« 新米パパのための3冊 | トップページ | セックスと噂とメルセデス・ベンツ「クーデタ」 »

【PMP試験対策】 試験の傾向

 【PMP試験対策】は、PMBOK4版をベースに、PMP試験の傾向と対策をまとめるシリーズ。

─────────────────────────────────

 PMP試験は、知識だけでなく、PMとしての分析力や応用力を試されるもの。単なる定義の記憶と再生を問うものではないので、ご注意を。およそ150問は、ある状況が与えられて、「あなた(=PM)なら、どうする?」と訊かれる問題だ(situational questions)。これは、実際のPMの現場に携わっていないと、正答するのが難しい。いわゆる「常識的に考えて」が通用しない場合があるからだ。例えばこんな問題になる…

Q1 : プロジェクトに必要な調達物資の一部の納入が遅れることが分かった。次にすべきベストな打ち手は何か?

 A. 無視して進める
 B. 上司に報告する
 C. 顧客に連絡し、善後策を検討する
 D. チームを召集し、代替案を検討する

 答えは、D(反転表示)。この場合、現実の「あなた」がどんな風に対応しているかは、あまり問題ではない。ひょっとすると、「あなた」はPMではなく、メンバーの一人であるかもしれないからだ。「客や上司には言わなくてもいいの?」と反論したくなるだろうが、「次にすべき打ち手」ではない。

 とはいうものの、PMBOKガイドのインプット・アウトプットが「そのまま」出る問題もある。Rita本によると、およそ10-12問だそうな。これは覚えるしかないが、出やすいところというものはある(品質保証と品質管理といった"まぎらわしいもの")。

 さらに、8-10問は、計算問題(コミュニケーションチャンネル、機械コスト)が出題され、10-12問はアーンドバリュー(EV)関連の問題が出る。EVは確かに計算問題になりやすいが、必ずしも計算の形で問うとは限らない。また、事例や計算問題のデータが被る場合がある。つまり、同一の事例やデータが、複数の設問に流用されているというわけ。

 Rita本によると、ほとんどの解答者は、200問中40問は「あやふや」なまま回答しているそうな。また、多くの受験者は2時間30分でひととおり終わり、残りを見直しているという。わたしの場合、3時間かかって200問終えた。残り45分くらいで見直して、「もう大丈夫」と自信があったので、試験を終了したなぁ…(ENDボタンを押すと、いつでも試験終了→採点できるのだ)。

 消去法で解くべき問題もある。一見したところ、設問とは関係なさそうに見えるのだが、「もっと関係のない」選択肢も並んでいる。一つ一つ消していくと、残ったものが正解となる。例えばこうだ。

Q2 : 熟練労働者により、扉の部品コストは10%減らすことができることが分かった。会社側は次期の製造コストとして、扉3,000あたり21,000ドルかかると見積もった。これが意味するところは

 A. 学習サイクル
 B. 収穫逓減の法則
 C. 80/20の法則
 D. 係数モデルコスト見積もり

 答えはD. (反転表示)。10%だの、21,000ドルだの、それっぽい数字が出てくるが、ダミーなんだ。上の状況において、関係なさそうなものを消していって、残った一つが正解、というカラクリ(いわゆる消去法)。

 出題文が不必要に長ったらしい場合もある。状況を説明し問題を解説する文章がだらだらと続く。文中に人員数や予算といった形で「数字」が出てくるため、心配になってくる。だが、こうした数字が問題の本質となっていることは、ほとんどない。すべきことは一つを選ぶだけ。だから、「結局何が問われているのか?」だけを考えて、状況説明文をナナメ読みしてしまうのも吉。

─────────────────────────────────

PMBOK4日本語 【PMP試験対策】シリーズについて。

 ベースは、PMBOKガイド4版と、"PMP Exam Prep"、通称Rita本の2本立て。PMBOKガイドを傍らに一連のエントリを「読むだけで合格する」ようなシリーズにするつもりだ。過去の記事は、以下のリンク先が入り口となっている。PMBOKガイドの古い版が元となっているが、「PMIイズム」「PM的思考」は学べる。ぜひ参照してほしい。

   【PMP試験対策】 PMBOK2000版
   【PMP試験対策】 PMBOK3版

|

« 新米パパのための3冊 | トップページ | セックスと噂とメルセデス・ベンツ「クーデタ」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【PMP試験対策】 試験の傾向:

« 新米パパのための3冊 | トップページ | セックスと噂とメルセデス・ベンツ「クーデタ」 »