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スゴ本オフ8月のお知らせ

 面白い本に出会う確かなやり方は、それを読んだ人に教えてもらうこと。

 自分の「面白い」を伝えて、「それならコレはいかが?」を互いにオススメしあうのがスゴ本オフ。お話会、ブックトーク、ワークショップ、本屋オフなど、様々な形で、「面白い本との出会い」を共有しましょう。

 スゴ本オフは、「すごい読書家が集まる会」ではありませぬ。勘違いする方がいらっしゃるが、そんな人おりませぬ。代わりに、「この本が好きで好きでたまらない」人が、それぞれ「この本」を持ってくるのです。あなたは、集まった「この本」のプレゼンを直接見聞きし、手にすることで、「わたしが知らないスゴ本」に出会うのです。スゴ本オフは、案内人つきの本の狩場だと思ってくださいませ。

■「子どもと一緒にドキドキを味わう」お話会

「ドキドキする本」を親子で味わう会。怖いのでなく、ドキドキするお話を、読み聞かせのプロに語っていただきます。最初は、「子ども向けの怖い本」で企画を進めていたところ、ハンパじゃなく怖いのが集まりそうだったので、「ドキドキする本」に変更。申込は、facebookか、またはtwitterからどうぞ。
参加費500円(ジュース、おやつ代)
日時と場所 8/4 13:00~15:00 千代田区麹町

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■スゴ本オフ「ホラー」

オトナ限定ガチホラー、ひたすら怖い本・映画・ゲームについて語りませう。メディアは「本」に限らず、DVDやゲームもあり。オススメの紹介をして、最後に交換会をします。「交換したくない」のであれば、メディアを見せて紹介だけでもOK。申込は、facebookか、またはtwitterからどうぞ。
参加費2000円(お酒、軽食代)
日時と場所 8/4 17:00~22:00 千代田区麹町
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■本屋オフ「松丸本舗」

スゴい書店・松丸本舗を、いっしょに探索しませう。ウロウロしているわたしを捕まえて、「これがスゴ本!」とオススメしてくださいませ。返り討ちに遭うかもしれませんが、オススメ合戦しましょう。目印は、赤いウエストバックしてるオッサン。「こんな本が読みたい」という相談にも乗りますぞ。
参加費無料、申込不要、途中参加・途中退出OK
日時と場所 8/7 12:00~17:00 松丸本舗

■スゴ音ワークショップ「最新の音楽事情を体験する」

やすゆきさん企画の、音楽著作権の勉強会の第2弾として「音楽を作る側の最新事情」を知るためのワークショップ。KORGの人に最新のシンセを持ってきてもらったり、PCで作曲する人に作曲の方法を見せてもらったり、ギター弾きさんに二胡弾いてもらったり。申込は、facebookか、またはtwitterからどうぞ。
参加費1000円、飲食はチケット制
日時と場所 8/25 13:00~19:00 千代田区麹町
facebookで申込(残りわずか)
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■スゴ本オフ「音楽」

「音楽」をテーマにブックトークしませう。ネタは「本」に限らず、音楽そのものもあり。オススメのCDやDVDの紹介もOK。最後に交換会をしますが、「交換したくない」のであれば、見せるだけもOK。申込は、facebookか、またはtwitterからどうぞ。
参加費2000円
日時と場所 8/26 15:00~21:00 千代田区麹町
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ボルヘス好き必読「ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語」

ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語 さらりと読んで後悔、極上のケーキを一口で食べてしまった。

 なので、これを読む方はよく味わってほしい。【ボルヘス級】といえば分かってもらえるだろうか。3つの短篇を編んだ、とても薄い、極上の奇譚集だ。読むのがもったいないくらい。

 簡潔な文体で異様な世界を描く作風は、ボルヘスやコルタサルを期待すればいい。だが、本書の異様さはこの現実と完全に一致しているところ。ボルヘスの白昼夢をリアルでなぞると、この物語りになる。

 そうこれは「物語り」なのだ。最も面白い物語りとは、うちあけ話。最初の「ティーショップ」では、聴き手の女の子と一緒に、物語に呑み込まれて裏返される"あの感じ"を堪能すべし。そこでは聴き手が語り手となり、語り手が聴衆と化す。物語りは感染し、連環する。

 ラストで彼女がとった行動に、一瞬「?」となるが、直後に鳥肌が走る。独りで読んでいるのに、周囲の空気が自分に集まってきて、世界に観られている感覚にぞっとする。これは、雨の午後、ティーショップでお茶しながら読むと効果大。

 次の「火事」は、幻想と現実の端境がすごい。ストーリーは言わないが、コルタサルの現実を見失う毒書と同じ眩暈を感じる。ありがちな、どちらかが「現実」で、もう片方が「夢」といった解釈にできない。燃えあがる鮮烈なイメージと大音響が、主人公だけでなく、読み手のわたしに向かってくる。読書が体験になる。

 最後の「換気口」は、可能世界が収束してゆく様子が「見える」。多世界解釈は仮説だから「見える」なんてありえない。だが、ありえないと言うのは、こちら側の主張。あちら側を見せつつも、こちら側から伝えようとするならば、それは単なる偶然や運命といった回りくどい言葉でしか表せない―――このもどかしさも含め、世界は選び取られているという衝撃が、時間差で襲ってくる。

 読後感は、ありえない、奇妙な味わいだが、でも確かに自分は口にしたのだというもの。「開いた窓の前で立ち止まるな」という警句があるが、本書はその窓に相当する。その向こうとこちらは、まぎれもなく、つながっているのだから。

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