笑う大天使(ミカエル)再読
半分独り言を晒してみる(ネタバレ含みます)。懐かしい+今でも笑える+今でも泣ける… という珍しい作品ナリ。
猫かぶりな主人公が~という話だと、「彼氏彼女の事情」なんかを思い出すけれど、これはヘンに長編化してないところがよい(ミカエルは全2巻)。
髪型でキャラを書き分けているところとか、説明文がやたら長くって、うっとおしいところとかあるけれど、それでも魅力的なのは「会話」が上手いからかな。
ミカエル話を振ると、必ず出てくるのはテディベアのルドルフ君。はい、泣けます。ここは泣くところでしょう。初読のときまさかそうなるとは…と唖然としたことを思い出しました。
でも、一番じーんときたのは「兄ちゃん」の以下のセリフ。
~お見合い相手に「デートは妹抜きで…」と言われて~
初めて会ったのは母親の葬儀が済んだ後でした
───あの子は…
誰もいない小さな部屋に一人で座ってました
突然倒れた母親の臨終から葬儀まで立ち会って…
たった16か17で…
おそらく呆然としていたんでしょうね、妹は
泣く事もできずにたった一人で
どんなに心細かったろう辛かったろう
思い出すと今でも胸が痛みます
これまで兄として何もしてやれなかったし
兄妹として暮らした時間も短い…
その分僕は妹に対する負い目がある
───ですから
一緒に暮らすのであれば
僕よりも妹の方を大切にしてくれる人でなければ困ります
僕は
そーゆー人を望みます

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コメント
この兄ちゃんのセリフも、泣けますね…。思いだしただけで、ウルっときてしまいます。
ところで、学校で魚の干物とか焼くのとか、私もちょっとやってみたかったです。もぎゅもぎゅ。
投稿: shakawa | 2004.03.07 23:19
shakawaさん、コメントありがとうございます
優しい気持ちが伝わってくるセリフに、グッとくるものがあります。
干物もぎゅもぎゅの場面は笑撃的でした。彼女の場合は必要に迫られてでしたが、ヤキイモやってみたいなーと思ったことあります。
投稿: Dain | 2004.03.08 10:20
優しい気持ちを受け取れず、単にギャグとして楽しんだ私は人格障害者ですなw
投稿: goldius | 2007.08.16 09:39
>>goldiusさん
んなことはない、と思います
ギャグも面白いですし
「銀のロマンティック・・・わはは」なんていけるかも
投稿: Dain | 2007.08.16 23:51