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失敗した国家について、二つの明確な基準があります

 

 ひとつは、「警官や兵士の給料をきちんと払えていない国」。警官と兵士は国民の安全を守る直接の任務を担う。その給料を遅配・欠配するような国家は、統治する意思がないとみなすべき。

 

 もうひとつは、「教師の給料をきちんと払っていない国」。教育は国の将来の基礎になる。しかしすぐに成果が出る投資ではないから、国が責任を持たなければならない。その給料を払わないのは、国をつくる意思がないということだ。

  以上「2004/3/9朝日新聞:カラシニコフ 銃・国家・ひとびと」より引用

 この連載記事は、「カラシニコフ」をキーワードに各地の内戦(とその結果)をレポートしています。カラシニコフ銃(AK-47)の優れた性能の説明と、シエラレオネ内戦時の「あしなえ」エピソードが強く記憶に残っている。

 先ずAK-47について、秋山東一さんのblogより引用する。

 >カラシニコフは冷戦時代にソ連から100カ国以上に輸出され、また共産圏諸国でライセンス生産されたため、世界中に1億丁近いAKがあると推測されている。シエラレオネのみならず、パレスチナ、アフガニスタンもイラクにも.....紛争あるところのどこにもある

 連載の受け売りだが、AKは扱いやすい、水に強い、部品が少ない、極めて優秀な殺傷道具だという。おかげで女性でも子どもでも扱える。実際にシエラレオネ内戦時には少年や少女の兵士が戦闘に参加し、この銃で殺戮を行っていたという。

 (シエラレオネ内戦時)反対派の手足を切断する「てなえ」、「あしなえ」を行っていたことが分かった。抹殺するのではなく、人工的に身体障害者をつくりだすことで、敵対する派閥の生産性を下げることが目的らしい。

 そうして「失敗した国家」ができあがる。

 この「失敗した国家の基準」は、日赤九州国際看護大学教授の喜多悦子さんが定義している。

 彼女が連名で報告したレポート国際協力研究「無償資金協力に考慮すべき因子」(pdf形式)は、有限なODA資源を途上国地域へ割当てる上での選定基準(criteria)を考える上で、有用だと思う。この件に関心がある方はこのレポートの「図-1小児の高死亡率の3つの段階モデル」と「図-3要請ベースの無償資金協力モデル」を見ることをおすすめする。

 また連名翻訳本として「経済開発とエイズ」がある。読んでみようかな…

 とりとめもない話になってしまった。この話題について、私の中で方向性すらつかない。ましてや結論などつけることもできない。引き続きヲッチします(とお茶を濁す)。

最初は「失敗した国家の基準」をメモりたかっただけなのに…
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