尖閣の話題を外側から見ると…
尖閣諸島への中国人上陸事件の話。事件そのものはあちこちでコメントされているが、都庁記者会見で石原知事が興味深いキーワードを言ったのでチョト調べてみた。
それは、インドと尖閣諸島。知事の発言を引用する。
この後、「こうした行為を繰り返すんだったら、きちっとした軍事力を発揮して拿捕するなり沈めるなりする姿勢で示さないと…」と続くのだがここでは突っ込まない。
それよりもインドと尖閣諸島を調べてみた。
(日本語で)ネットの裏が取れたのはここ(防衛大学弁論部)のみ。インドのフェルナンデス国防大臣は、中国が尖閣諸島を武力で占有する可能性について言及し、その場合アジアのパワーバランスは激変するだろうと日本に対し警告を発したことがあったという。
これを鵜呑みにするわけではないが、「こうした見解がある」ことが分かっただけでもありがたい。この見解に拠ると、「対」中国のカードとして協調関係を築くべきなのはインドになるのでしょうな… 反対に、チベット領土問題を抱えるインドにとっては、尖閣諸島の案件はひとつのケーススタディとして扱われていると推察する。
さらに、finalventさんの極東ブログ「尖閣諸島、領土と施政権」にある以下の一文を読んで、日本語の情報から得られる違和感が取れた。
じゃぁどう見られているのかとウロウロしてて見つけたのがCIAのThe World Factbook -Japan。ポイントはfinalventさんが強調してた"administrative"の一語。 以下引用する。
なーると思ったのは、北方四島を"administered"しているロシアに抗議する日本と同列に見られていること。外から見たら、そんな風に見られてるのね…
それをラップされたものを私は今まで読んできたんだね…;
_/ ̄|○
さらに浚っていくと、"Spratly Islands"というキーワードが… ひょっとすると常識レベルなのかもしれないけれど、勉強不足な私はここにその定義を記しておく。
CIAのThe World FactbookにあるSpratly Islandsの地図と説明が詳しい。尖閣諸島の領土問題への対処は、国際的に見ると、ひとつの「前例」となるだろう。
この時点での私の見解。
- 尖閣諸島における国際的評価は、finalventさんの指摘が正確
- 尖閣諸島の領土と施政権の問題は、諸外国からケーススタディとして注目されている(推察)
以下自分向けリンク集;
○アジア三分の計(防衛大学弁論部)
○アメリカ連邦科学局(とでも訳せばよいのか?)のSpratly Islandsの詳細な説明。石油をはじめとし、豊富な資源を有する場所として、あるいは戦略的シーレーンとして非常に微妙な一帯であることが分かる。各国が軍隊まで駐屯させているし…
○地政学から見たインド/中国/ロシア そして尖閣の話題も… 2ちゃんねるの地政学とは何か -第2章-。尖閣と台湾に関する113の予言的発言(02/08/23)が興味深い?
○まちBBS沖縄版尖閣諸島は日本のもの?。219が、初めて!(・∀・)イイ! 事を、逝った…にワロタ
○BBSサイトcafeglobeよりチベットの中国領有を確認 中印両首脳 2003/6/26
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