「グイン・サーガ」を読まずしてファンタジー好きを標榜(ひょうぼう)するなかれ
...というのがヨメの持論らしい。これファンタジーなのか?と心の中でツッコミを入れつつも、辺境編→陰謀編→戦乱編の最初あたりまで進めました。果てしなく長い物語。別名、月刊栗本薫。当初は100巻完結を謳われていたがそれを超えるとのこと。
ツッコミどころ満載のストーリー&設定の解剖は、世のグインジャンキー達に任せます。私の現時点の感想。よくもまぁ、こんなお話を書こうなどと考えたなぁ、し かも今から20年以上も前に思い立って、今に至るまで連綿と書きつづけている...その事実だけでもスゴイなぁ。
たしか辺境編を終えたときの夫婦の会話(ヨメは既刊分は全て読破)。
ワシ「これって、アレじゃねーの?」
ヨメ『なによ』
ワシ「そのうち星を渡る船とか、謎の古代兵器とか、時空のひずみとか」
ヨメ『...』
ワシ「そーいうアリガチな話になるんじゃない?」
ヨメ『...』
ワシ「だろ?」
ヨメ『ホントーに知りたい?』
ヨメ『ホントーにホントーに知りたいなら、教えてあげるケド』
ワシ「ゴメンナサイ...」
...というわけで、下地のお話をアレコレ想像しながら(でも口にせずに)読んでいます。剣と魔法なものの、耽美ワールドが書きたいんじゃないかしら...
「週に1~2冊の楽しみとして、一年かけて追いかけるつもりです」が、関心空間で私が書いたプチ決意(2003/12/8)だったはずなんだが...ただいま第11巻「草原の風雲児」を読了したばかり...ゆっくりゆっくり、読んでいきますワ
本編じゃなくって、「あとがき」でチョト面白かった問答。
問: 下じきになった作品はありますか?
答: あります、でもありません。いろいろな作品への偏愛の中から生まれ出たのが、「グイン・サーガ」なのです。
- ラヴクラフトのネクロノミコン
- 三国志
- 水滸伝
- 水滸後伝
- デューン
- エジプト人
- 大地
- 三銃士
- 女王の首飾り
- モンテ・クリスト伯
- アラビアのロレンス
- アンジェリク
- ロマン
- コナン
- 火星シリーズ
- C.A.スミス
- 折れた魔剣
- ノースウェスト・スミス
- クトゥルー神話
(第11巻「草原の風雲児」あとがきより)
この「あとがき」が書かれたのが1982/7/29
当時の作者のマイブーム(死語)は、
- 「エリア88」のリシャール王子
- 「男組」の伊庭ちゃんと神流さん
- バンコランとマライヒ、タマネギさんたち
- 「アンジェリク」のボーフォール公
- 立原あゆみ「かすみ君の Something」
- 吉田秋生「楽園シリーズ」の筒井くん
...時代を感じますな。
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