インテリジェンスをもう一匙(大森義夫)
…の最終回を読んで分かったこと。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
祝 ! 刊 行 化
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
これは、独自の情報機関(intelligence)の必要性を説く連載記事。月刊誌「選択」の連載のうちイチバン目をつけている記事。昨今の政府対応・マスコミの情報収集能力の貧弱! 貧弱ゥ!! なのは、いわずもがな。
という作者の声が聞こえてくるようです(作者の声は脳内変換してあります)。どういう本なのかは、最終回をレジュメ化したので、以下を読んでもらえば分かる。
「対外情報庁」を作っても、単体では意味なし。裾野を広げる必要がある。peripheral devices(周辺装置)の広げ方は以下のとおり。
周辺装置1…大学
「情報学」がコンピュータセキュリティ… _/ ̄|○ コイチジカントイツメタイ
「危機管理講座」がデリィバティブの演習… _/ ̄|○ ナマエマチガッテルヨ、ソレ
周辺装置2…職能訓練
周辺装置3…研究機関
果たしてそんな機関は、今の日本で作れるか?
元内閣情報調査室長、大森義夫氏の結論は「できる」である。
必要性は私も同感。できる範囲で(ボランティアでもいいから)力をかしてやりたいぐらいだ。
しかし、そう思う一方で、それをどう統御するのだろうか、とも思う。日本版CIAは、やはり首相がコントロールするのだろう。そんなことができるのだろうか、と思う。大森氏は情報機関が独善に流れない工夫として、政府責任でインテリジェンス評価(estimate)を公表せよという。機密費であんだけ騒がれたうえで、有権者は納得してくれるのだろうか?。答えは単行本を読みながら考えてみたい。
単行本は『「インテリジェンス」を一匙――情報と情報組織への招待』と題して、選択エージェンシーより4月下旬に刊行されます。
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2004.3.8追記
インテリジェンス・コミュニティーなる記事を見つけたので気になるトピックにリンクを張ってみた。
○大森義夫氏は立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の危機管理学演習(企業と情報)で講師をしているとのこと。
○これはワロタ!! These Weapons of Mass Destruction cannot be displayed(英語)… んで、これがWIRED NEWSの解説(日本語)
○土屋大洋氏のインターネットを萎縮させるインテリジェンス・コミュニティーも興味深い。日本のインテリジェンス・コミュニティーの現状については、大森義夫氏と同じ認識だ。ただしその先が分からない。
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2004/3/24追記
「インテリジェンスをもう一匙」に触発されて書かれたユン・ヘリンさんのコメント。ざっと見しかしていませんが、長文&キワどいところを突いている記事です。
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