« 2008年4月20日 - 2008年4月26日 | トップページ | 2008年5月4日 - 2008年5月10日 »

手乗りタイガーは俺の嫁「とらドラ!」

とらドラ こんなところに俺の嫁が。

 ちっちゃくって、気性が荒くて、信じがたいほどドジで、そして自分のドジさを恥じて、落ち込んで、すぐ泣いて── おいしいものや甘いものに目がなくて、すごくヘンで、はた迷惑で、困った奴。

 怒りオーラを全開させるとスーパーサイヤ人と同等の殺気を放ち、罵倒文句のバリエーションはツンデレ女王いおりんに匹敵する。まさに無敵―― ちっこいけど。

 見事にツボにハマった。見かけは怖いけれど優しい男の子と、見かけは可愛いのに凶暴な女の子がくりだす、手に汗握る若葉マークが初々しい超弩級ラブコメを読んだのだ。

 ああ~これこれ~わかるわぁ~、終始ニヤニヤしっぱなし、頬が熱い。ほっぺたが流れ出るのを止められない、電車なのに。薄気味悪いリーマンでサーセン。思春期特有の自意識やコンプレックスがリアルに「お約束展開」へとろけており、もどかしいったらありゃしない。もちろん、あんな出来事やこーんな出会いとは縁遠かったけれど、あの頃の「甘ずっぱい気持ち」をビシバシ思い出させてくれる。

 慣れてくると脳内アニメ状態と化す。もちろん日野ちゃまとくぎみーの虎竜どつき漫才だ(これ以外はぶっちゃけありえない)。同級生を犬か下僕か奴隷扱いして、しかもそれが板についているのはくぎみーしか!以下、脳内キャスト。

高須 竜児 日野 聡
逢坂 大河 釘宮 理恵
櫛枝 実乃梨 豊口 めぐみ
高須 泰子 皆口 裕子
川嶋 亜美 ゆかな

 でもって、どうしてこんなにちっこいドジっ娘が好きでたまらないんだろうとふり返るとそこに嫁さんが。「何ニヤニヤしてんのよ!」叱責を浴びる。頭をくしゃっとやると猫のように(トラのように!?)目を細める。うんわかった、わたしは彼女が好きなんだな。

 まるっきり救いの見当たらない重苦しさを醸す「円環少女」や、どこまで騙すつもりか心配になる「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」と好対照。幸せな30分をありがとう、やっぱりラノベはこうでなくっちゃ。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

夫婦生活で学んだ7つの心得

 嫁さんと子どものおかげで、今のわたしがいる。

 これは冗談でもなんでもなく、わたしが死なずにこれたのは、嫁子のおかげ。かなりアレな人だったからね、わたしは。

 ここでは、いい夫婦を続けるために、わたしが身をもって学んだことを書く。ただし、子ども関連は省く。子ども因子はとてもデカいし、別シリーズで書いているので。最重要は「■1 感謝大事」に尽きる。これが欠けていると他に何をやってもダメ。忙しい人はそこだけ読めばOK。

■1 感謝大事

 「ありがとう」は魔法の言葉。ドラマや小説で手垢にまみれた「愛情」なんかより、「ありがとう」の一言がよっぽどリアル。あるいは、アイラブユーとサンキューは一緒。

 いや、斎藤一人のまわしものじゃないってば。流行のスピリチュアルや引きよせの法則じゃなくって、夫婦生活で実質的に使える。例えば口論で自分の主張を伝えたいときに言い添える。「△△をしてもらってて、いつもありがたいと思っているけど、○○をして欲しい」ってね。「ありがとう」を含む主張には批判・非難しにくくなる。あるいは、非難合戦に展開しそうな会話に穏やかに終止符を打つのが「ありがとう」のサイン(ウソだと言うなら、やってみるよろし、ただし捨て台詞でなくマジに)。

 ポイントは、△△に本当に感謝していることを入れる。思ってもないことを口に出すと一発で見抜かれる。さらに、日常的に感謝ポイントを探す。「ない」なんてことはナイ、気づいてないだけ。Lifehacker が好きな「気づき」の能力をフル活用すべし。ライフハックはここで使え。

 で、必ず見つかる「新たな」いい面は、必ず言葉で伝える。以心伝心? ありゃウソだ。敵意や怒りは無言で伝わるが、感謝だとか思慕の情はちゃんとコトバにしないと伝わらない。

 蛇足だが、「ありがとう」は伝染するぞ。怒りが伝染するのと一緒だ。

上手な謝り方■2 上手に謝れ

 これ知らない人が多すぎ。

 自分のちっぽけなプライドを満足させるためだけにぶつかるのはバカバカしい。そんなとこでとんがっても疲れるだけ。むしろ、ヒートアップしてやりこめたりやっつけたりしている「時間」と「エネルギー」が勿体無い。エネルギーは「感情」「労力」「アタマ」と読み替えてもいい。どれも有限だぞ。

