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「古典は本当に必要なのか」討論会


 「社会に出たら三角関数なんて使わない」とか、「漢文は仕事の役に立たない」という議論が、ネットで繰り返されている。わたしの中では結論がついており、以下の寸言に集約されている。

「人生で必要なことは教科書に書かれてない」っていう奴、それお前が教科書ちゃんと読んでこなかっただけだろ(tumblrより)

他人のアラ探しをしてる間は自分の姿を見なくて済む(三島由紀夫)

 つまり、「〇〇が役に立たない」という人は、〇〇を使わない人生を選んできただけであって、それ以上でも以下でもない。あるいは、〇〇が理解できない貧しい想像力の持ち主か。それでいて、〇〇を貶めている間は自分の浅学を見なくて済む。

 ただし、これをリアルでやると面白い。それぞれの学問やビジネスの第一線にいるにもかかわらず、わざわざ出てくるのはすごい。専門を極めていれば自ずと知的な謙虚さが身につく―――というのはわたしの思い込みで、他の学問領域が見えなくなる専門バカになるのだろうか。

 そのイベントが、まさにこれ。たいへん楽しみにしている。

「古典は本当に必要なのか」
2019年1月14日(月・祝)14:00~17:30
明星大学日野キャンパス アカデミーホール(28号館204教室)
※入場無料、制限・予約無し

Kotennha

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第1部:パネリスト発表

〈否定派〉

  • 猿倉信彦(某旧帝国大学 某研究所 教授)「現代を生きるのに必要度の低い教養である古典を高校生に教えるのは即刻やめるべき」
  • 前田賢一(某大手電機メーカー OB)「古文・漢文より国語リテラシー」

〈肯定派〉

  • 渡部泰明(東京大学 教授)「古典に、参加せよ。」
  • 福田安典(日本女子大学 教授)「BUNGAKU教育を否定できるならやってみせてよ」

第2部:ディスカッション

ディスカッション司会:飯倉洋一(大阪大学 教授)
コーディネーター:勝又基(明星大学)

 こういう知的バトルは面白いはずなのだが、ゴミみたいな水掛け論と詭弁合戦にならぬことを危惧している。「古典」とは何か、「役に立つ」とは何かを定めず、やれTOEICやPISAのスコアだとか大学ランキングとか科研費の多寡という議論になるなら、ネットの焼き直しになる。

 リアルで、即興性があるのだから、絶妙な「返し」に期待している。たとえば、「たったいま、貴方が使ったレトリックの出典は、孔子が弟子の顔回を評したもの。知らないうちに身についていたのは古典教育の賜物ですね」と返す刀で斬ったりしてほしい。

 わたしは行くつもり。最前列でニヤニヤしてます。ネット中継もするみたいなので、イベントページや中の人のtwitterを要チェックや!

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