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恐竜の飼いかた教えます

恐竜の飼いかた教えます 家庭用から軍関係まで、ニーズに合った恐竜を紹介し、入手方法や飼い方を解説する。

 ヴィクトリア女王がいいことを言っている。「恐竜に飽きた人は、すでに人生に飽きている。なぜなら、恐竜には人生がもたらす全てが備わっているのだから」。"恐竜"と一口でくくっても、賢いもの、速いもの、芸達者なものと沢山ある。そんな中から、価値観や趣味・用途に応じて、最適なパートナーとなる種類を教えてくれる。

 たとえば、初心者がマンションで飼うなら。コンピー(コンプソグナトゥス)が一番だという。ニワトリぐらいの小ささながら、順応性や耐寒性が高く、飼い主に従順だからだ。排泄のしつけも覚えられる知能もあり、キャットフードや残飯で育つ。なによりも子ども好きなところがいいそうな。

 あるいは、収益性の高い牧場経営に向いているのが、リオハサウルスだという。パンパスに放し飼いにし、新興ハンバーガーチェーンに提供するわけだ。同時に、ステーキ肉としても有望だ。イグアノドン中心の食肉市場に、低脂肪のステーキで殴りこみしよう、と経営者をそそのかす。

 本書のユニークなところは、恐竜たちのグラフィック。CGで精密に再現されているだけでなく、人々の生活と溶け込んでいる姿が面白い。先のコンピーは、室内トイレで排泄した直後で、側らのCAT LITTER(猫砂)がご愛嬌。そして、リオハサウルスのステーキは、ガーデンパーティ真っ最中の一家とともに紹介されている。一緒に描かれている人たちもリアルなので、いちいち目を疑いながらページをめくる。

 有名どころもいるぞ。ティランノサウルスは「動物園の最終兵器」と称される。一頭いるだけで、行列のできる動物園となるからね。ただし、(あたりまえだが)非常に危険な恐竜なので、著者は「飼育を考えること自体が無謀の域を超えている」と最大級の警告をする。普段はゆったりと内股で歩くのだが、とっさの動きは極めて素早いそうな。

 ハラ抱えて笑ったのが、「子どもが大好き」ネタ。恐竜の特徴を示すアイコンがあるんだが、「子どもが大好き」には二種類あるんだ。よーく見ると、「子どもと遊ぶのが大好き」という意味と、「子どもを食べるのが大好き」と、まるっきり反対の意味があるんだ。ご注意あれ。

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コメント

これ、本屋さんで見かけてとっても気になっていたのです!
うちの息子さんは一時期恐竜にすっかり心酔していたので、図鑑だけではなくて何か恐竜の本が欲しいなぁと思っていた時期があったので。
でも最近は妖怪に興味が向いてしまい、あまり恐竜に関心を示さなくなってしまいました…(u_u。)
また博物館にでも行った後、再度恐竜に興味を持ってくれたら買おうかなぁと思いました!

ドラゴンの飼い方・育て方
http://www.amazon.co.jp/ドラゴン-――飼い方-育て方――-ジョン・トプセル/dp/4562041218/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1243999551&sr=8-1
上記の本も同じようなコンセプトでしょうか?
や、やっぱりちょっと違いますよね。
小学生の時にあったら本気で嬉しかっただろうなぁ、私。。。

投稿: メガネまま | 2009.06.03 12:28

こんにちは。はじめまして。
うちの書棚に同じ題名の本(すっごく気に入っていて、何人かの友人にプレゼントもしました)があるので、おや?と思いました。

こちらはリメイク版なのですね。
イラストがCGになってページ数もかなり増えているようで、とても気になります(旧版のイラストも楽しかったです)。
書店で見かけたら手に取ってみますね。

投稿: すなお | 2009.06.03 12:50

>>メガネままさん

「恐竜の飼いかた」は嘘を大マジメに書いたユーモア本です。飼育図鑑を狙っており、小さな子ども向けではありません。恐竜は絶滅したことが分かってないと、本気で信じかねないくらいリアルです。

「ドラゴンの飼い方」は図書館で予約中です。同じコンセプトですが、リアルさは狙ってないようですね。

恐竜関係なら、紀伊國屋書店のフェアで、良いブックリストが手に入ります。期間限定ですのでお早めにチェックしてくださいませ。

恐竜と進化 ~ヒトになるまでの過程~ブックリスト
http://bookweb.kinokuniya.jp/bookfair/prpdino.html


>>すなおさん

はい、イラストではなくCGを駆使した「リアルな」恐竜たちです。一緒に暮らす人びとも含め、写真と見まごうほどのデキです。ぜひ、書店でご確認あれ。

投稿: Dain | 2009.06.03 23:46

>Dainさん
ありがとうございます!
でも、もしかしているのかもって心底信じられるのは子供のうちだけなので、それはそれで良い読書体験かもと思います。
嘘を大真面目に書いた本てなかなか良いと思ってしまう私は意地悪母さんでしょうか。。。

ドラゴン 飼い方・育て方 はなかなか面白そうですよね。
こちらは大きいので、私もとりあえず図書館で借りて、どうしても欲しくなったら買おうかな。と思っております。

息子くんの純真を心配してくださり、ありがとうございました!

投稿: メガネまま | 2009.06.04 07:52

>>メガネままさん

ああ、これはわたしの書き方が悪かったですスミマセン。
本書はとてもリアルですが、そのリアルさをユーモアとして受けとれるような人(冗談を冗談だと分かった上で笑ってくれる人)をターゲットにしています。

なので、子ども(とはいっても幅があるので小学校低学年)はちょっと違うかもしれません。小学校も高学年から中学生くらいから、楽しめると思います。たとえるなら、サンタを信じられる年齢だとオススメできないかと。

投稿: Dain | 2009.06.05 02:13

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