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『わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる』という本を書いた

心を揺さぶり、頭にガツンと食らわせ、世界の解像度を上げる本は、確かにある。

読前と読後で自分を一変させる、すごい本(スゴ本)だ。本から得られた知は、行動を変え、習慣を変え、人生を変える。これホント、なぜならわたしの身に起きたことだから。そんな「人生を変える運命の一冊」は、実は何冊もある。

このブログは、そうした本を中心に紹介してきた。これに加え、どのように探し、どう読み、何を得て、どんな行動につなげたかを本にした。タイトルはブログと同じ、『わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる』だ。

ここには、あなたにとっての「運命の一冊」を見つける方法を書いた。あなただけのスゴ本と出会うパーフェクトガイドだ。3行でまとめると、こんな感じ。

  • 本を探すのではなく、人を探す方法
  • お財布に優しく(ここ重要)、スゴ本に出会い、見合い、結婚する方法
  • (良書なのは分かってるのに、なかなか読めない)運命の一冊をモノにする方法

自分のアンテナには限界がある。自分のアンテナ「だけ」を信じ、壁を築き穴を掘った奥で王様を気取る。そんな自分の限界に気づき、抜け出るためのやり方も書いた。自分に囚われた読書から自由になる方法だ。

付録もある。脳天を一撃する斧となるような劇薬小説やトラウマンガ(トラウマになるマンガ)を24冊紹介している。

読書は毒書だ。「危険な読書」といえば、BRUTUSが特集しているが、ヌルい。本当に危険な読書とは何かをお見せしよう。読み終えたら、吐き気や悪寒とともに、「私は生きてる! これが本でよかった」と強く感じること請け合う。

もっとスゴいのをご存じなら、ぜひ教えていただきたい。劇薬本に限らず、『スゴ本』の本や、このブログで紹介する本を聞いた上で、「それがスゴいなら、これは?」と言いたくなる作品だ。それは、あなただけが知っている。

なぜなら、わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるのだから。

Sugohon

 

Amazonは、[ここ]をどうぞ。技術評論社は、[ここ]をどうぞ。公開時点(2002/02/22)で Kindle 版は無いけれど、出しますぞい。

 

第1章 本を探すな、人を探せ

 

運命の一冊を読んだ人を探す

  • 書店は「人を探す場」である
  • 「好き」があなたと重なる「人」こそが、あなたの知らないスゴ本を読んでいる
  • いい作家は、いい本を読んでいる
  • 雑誌の本の特集を押さえる
  • あなたが知らないスゴ本を読んでる「人」はネットにいる
  • 本を読まない人が買う「ベストセラー」を利用する
  • 読書会で「人」を探す
  • スゴ本オフで「人」を探す
  • グループ・ブック・ハンティングのすすめ
  • 探した人を追いかける

アウトプットすると人が見つかる

  • 「自分」の範囲なんてたかが知れているし、世界はもっと広くて深い
  • 単なる「よかった」は、何も言ってないに等しい

 

第2章 運命の一冊は、図書館にある

 

本屋は出会い系、図書館は見合い系

  • 書店に行く前に、気になる本をまとめて一手に取れる場所に行こう
  • 「あとで読む」は、あとで読まない
  • 直感は裏切ることがあるけれど、違和感は裏切らない
  • 運命の一冊は、千冊に一冊

図書館を使い倒す

  • 図書館に行こう、書棚を徘徊しよう
  • カウンターまわりをチェックしよう
  • 背表紙が斜めに歪んでいるのが「おもしろい本」
  • とにかく借りる、本に部屋の空気を吸わせる
  • 知りたいことを調べてもらう
  • コラム 「ネットで検索すれば」「本屋で探せば」では足りない
  • 積極的に自分を放置しよう
  • 図書館を身体化する

本は「買う」ものか

  • 「身銭を切ってこそ、本の目利きができる」の落とし穴
  • 「買っただけで満足した本の山」に埋もれて自己満足に浸っていないか?
  • 「本を手にして読む」というコストを支払うことを厭わない
  • 五万円の本を五千円で手に入れる方法
  • 本棚を無限にする方法

