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ラストホープ・福島孝徳

スゴ人。つまりものすごい人、Dr.福島孝徳。どう凄いのかは実績が物語る。氏の累計術数。

  下垂体腫瘍…1500
  顔面痙攣…3100
  三叉神経痛…2100
  聴神経腫瘍…900
  髄膜腫…1200
  動脈瘤…1500

成功確率…ほぼ100%

モットー…手術一発全治、すべてを患者さんのために

彼はこう呼ばれる…LAST HOPE(ラストホープ)

「神の手」と呼ばれる世界トップの脳外科医。「ラストホープ・福島孝徳」を読んだ。どこを読んでも「福島孝徳はスゴい!」と書いてある。

実践あるのみ。勉強だけで手術がうまくなるなんてことはあり得ない。僕がいろんな国で手術をすれば、それに立ち会うお医者さんも増え、多くの国でお医者さんが育つことになる。患者が救われるだけでなく、周りの医師・スタッフも育つ。本当の医者とは患者さんを治せる医者だ、論文の厚さではない

ハッとするセリフは熱く語られる。いや、氏はいつも熱くエネルギッシュに語る。

名医はいる、ちゃんといる。「命や健康は自分で守らねば」という意志を持って探せば、必ず会える。目の前の医師を信じて、問いかける「あなたはこの病気を今までどれだけ扱い、どういう成果を上げてきましたか?」あやふやな答えしか返さない、質問行為自体をとがめるような反応をする医者がいたら、そんな医者は信用するに足りない

この記事を書きながら二度読みしているのだが、言っていることは非常にアタリマエ。アタリマエなことを非常な情熱をもってひたむきに打ち込む。アタリマエでも刺さった一言。

患者さんからもらえる感謝が僕を動かす

彼は今年で61歳になる。現役だ。

本はスゴくない。人がスゴいんだ

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一日一冊メルマガ「ラストホープ」のおかげで知りました。japantnさん多謝多謝。

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コメント

Dainさん、こんにちわ、

すごいですね。最近、私の住んでいる市内の病院で医療過誤が続いているようです。そもそも、知り合いのお医者さんが「医者は選べよ」といっていました。怖いですね。

最近、おもふのですが、やはり「認知を求める欲求」って結構人間の根源に近い欲望なのではないでしょうか。勝手にトラックバックさせていただいた記事を書いた時点では、そうした「認知」を通貨として扱えるのかなとか思っていましたが、これは間違いです。感謝とか、相手に対する賞賛、ストロークなどは、物々交換で動いているし、物々交換でなければならないのだと、最近感じております。

Dainさんはどう思われますか?

投稿: ひでき | 2004.06.08 18:11

 >「認知を求める欲求」って結構人間の根源に近い欲望

マズローっすね…と書きかけて、ひできさんご自身が「フクヤマ=ヘーゲル的水泳教授法」でふれていたような。4才でも40才でもこの欲望は不変なのでしょう。いわんや61才をや。

「患者さんからもらえる感謝が僕を動かす」

一見みのがしてしまいそうなアタリマエさなんですが、刺さりました。「認知」や「賞賛」はなにかの行為の前提じゃないんです… 行為の動機となるのであれば、隠喩的な意味も含めた「通貨」たりえますが、福島氏の言動はチョト違うようです。動機ではなく、たまたま頂いたご褒美、そして次への原動力なのでしょう。

だからといって、相手からの見返りを期待しているわけでもないので、「物々交換」とも少し違うような…

「愛」以外の良い言葉が見つかりません。

投稿: Dain | 2004.06.08 20:42

愛だね、愛...

やっぱり、愛なんすよ、きっと...

Dainさんの感覚ってわかる気がします。なんつーか、どうしても物々交換に私がこだわるとしたら、あとづけ物々交換というか、穢なき物々交換というか...すっとうごくと、すっとついてくるみたいな、そんな感じです。

ああ、これかな?

「天爵治れば、人爵これに従う」。

あるいは、道元さんの現成公案かな。

「このところをうれば
この行李したがひて現成公案す
このみちをうれば
この行李しがたひて現成公案なり」

両方とも意図的にとればとれてしまいますが、実はその「ところ」に至っていれば、自然と身体が動いちゃうし、身体が自然と動けば「ところ」に至っているみたいな...あるいは、人爵ほしいから天爵ほしがってるけど、天爵にいたっちゃえば、人爵はもうどうでもよくなっているみたいなぁ...私はDainさんのお話を読ませていただいて、そんな感じがしております。

あーん、やっぱりDainさんに会ってお話ししたいっす!すんごい、すんごい興味があるんですけど、Dainさんがどういう人かって!目がらんらんしますよ、今の私!

投稿: ひでき | 2004.06.09 18:23

孟子に道元ですかorz

ひできさん大きくとりすぎ(^-^;
あんまり深く考えていません。ひたむきな人の真摯さに撃たれて、ちょっとでもマネできればと足掻いているだけです。

ただ、現成公案についてはあまり詳しくないのですが、「あるがまま、いまのまま」という点では似ているのですが、ネットで調べていくうちに「毒矢のたとえ」を思い出しました。

毒矢のたとえ――ブッダ
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/sanatana/story_of_sages_1.html

「『いま、ここ』をひたすらに生きる」これについて何か書きたいです。不勉強なりにも考えて書いてみたいです(w

投稿: Dain | 2004.06.09 22:06

Dainさん、こんにちわ、

うちのスタッフに就業時間中にブログやっていることがばれてしまったひできです。

あるまじき行為をしていた自分が恥ずかしい...ブログの更新の時間は、絶対に夜にしないと...

はぁ。そーゆー問題じゃないですね。

それは、そうと、Dainさんのご感想をぜひお聞きしたいブツをみつけたので、アドレスを置かせてください。

http://www3.plala.or.jp/mig/olive-jp.html

ぜったいにこの方の参照されている「オリーブの森で語り合う」を読んでいるはずなのですが、今読み返すと全然印象が違います。なぜなのでしょうね。

投稿: ひでき | 2004.06.10 14:17

が、がお。長いッす…本で読みます、だいたいの内容は把握できます…が、本で読んだほうがよさそうなテーマですね。読んだら記事します。「エンデの遺言」(河邑厚徳)と「緑の資本論」(中沢新一)は実は積ン読状態だったのですが、合わせて読む必要がひしひしと感じ取れます…

投稿: Dain | 2004.06.13 00:25

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» 見えない自由がほしくて、見えない銃をうちまくる -ネット上の貨幣としての認知にインフレーションは来るのか?- [HPO:個人的な意見 ココログ版]
十分に貧困から解放され、自分が自由だと感じられる社会において、ネットは貨幣の意味を持つようになる。なぜなら、人間は基本的に認知を求める欲求をもっているからだ。 [続きを読む]

受信: 2004.06.08 18:07

» ★★★★★「ラストホープ」福島孝徳、徳間書店 [本のソムリエ提供「一日一冊:読書日記」]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【今日の名著】───────────────────────────────────「ラストホープ」福島孝徳、徳間書店(2004/03)¥1,365→(もっと詳しく)(評価:★★★★★)●この本は...... [続きを読む]

受信: 2005.09.23 00:10

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