ。シンクタンクが書いたような賢しいベキ論なんて読みたくもないナリ。同じ制約条件(TOC)のネタなら「デスマーチが起きる理由 - 3つの指標」を参考にしてみればいかが? 「テストを通っていないコードは、全て在庫である」とか「プロジェクトに人を手当てしても、企業のコストは変わらない」など、同じリクツなのに目からウロコになるだろう。「ザ・ゴール」よりも短いし(w

最後に。情報メディアにお金を出す理由はただ一つ、「その媒体でしか手に入らないから」に尽きる。上にあげたリンクは無料だが、この雑誌は1,680円必要だ。確かに興味深い記事もあった。たとえば「あなたはPMになりたいですか」や、「ソフト開発のムダとり」などは参考になった…が、立ち読みできたなら、買うまでもない情報ナリ… じゃぁどうして買ったのかって? amazonで買ったからなんだよおおぉぉoooo

…案の定というか、amazonのPM magazine 第1号にも似たような評が並んでる…

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