 

第3章 スゴ本を読むために

 

『本を読む本』で『本を読む本』を読む

  • 読書術は盗むもの
  • 「決まった読みかた」なんてない、けれど「うまい読みかた」はある
  • 分析読書とシントピカル読書
  • 『本を読む本』を批評する
  • 『本を読む本』に致命的に足りないもの
  • 「読む」ためには「読まない」選択肢が必要

遅い読書

  • 速読ができる人は遅読もできるが、逆は不可
  • 書き手の意図に沿うためにも、一定のリズムで読み進める
  • 再読・精読すべき一冊にたどり着くには、どうしても数が必要

速い読書

  • それは「読書」ではなく「見書」では?
  • 「あたり」を得るためには見書も有効

本を読まずに文学する「遠読」

  • 精読の限界を超えるには
  • 本はあらゆる関係性の結び目としてなりたつ

プロフェッショナルの読みかた『ナボコフのドン・キホーテ講義』

  • 「大ボリュームの古典を読み通すオレ様」までもこき下ろされる
  • 「現実らしさ」「物語らしさ」とはなにか

『読んでいない本について堂々と語る方法』そのものに隠された罠

  • 本書の「上っ面」
  • 本書の「裏面」と、トラップ
  • 読書とは何か――読書論
  • 読者とは何か――読者論
  • 書物とは何か――書物論
  • 最大のトラップ
  • もっと気楽に「読む」?

「なぜ小説を読むのか」を考えると、もっと小説がおもしろくなる

  • 一回一回の読みは、読み手の技量と創造性に対する挑戦『小説のストラテジー』
  • 鼻につくが、身にもつく小説の読み方指南『フランケンシュタイン』×『批評理論入門』
  • 小説家のバイブルは、読者のバイブルにもなる『小説の技巧』

だれかの読み方をマネする

  • 読み巧者を探す『半歩遅れの読書術』
  • 「読書はつねに編集的な行為だ」松岡正剛の読書術
  • すぐ効く本は、すぐ効かなくなる
  • 「棚差し」を見る技術
  • マーキング読書法
  • 「本は味わうものではなく、そこから情報を摂取するもの」立花隆の読書術
  • 読書は「競争」か?『つながる読書術』

「なぜ読むか」「読むとは何か」を考える

  • 「読むとは何か」への歴史視点『読書の文化史』
  • 同じ本を二度読むことはできない『読書礼讃』
  • 「そのときの自分を変えるような本」こそ読むべき『読書の歴史』
  • 『それでも、読書をやめない理由』は、世界に情報が溢れているから
  • 電子化できない読書体験とは『本から引き出された本』
  • いきなり古典に行く前に

 

第4章 書き方から学ぶ

 

文章読本・虎の巻

  • 人を説得するために、いかに書けばいいか『レトリックのすすめ』
  • マスターしたい12の文彩
  • 文字数よりもリズムが重要
  • レトリック読書案内
  • 事実と意見は分けて書け『理科系の作文技術』

おもしろい作品の「おもしろさ」はどこから来るのか

  • おもしろい漫画には「構造」がある『マンガの創り方』
  • 「書く技術」に精通すると、「読む技術」が上達する『小説作法ABC』
  • 解体することで、どのように物語られているかを理解する『キャラクター小説の作り方』

名文で言葉の「型」を練習する

  • ハート抉る寸鉄の蔵出し『名文どろぼう』
  • 一度読んだら、一生忘れられない言葉たち『すごい言葉』
  • 聞いた瞬間、心に届く名コピー集『胸からジャック』
  • スーパードライな箴言集『心にトゲ刺す200の花束』
  • 型を破るために、型を身に付けろ『ポケットに名言を』

 

第5章 よい本は、人生をよくする

 

人生を破壊する「怒り」から自由になる

  • 問題を抱えていると、本に呼ばれる
  • 怒りの本質を知る『怒らないこと』
  • 怒りの根っこには、「私が正しい」という思いが存在する
  • 怒りを「観る」
  • 『怒らないこと』を繰り返し実践する『怒らない練習』
  • 「怒り」は人類共通の悩み
  • 「怒り」を延期させる方法
  • 「私は何も間違ったことをしていない」という人のために
  • 読書で人生は変わる

