« 極上の犯罪小説『熊と踊れ』 | トップページ | 恐怖を科学する『コワイの認知科学』 »

女子高生の身体と入れ替わる夢を見る方法『よく眠るための科学が教える10の秘密』

 現実が辛いなら夢に限る。ここでは、『よく眠るための科学が教える10の秘密』にある、好きな夢を見る方法をご紹介。

 どんな夢でもいい。いきなり空飛ぶ夢でも、ひたすら寿司食う夢でも、女子高生の身体と入れ替わる夢でも、お気に召すまま。ただし、ご注意いただきたいのは、あくまで見たい夢を見る方法であって、「夢の中で女子高生と入れ替わる方法」ではないこと。夢と現実を取り違えるなかれ。

 人は毎晩夢を見る。だが、どんな夢だったか忘れてしまっていることがほとんどだ。たまに、夢の中身を覚えていたり、夢の「続き」を見ることがある。ひょっとすると、夢の中で「これは夢だ、私は夢を見ている」と自覚していることがあるかもしれない。この、“夢であることが自覚された夢”のことを明晰夢(めいせきむ、Lucid dreaming)という。

 明晰夢を見るメカニズムには、海馬と前頭葉が深く関わっている。海馬は空間認識や短期記憶、前頭葉は思考や意識・長期記憶を司っている。覚醒時に得られた情報を整理し記憶するプロセスが「夢」であり、なかでも明晰夢は、前頭葉が半覚醒状態のときに見るものだと考えられている。

 では、明晰夢を見るにはどうすればよいか? 映画『インセプション』では、主人公が「外側から」眠っている人の無意識に入り込むことで夢を操作した。いっぽう本書では、スティーヴン・ラバージやターダス・シュタンブリスの研究に基づき、眠る人自身が「内側から」夢を作り出す方法を紹介している。

日中にすること:時計の針を読む。毎日5-10回時計を見て、文字盤を正確に把握する。「時計観察」を習慣づけることで、夢の中でも実行し始める。次に、理想的な明晰夢を思い描く。毎日5分ほど横になり目を閉じて、夢の中でしたいこと、会いたい人を思い描き、想像の世界を膨らませる。

ベッドに入った後:枕元に紙とペンを用意し、「夢が終わったら目を覚まそう」「夢の内容を思い出そう」と暗示をかける。実際に見たら、(明晰夢であろうとなかろうと)内容を書き出す。その後、「これから自分は夢に戻る」と言い聞かせる。目覚まし時計をセットして、いつもより1時間早起きする。目が覚めたら、頭に浮かんだものをメモしたりして30分ほど過ごし、また眠り直す(睡眠の中断)。

明晰夢を見たとき:いま見ている夢が明晰夢かどうかを判断するためには、鏡を見る(あいまいな影しか映らない)、明かりを消す(光の明るさが変わらない)、時計を見る(見えにくい)などの方法を試みる。自分が明晰夢を見ていることに気付いた興奮で、夢を途切れさせてしまうことがあるが、リラックスした状態を保つように。明晰夢が終わりかけたら、手をこすり合わせたり、体を回転させたりすると、戻ることができる場合が多い。

 まとめると、レム睡眠時間帯を狙い、自己暗示をかけ続けることで明晰夢に近づくことができる。昔わたしが実践したのが、[好きな夢を見るための10の方法]だ。訓練のおかげで好きな夢を見ている。女子高生と身体が入れ替わる夢も見たが、創造力(想像力?)が足りないのか、あれこれ触るくらいで飽きた(快楽天のほうが想像力豊かだ)。わたしのお気に入りは、「構造的な夢」と呼んでいる。ポンピドゥー・センターや地下鉄渋谷駅、スペースマウンテンなどの巨大で複雑な建造物の内部を、同時・複数視点で探索する。

 『よく眠るための科学が教える10の秘密』は、睡眠に関する研究成果を紹介しつつ、眠りのメカニズムや熟睡のためのノウハウ、時差ボケ解消の方法といった眠りのトリビアを解説している。このテの話に興味がある人なら、知っている話も多かろう。

 たとえば、目覚めを爽やかにするには、睡眠時間を90分の倍数にするとか(眠りのサイクルは90分)。睡眠学習よりも眠る直前の学習の方が記憶の定着率が高いとか(短期記憶から長期記憶への移行は寝ているとき)。一日のうち1/4を寝ているということは、一生の1/4を眠っていることになる。眠りを改善することで、1/4生を良くすることができる。

 よい眠りで、よい人生を。

|

« 極上の犯罪小説『熊と踊れ』 | トップページ | 恐怖を科学する『コワイの認知科学』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/18285/64204159

この記事へのトラックバック一覧です: 女子高生の身体と入れ替わる夢を見る方法『よく眠るための科学が教える10の秘密』:

« 極上の犯罪小説『熊と踊れ』 | トップページ | 恐怖を科学する『コワイの認知科学』 »