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あなたも達人になれます

… という本の紹介。「達人のサイエンス」。怪しさ100%なんだけど、マヂです。

   あなたがマスターしたいと思っているものは何ですか?

   それは、カンタンに手に入れることができますか?
   それは、スグにものにできるものですか?

 いわずもがな。あなたがマスターしたいと思っているものは、習得が難しかったり、時間がかかるものでしょう。また、お金を出せばすぐに解決できるようなシロモノでもないはず。

 努力、練習、Try&Error、精進… コトバは違えども、「積み重ね」が必要なものばかり。ちょっとぐらい失敗しても、メゲずに、腐らずに、「積み重ね」の過程そのものを楽しまなくっちゃ。

 そう思う一方で、私たちは、テレビ等から「お手軽クライマックス」を刷り込まれています。つまり、テレビの中では、障壁にぶつかり、努力するシーンはあれど、「ずーっと努力し続ける」場面は、ありません。どんな困難も次回にはクリアしている筈。

 ケとハレ(*注1)でいうならば、ハレ。つまり、テレビの中では毎日がお祭りみたいに扱われています、場所でいうならば新宿歌舞伎町みたいな。テレビでは、「努力は→すぐに実る」ように描かれています。

 じゃぁ現実は?

 どえらい努力して、しかも何度も何日も努力し『つづけて』、ようやく、すこしだけ、上達する/成果が出る… そういうものじゃぁ、ありませんか?

 で、フラストレーションに陥るのでしょう。チャンネルを回せば歌舞伎町。お手軽にクライマックスが得られるのに、自分の日常はずーーーーっとフラットなままに「見える」。

…いくつか抜書きしておきますね。伸び悩んで、くじけそうになったとき、この本を思い出してください。

  ・日々の練習そのものを楽しむ。プラトーの状態そのものを楽しみとせよ
  ・ある地点に到達することが目的ではない。その過程こそが重要なのだ
  ・人はエネルギーを使うことによって、エネルギーを得る
  ・人生とはプラクティスであり、終わりなき学びの旅である
  ・達人とは、「永遠の初心者」のことである

最後に。この本は、 hirocさんご紹介の「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦」つながりで知りました。hirocさん、ありがとうございます。

hirocさん読書メモ『達人のサイエンス』

*注1 : 共同体の中での構成員の活動を「ハレ」と「ケ」に分類する。日常的に繰り返される生活の一環としての活動は「ケ」、宗教儀式や婚姻儀礼等の特別な行事にまつわる活動は「ハレ」と呼ぶ。晴れ舞台、晴れ着など。
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