子どもに「死」と「セックス」を教える

  • 「死とは何か」を教える『死を食べる』
  • 「死とどう向かい合うか」を伝える二冊
  • 「生」と「死」の漢字から学ぶ
  • 「セックスとは何か」を教える『ぼくどこからきたの?』

子育てはマニュアルに頼れ

  • 子育ての目的は「子どもを大人にすること」
  • 良い育児書、悪い育児書を見分ける方法
  • 子どもに幸せをどうやって教えるか『子どもへのまなざし』
  • 比較対象は「昔のわが子」であり、ほかの子ではない
  • 親のいうことは聞かないが、親のすることはマネをする『子どもを追いつめるお母さんの口癖』「なんでそんなことしたの?」ではなく「本当は、どうしたかったの?」『女の子が幸せになる子育て』

生きるとは食べること

  • ヒトは料理で進化した『火の賜物』
  • 人は脳で食べている『味わいの認知科学』
  • 料理の常識を変える『料理と科学のおいしい出会い』
  • 「おいしい」はだませる『食品偽装の歴史』
  •  真剣に食べる=真剣に生きる

「正しい死に方」を考える

  • ピンピンコロリ=「良い死」?
  • 「良い死」「悪い死」とは『現代の死に方』
  • 医者は、自分に対してやってほしくない医療を、患者に対しておこなっている
  • 「寝たきり老人」が日本にはいて、欧米にはいない理由『欧米に寝たきり老人はいない』
  • ポルスト(POLST)というデスハッキング
  • 先生ご自身がこうなられたら、どういう処置を望みますか0『医者には絶対書けない幸せな死に方』
  • 生き地獄ならぬ長生き地獄『死ねない老人』
  • 「安楽死」の値段『安楽死・尊厳死の現在』
  • 「死ぬ義務」が発生する恐れ
  • 死をハッピーエンドにするために

二〇年前の自分に読ませたい珠玉の一二冊

  • 辛いときに寄り添ってくれる『なぜ私だけが苦しむのか』
  • 人類の叡智を結集した一生モノ『アイデア大全』
  • あらゆる問題は既に検討されている『問題解決大全』
  • 親になったら絶対に読みたい『子どもへのまなざし』
  • 自分に嘘を吐くのをやめる『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
  • 世の中の仕掛けを知る『プロパガンダ』
  • 料理は自由であることを教えてくれるバイブル『檀流クッキング』
  • 自分の人生を殖やす『ストーナー』
  • 「世界をつかむ」喜びを味わう『銃・病原菌・鉄』
  • 人生の手遅れ感の予行演習『タタール人の砂漠』
  • 結婚が捗る『アンナ・カレーニナ』
  • 最高峰の小説で、濃厚かつ強烈な体験を味わう『カラマーゾフの兄弟』

 

特別付録 禁断の劇薬小説

 

LEVEL 1

  トルストイ 『イワン・イリイチの死』など11冊

LEVEL 2

  ケッチャム 『隣の家の少女』など7冊

LEVEL 3

  サド 『ジェローム神父』など6冊

 

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コメント

スッゴイ。読書家の人がついに本書いちゃったんですね。
コメントの端に見えるワードから近い業界の人ではないかと思いながら200?年から読ませてもらっています。
私は読むのが遅く、またビジネス書の類は何度も読むので、「読みたい」リストが伸びていくばかりですが、これからもリストを伸ばすべくスゴ本紹介お願いします。オナシャス!お願いしましあ。

投稿: | 2020.02.24 09:54

>>名無しさん@2020.02.24 09:54

ありがとうございます! ビジネス書は最近めっきり手を出さなくなったのですが、経済学もしくは社会学から連なる本を紹介できたら……と思っています。

投稿: Dain | 2020.02.24 11:56

うわー!!!!!!すごい、ビックリしすぎてはじめてコメントさせていただきます!
おめでとうございます!
貴方のおかげでささやかだった読書生活が豊かになりました。
もう読まずともこの本が素晴らしい本だというのがわかってしまいますね…。

