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本屋オフ@丸善ジュンク堂

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 ガチでオススメを紹介しあい、ピンときたら容赦なく購入する。

 本屋は普通、マタギのように孤独に巡回するものだと思い込んでいた。が、グループでハンティングすると、さらに狩場が広がることが分かった。同時に、見過ごしていたガチ本(ガチで読んどくべき本)がざくざく狩り出されるのが嬉しい。優れたマタギが、チームとなって行動すると、それぞれの視野が拡大し、さらに遠くまで見通せるようになるのだ。

 今回の狩場は、丸善ジュンク堂@渋谷。実は行くのは初めてだが、まさに「丸善」たす「ジュンク堂」だった。「丸善」らしさは文具コーナーが併設してるところ。「ジュンク堂」らしさは森のような本棚の並び。オススメ棚は、それぞれの選書担当のを並べただけで、どのレコメンドがどちらの書店かをあてっこできるぐらい特徴的。第一印象は単に合体しただけのようだが、通うとシナジー効果が見えてくるのだろうか。

 そこで、本屋オフで重要なことに気づく。通路だ。丸善や八重洲といった老舗では、人が行き違うのがやっとというぐらいの狭さ。あたりまえだ。本棚+平積みで、利用者の目に飛び込んでくる「情報量」が最大になるようなレイアウトだから。いっぽう、ジュンク堂やブック1stは、平台を抑え背の高い本棚に棚差しすることで、利用者の目に入る本の「冊数」を増やそうとしている。平台が抑制されたため、通路が広くなる。複数人で一つの棚に向き合うとき、これ重要。スゴ本オフ@グループ・ハンティングを企画するとき、参考にする。

 実際の本屋オフの詳細レポートは、「第3回本屋オフに行ってきた」(As a Futurist…)をどうぞ。以下は、戦利品についてニヤニヤ語ってみる。

コミPo まず、「コミPo!パーフェクトガイド」。かゆいところに手が届く、まさに今欲しかった一冊。絵がかけなくても、キャラを配置するだけでマンガできてしまうのは、確かにそのとおりだ……が、微妙に不満があった。「手に何かを持たせたい」とか、「背景の画調を変えたい」といった知らなかったけれど用意されていたTipsを知ることで、やれる範囲が広がった。ナナメのコマってこうやってつくるのかーと目からウロコ。さらに、マンガのお約束というか暗黙のルールが解説されており、わたしのようなド素人にはありがたい。精進するぞー。

 それから、「羣青」の中巻。スゴいわ、これ。読み手の魂をカンナ掛けしてくれる。お話をひと言でいうなら、「痛い・痛いテルマ&ルイーズ」やね。殺した女と殺させた女の逃避行だから、あとはキャラの出し入れで単純な構成かなーと思いきや、中巻で重層化してくる。ミステリではおなじみの、「叙述トリック」じみた"演出"もしてくれて、まさにやってくれる(ネタバレ反転表示)。わたしにとってレズビアンの存在は遠く、想像するしかないのだが、その社会的な苦しさは、爆発する反動の力で痛いほど感じ取れる。上巻、中巻と続いたから、次が最終巻なのだが、読むのがこわい。

ぐんじょう1ぐんじょう2

 最後は、「こつの科学」。これは、スゴ本オフ@原宿でmanameが強力プッシュしてたもの。調理をする手順や技に出てくる「なぜ」について、科学的に解説しているスグレモノ。「卵を水洗いすると腐りやすいのは?」「野菜は切ってから洗い、果物は洗ってから切るのはどうして?」「刺身は引いて、野菜は押して切るのはなぜ?」「どうしてビールの注ぎ足し厳禁なのか?」などなど、調理の「なぜ」に答えてくれる。「manameがバイブルって言ってた」「manameがブクマ1000はカタイと言ってた」などと、「まなめが言ってた」攻撃でオススメしたら、皆さん買う買う(わたしも買った)。4冊も売れたのはそのせい。

 実は後悔もある。@raituさんが「ヒストリエ」をオススメしていたのに、「完結していないから」と見送ったのは返す返すも惜しすぎる。あと@thinkeroidさんがプッシュしてた「ミトコンドリアが進化を決めた」は必読だな。「カイジより銀と金」や、「ミスミソウよりピコピコ少年」というアドバイスは、本屋オフならではだね。主催者の @tororosoba さん、参加された方、ありがとうございます。

 分け入っても分け入っても本の山。マタギのように孤独でなく、皆でハンティングすると大漁大量。スゴ本オフでもやるぞー


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コメント

ヒストリエまだ読んでないんですか。早く読んでください。
自分が読んで良かった本を、Dainさんがどう評価するのか、どう読むのかというのは結構な関心事ですね。

投稿: ああああ | 2011.01.31 01:16

ホンハンやろうぜ!ってことかぁ。
さらっと5時間って書いてあるけど、すごい。

投稿: りんご | 2011.01.31 16:15

>>ああああさん

ああああーごめんなさいごめんなさい。
オフ会でも「完結したら買う!」と言い訳してたら、「10年待ちですね」と返されました。今年の文化庁メディア芸術祭でも賞とってますし、そろそろ読みます。


>>りんごさん

言いえて妙! >「ホンハンやろうぜ!」
解散後にさらに1時間ほど周遊したので、わたしは6時間コースでした。

投稿: Dain | 2011.01.31 22:12

 どうも。『姑穫鳥の夏』が積まれていて反応しました。
 百鬼夜行シリーズも好いですが、個人的に感心したのは『嗤う伊右衛門』ですね。愛+狂気=純愛、という方程式を教えてくれた作品です。あと、抜群に読みやすい。
 Dainさんって更新ペース早いよなア、と常々思っていましたが、高々と積まれた本を見て得心がいきました。

投稿: のどぼとけ | 2011.02.02 16:10

>>のどぼとけさん

積まれた本は6人分ですwww
基本は図書館なので、本屋の空気を吸ってるだけでトリップできます。嫁さんに聞いたところ、やはり「伊右衛門>姑穫鳥」でした。

投稿: Dain | 2011.02.02 23:02

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