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日本一簡単なオーブン料理『村井さんちのぎゅうぎゅう焼き』

 まず結論。オーブン料理はこの3ステップに尽きる。

 1. 切れ
 2. 予熱しろ
 3. 焼け

 これだけ? そう、これだけ。

 切るといっても「火が均一に通るよう、食材の大きさをそろえて切る」とか、焼くといっても「200度で30分、ようすを見て追加で焼く」など、いろいろアドバイスがあるでしょう。そもそも、食材は何? 味付けはしないの? オリーブオイルとか……確かにそうだ。

 そうなんだけど、細かいことはいいんだよ。食べたいのを、切って焼くだけ。下ごしらえしたら、後はオーブンに任せておけばいい。味付けは適当でおいしい。

 ただし、一点だけポイントがあって、それは「予熱をする」なんだ。狙った時間で出来上がりにするために押さえておきたい。さもないと、時間になっても中まで火が通っておらず、外は焦げている代物ができあがる。そこさえ気をつければ、なんとかなる。

 まずはオーブン機能を使ってみるのが大事。これ読むと、その気にさせてくれる。冒頭の3ステップはわたしが極端に圧縮したエッセンスだけれど、『村井さんちのぎゅうぎゅう焼き』には、「背中を押す」プラス「オーブン料理の極意」が詰まっている。その結果がこれだ(こないだの[スゴ本オフ]でも好評だったなり)。

Photo

 実をいうと、うちの電子レンジにオーブン機能はあるのだが、わたしは一度も使ったことがなかった(嫁様がケーキを焼くときぐらい)。焼きすぎや生焼けで食材をダメにしないか心配だった。「見ながら」スピードを調整できるフライパンと違い、想定した時間通りにできあがるか不安だった。これを読むと、そうした心配は無用で、むしろオーブンにお任せするほうが上手くいくことが分かった。

 そう、オーブンがありがたいのは、メインを「お任せ」できること。日常的に複数人の料理を作る人なら分かるだろうが、下ごしらえ、調理、調味、盛り付けの工程のタスク管理に加え、台所という限られたスペースを有効活用するマネジメント、さらに汚れ物を洗いながら進めたい(盛り付けが完了した時点で洗い物は最低限にしたい)……という中で、「下ごしらえさえすれば、後は全部任せられる」という存在は大きい。以後、鍋感覚でオーブンを使っている。

 いろいろ類書を読み漁ったけれど、これが一番、手軽で良い。他のレシピを見ると、ハイソなホームパーティー(死語)のような料理が並んでいる。そんなオサレな料理ではなく、簡単手軽&質実剛健を追求したのがこれ。数ページ読むだけで「俺にもできる!」という気になれるし、技をマスターしたければ熟読すればいい。

 新しいジャンルを開拓するにあたって、一番重要なものは何か? それは、「その気になる」である。アバウトでOK、ちょっと見栄えがアレでもOK、まずはやってみよう、という気にさせてくれる一冊なり。

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