投稿: バナナのナナチはバナナナチ | 2020.03.13 02:45

>>バナナのナナチはバナナナチさん

ありがとうございます! 読むと確実に気分を害する「劇薬小説」リストも付録にありますので、用量用法をご確認の上、服用してください。

投稿: Dain | 2020.03.14 14:21

久しぶりにサイトを訪れまして、素晴らしい本を出版されたと知り、早速注文いたしました。
Amazonの著者紹介にも書かれてますが、2007年の東大生百冊リストの影響は凄かったと思います。Amazonで、確かにリストされた本が値上げしてましたよね…
2014年に書かれた別の百冊リストも参考にして書籍を買いました。このリストは大変素晴らしかったです!
百冊リストに書かれてない、新たな百冊リストを作っていただけたら、また私の素晴らしい時間も増えるかなと思いました。
リストに載ってない本の中には、戦争の世界史大図鑑のように、とても素晴らしい本がありました。
まずは、今回出版された本に書かれてるものを読もうと思います

投稿: 関西人 | 2020.04.27 11:33

>> 関西人さん

ありがとうございます! 100冊リストは、もともと自分のために作ったのですが、ご好評いただいて嬉しい限りです。

今回出版する本体の方は良いのですが、付録の方はいわゆる「劇薬本」と呼ばれるエグいものを集めていますので、用法用量をお確かめの上、参考にしていただければと思います。

投稿: Dain | 2020.04.27 15:35

「しかし、母数が違う。」(p.54)、「「本は買わないと身につかない」と言ってくる人がいる。あるいは、「身銭を切ってこそ、本の目利きができる」という人もね」(p.75)、「「本は買って書き込みをしないと自分のモノにならない」という人がいる。だから、借りて読んでも身につかないという。」(p.78)、「『本を読む本』」「スーパー上から目線に辟易する」(p.89)、「アマチュアの読書を充実させていこう。」(p.163) 等々、随所に大いに同感でした。
ところで、p.280の最終行がp.281の先頭行に重複していました。次回増刷の際は、(p.263)「※https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%88」→「※https://ja.wikipedia.org/wiki/ハンス・フォン・ゼークト」、(p.305)「散在する」→「散財する」、(p.318)「是をする」→「是とする」のほうが良いのでは?

投稿: 林哲也 | 2020.05.20 09:34

>>林哲也さん

ありがとうございます! 誤っている点につきましては、増刷時に見直します。以下のサポートページに追加しておきます。

https://gihyo.jp/book/2020/978-4-297-11153-3/support#supportApology

投稿: Dain | 2020.05.21 18:56

「特別付録 禁断の劇薬小説」には入っていませんでしたが、宣伝普及したい短篇小説があります: 宇能鴻一郎(1963)「菜人記」
宇能鴻一郎著『べろべろの、母ちゃんは……』東京 : 出版芸術社 2005 (ふしぎ文学館), p.73-97
宇能鴻一郎著『完全な女』東京 : 学習研究社, 1964 (芥川賞作家シリーズ), p.269-304

ところで、人は人をこんなにも平然と虐殺できるのかという実録長篇小説、読後感がなぜか爽やかな、
クズネツォーフ著 ; 草鹿外吉訳『バービイ・ヤール』東京 : 大光社 1967 [検閲による削除あり]
A.アナトーリ(クズネツォフ)著 ; 平田恩訳『バービイ・ヤール』東京 : 講談社 1973
[無削除決定版だが David Floyd英訳(1970). Babi Yar からの重訳]

投稿: 林哲也 | 2020.05.22 09:33

>>林哲也さん

ありがとうございます!
ウノコウ先生は昔たいへんお世話になりましたが、こんなに劇薬度の高い作品を書いていたことはつゆ知りませんでした。幸いなことに、『バービイ・ヤール』と併せて近くの図書館にありそうなので、開館の折にはぜひ手に取って堪能します。

投稿: Dain | 2020.05.24 10:13

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