私がタバコを卒業できた本当の理由(禁煙じゃありません、卒煙です)
それはただ一つのことをきちんと考えたおかげで、タバコをやめることができました。何を考えたかって? 「どうして、いま、私は、タバコを吸っているのだろう?」ということ。
10年間。スジもカネも入ったスモーカーでした。缶Peaceひとすじ、「マイルド」とか「ライト」とか吸っている連中は、「ありゃ紙を燃やした煙を吸ってるだけだ、ケッ」などと内心バカにしておりました。
そのうちパイプも併用。開高健さんの影響もあり、パイプ片手にバーボンを傾け、「紙巻は、紙が燃えるときの一酸化炭素が肺ガンの原因なんだな」とウンチクを垂れるという、今から考えるととてつもなく恥ずかしいことをしとりました。
酒は止められる。彼女と別れてもヘーキ。でもタバコはムリ… とずっと思ってましたが、ある本をきっかけに考え始めました。
人によってさまざまな理由がありますが、私の場合はコレでした。
1時間半仕事した後、コーヒ片手に煙をくゆらせる10分間は至福のひとときでした。リラックスした気分だと、仕事のアイディアも出てきますし、喫煙所での情報交換は、バカになりませんでした。「オレたち、タバコ場で仕事して、机に戻って有形化しているよな。タバコ場こそが仕事場だ」なんてうそぶいていました。
ではどうして「タバコを吸うとリラックス」できているのか? 答えはとてもカンタンでしたが、それを認めるのは非常に難しいことでした→こたえ「タバコを吸うと1時間後にリラックスできなくなるから」
え? 矛盾してるって?
そうです。矛盾してます。おかしいです。
私の場合、だいたい30-45分ぐらいでした。タバコを吸ってそれぐらい経つと、ちょっと喉が渇いたような気分になります。不快ではないんだけど、ちょっとだけ気になる、といったカンジでした。
それが1時間とすこし経つと、だんだんイライラ感が増してきて、ハイ、休憩、一服しよう、てなカンジ→(w 火を点けた瞬間、まるで条件反射のように落ち着いている自分にビックリしたものです。
本は教えてくれました。「タバコを吸っている自分を観察する気分で、味、香り、吸い口の触感を十全に味わいなさい」 と。本当に美味しいと思っているのなら、味わって吸いなさいとね。
私は味わっていませんでした。私は、結局、1時間後の私をリラックスさせるために、いま、このタバコをすっているのだ、ということに気が付いてしまいました。
それが2年前の私の話。電車広告で、jtが喫煙マナー向上のふざけたキャンペーンをしているので、ふと思い出して、記事にしました。大部分の喫煙者はきちんとマナーを守って、タバコを楽しんでいます。ごくごく一部のドキュソが目立っているだけ、ケーサツの不祥事と一緒。そしてドキュソはあんな広告見てもタバコを吸うやり方は変えない。
まぁ、一服しつつ考えてみてはいかが? 「どうして一服しているのだろう」って。
タバコも、いっぷく
お茶も、いっぷく
毒も、いっぷく
// エラソーに書きましたが、ごくたまに夢をみます。
// タバコを美味しそうに吸っている自分の夢を
// ちょっと休憩に逝ってきます。コーヒーでね(w
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コメント
とても参考になりました。
ありがとうございました。
投稿: タバコを卒業したい人 | 2004.04.03 17:22
お役に立てて嬉しいです、記事書いてよかったなーと思う瞬間です。Bulkfeedsで「禁煙セラピー」を検索すると、かなりあります。皆さん苦労していらっしゃることがよく分かります。
Bulkfeeds
http://bulkfeeds.net/
投稿: Dain | 2004.04.04 15:54