« 2012年9月9日 - 2012年9月15日 | トップページ | 2012年9月23日 - 2012年9月29日 »

松丸本舗でブックハンティング

 9月で閉店する松丸本舗へ狩りに行ってきた。ジャンルを跨がった、好奇心を発動させる棚作りが素晴らしい。例えばこれ。

1

 ふつうの書店が売り物屋なら、松丸は選びもの屋になる。一種のセレクトショップであり、Book Shop Editor という本の目利きによってスクリーニングされてるからね。たとえば、この短編集の棚がイイ。チェーホフを中心に順に左右に読んでいきたい。

0

 しかも集団で狩りをする。グループ・ブックハンティングだ。松丸本舗という限られたスペースを6時間かけて巡回する中で、沢山の本好きと集団で狩りをする。赤いウエストバックのわたしを見つけていただき、声を掛けていただければハンター仲間だ。後は「あれがいい」とか「これ知ってる?」という話になる。狩りの成果(の一部)はコレだ。強引にオススメしたり、奪い合いになったりと面白し。

2

3

 それぞれの得意分野・好きなジャンルが違ってて、話の飛び先が予測不能で面白い。水木しげる「猫楠」から南方熊楠つながりで岩田準一の男色話になったり、ファーブル昆虫記からスピルリナの栽培に跳躍する。

 ただし、探しのものには向いていない。選ばれた本が一見ランダム、実は巧妙なグルーピングの元に配置されているため、あるテーマや書籍、著者から一本釣りをしようとすると偉い苦労する。

 たとえば「ローマの風俗をグラフィカルに描いた本」というお題がきた。海外ドラマの「ROME(ローマ)」にハマり、松丸オフでご一緒するのだが、なかなかお目当てに行き当たらない。歴史/西洋ならあの辺という辺りはつくのだが、「これ」という当たりに至らない。

 あるいは、リザ・テツナー「黒い兄弟」が徹夜児童文学らしいとか、米原万里「オリガ・モリソヴナの反語法」で徹夜したぜ、という噂をハンター仲間から聞く。要チェックや!と探すと見つからない。

 あきらめてフラフラ浮気しだすと見つかる。あそこは「迷う」ところであって、「探す」ものではないのかもしれぬ。

 結局6時間さまよった収穫。入れ替わり立ち替わりで10名のハンターたちと狩りができた。ご参加いただいた方、ありがとうございます。打ち上げの飲み会も楽しかったなり。ダンドリが半端だったので、次回改善しまする。

6

 ファンに朗報。松丸本舗の軌跡というか奇蹟が一冊に圧縮されて、もうすぐ出ますぞ→「松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦」。ここを遊び場にした拙文も載っている(はず)なので、ご興味ある方はどうぞ。

| | コメント (6) | トラックバック (3)

« 2012年9月9日 - 2012年9月15日 | トップページ | 2012年9月23日 - 2012年9月29日 »