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ゲームで子育て「ダンボール戦機」

 これはヤバいぞ楽しいぞ、息子と対戦カスタマイズそして対戦の日々。

ダンボール戦機

 本質は、「プラレス3四郎+ガンプラ+バーチャロン」。カスタマイズしたロボットを戦わせる、戦略を練る、戦術を選ぶ、動きを読み、裏をかき、一撃必殺―――これにアツくならねぇ漢はいねぇ!

 ペットを対戦させるのがポケモンなら、プラモを対戦させるのがダン戦。ポケモンで育ち、イナズマイレブンにハマった息子のハートを、LEVEL5はがっちりキャッチしている。ガンプラにハマり、Dreamcastがバーチャロン専用機だった親父にとって、中毒ゲームになっている。

 そしてこれ、カスタマイズで変化(へんげ)する。

 今までやってきた格ゲー、ロボゲーを思い出す。ミドルレンジなら、剣や棍の間合いを見切るソウルキャリバーやゼルダ。至近距離ならフトコロへ飛び込んで、ラッシュをかけるストII、バーチャ。中~遠距離になると、マシンガンからライフルまで、牽制かけつつ間合いを詰めるガングリフォンのノウハウを彷彿とさせる。地形やミッションで戦術を組み、瞬時にバトルスタイルを決めるなんて、アヌビスを思い出して嬉し泣き。わが人生におけるロボットバトルの神ゲーは、ガングリフォン(SS)、バーチャロン(DC)、アヌビス(PS2)、これにダンボール戦機(PSP)を入れよう

 しかもこれ、バーチャルゲームとリアルプラモの幸福な合体がある。

 ソフトを買うとプラモデルが同梱されている。さすがバンダイ、よくできてる。ニッパ不要の初心者仕様で、塗装済みパーツをランナーから折り取ってもバリが出ない仕掛けになっている。思わず「オレがオマエくらいの頃はな…」とガンプラの思い出を語りだす。ジム+赤ズゴックのためにライターでボディ溶かしたとか、ニッパがないので爪切りを使ってたとか、大人になったらエアブラシを買おうと決心してたとか。

 そんな親父の「いつもと違う顔」を見て、息子大いに驚く・喜ぶ。数年もすると「ウザイ」を連発するようになり、十年もしないうちに独りで暮らしたがるに違いない(わたしがそうだったから)。それまでの、束の間の、父と子の熱い時間に、どっぷりと浸る。わが家の「モノより思い出」は、デカい車を買うのでなく、PSPで通信対戦だ

 さらにこれ、組み立てて、動かして、フィードバックする"試行錯誤"が面白い。

 戦略を錬って、戦闘スタイルを自覚する。そのスタイルが、武器や腕や脚を替えたり、CPUやメモリを強化する方向を決める。息子は防御を厚くして、一発の大きい銃や剣を選んでいる。代わりに機動力が犠牲になっていることに気づかない。一方わたしは、弾避けの快感を味わいたいので、スピード優先・装甲薄め。遠間からチクチク撃ってアウェイの嫌らしいスタイルだ。

 いまの息子は、手数で圧倒的に負けていることは分かってる。にもかかわらず、「なぜ」なのかに至っていない。だが、PDCAをくり返すうち、気づくだろう。その「気づき」がこそが大切なのだ。そして、装甲と機動性のトレードオフに悩みだすだろうなぁ。ゲームの世界での因果律に気づくことで、より効率的に"強く"なれる。ゲームはリアルの抽象化、いかにルールを見つけモノにするか―――それがゲームの喜びなのだ。そして、その「ルールを探すゲーム」は、リアルに通じる。ゲームとは、因果律のシミュレーターなのだから

 また、経験値がパーツに蓄積されるに従い、自分好みのマシンだったものが「強いマシン」にチューンナップされる。つまり、「作る」楽しみと、「育てる」喜びがある。思い入れの強い、愛着まみれの、「オレだけの機体」なのだ。ちと残念なのは、名前がつけられないことと、塗装が選べないこと。できるなら、「テムジン」か「RX-78」にしたい、もちろん白い機体で。

PSP紅 エエトシこいた大人が、子どもとハマるダンボール戦機。能書きさておき、強くオススメ。この逸品のためにPSP買う価値あり(わたしは、情熱の紅いルージュ)。


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