 クダラナイいさかいで自分の時間やエネルギーをドブに捨てるよりも、(必要に応じ)上手に謝ってしまえ。人間関係の究極のライフハックはコレに尽きる。上手な謝り方は[ レビュー ]にまとめてある。

■3 趣味大事

 共通の興味を持つことは重要。子どもができれば必然的に子どもになるが、それ以外にも持っておくように。ないのなら、相手の趣味を好きになり、こっちの趣味になじんでもらうように。

 特に、「自分の趣味になじんでもらう」は時間をかけるべし。わたしの場合、綾波とハルヒと名雪を紹介するのに5年かけた。いおりんを理解してもらうのに1年はかかるだろう。

 また、相手の好みやスタイルに合わせるのも重要。「影響される」ってやつだね。相手の好きなものを好きになるのだから、簡単でしょ。かつて「本は買う派」だったわたしが、嫁さんの影響で図書館ヘヴィユーザーとなった[ 経緯 ]。いまじゃ、嫁さんの案内で不慣れなファンタジーを攻略してる。もちろん、読んだ本を誉めたりけなしたりする時間は、かなり楽しいコミュニケーション。

 コミュニケーションといえば、Wii-Fit がいいツールになっている。女性であればダイエットでしょ? 嫁さんにひきずられるように始めたが、けっこうハードだよ、フラフープなんて特に。Wii のコンセプトそのものがコミュニケーションなので、やっていると自然に会話が増える(測定やった?とか)。

 セックスと生活だけが会話のすべてなんて、まっぴらごめんだ。お互いを好きでいつづけるために、お互いが興味の持てるものを増やす。夫婦生活の正のフィードバックというやつ。

■4 罵倒もコミュニケーション

 犬も食わないやつだけど、ケンカは大事。夫婦といえど、他人との共同生活は多かれ少なかれ、ストレスがたまる。そいつを発散させないと。スピリチュアルじゃないけれど、ヘンな「気」のような、鬱屈したものが部屋に満ちてくる(気まずさ? 息苦しさ?)。

 むしろ、口論すらしなくなったら危ない。「こいつに言ってもしょうがない」と冷ややかな目で見る(見られる)ようになったらまずい。言ってもムダかもしれないけれど、ムダにならないような言い方(もしくは行動!こっちが大事)はないか考えろかんがえろ。

 ケンカは成立しないのが常。リクツで攻める男衆と、感情ベースの女衆で「論」が成り立つわけがない。だからホドホドにしておかないと死ぬまで傷つけあうことになる。最終通牒「あなたは何も分かっていない」と言われたときの対処→[ 女の言う「あなたは何も分かっていない」の正体 ]

 ケンカをするとき、とても大事なポイントが、ひとつある。「男の子ってどうしてこうなの」(スティーヴ・ビダルフ、草思社、2002)にこうある([ レビュー ]、太字化はわたし)。

結婚生活を維持していくためには、夫婦で顔を突き合わせ、おたがいに精いっぱいどなりあうことも時にひつようとなる。小さな行き違いによって溜まったうさが吐き出され、浄化されるからだ。ただし、女性はぜったいに安全だと感じない限り、男性とそのような正直で激しい言葉のやりとりをすることができない。自分が殴られないことを女性は知っている必要がある
つまり、相手から信頼されているからこそ、手ひどくヤられているわけ。罵詈雑言に耐えられそうもないときは、ここを思い出してくれ。それから、より高度なトレーニングを積みたい方は、「罵ってけ!へんたいたーれん」を視聴するといい([ 全歌詞 ])。ただし、かなり伝染性の高い動画だから、充分に注意して視聴してくれ。

■5 いっしょに欲求を満たす

 三大欲求「食欲・性欲・睡眠欲」を一緒に満たすべし。つまり、一緒にごはんを食べ、一緒にセックスをして、一緒に眠れ。

 まず食欲、一緒にゴハン重要。もっといいのは、ゴハンを作るところから一緒に――なんだけど、お互い忙しい身、手料理すらままならぬというのが実情かも。そういう場合は、一緒にお惣菜を選ぶといい。コンビニ弁当を一緒に選ぶのだっていい。一緒にゴハン食べていると、味方って気がしてくるから不思議だ。こんなトシになってようやく分かったんだが、デートでゴハン食べる(しかもそれを繰り返す)のは、本能に近いところのスイッチを入れるためだったんだねー

 次は睡眠欲。食べたり交わったりするのと同様に、無防備な姿でいられるように。心臓の音や慣れた体臭に包まれると、安心して眠れるもの(らしい)。そういや、週刊モーニングに連載中の「シマシマ」で、いっぷう変わったサービスがある。「女性のための添い寝」サービスだ。ホスト級の男性が、独り暮らしの女性のために「添い寝役」をするというもの。商売になるかどうかはともかく、ニーズはあるぞ。

スローセックス実践入門 それから性欲。セックスというスキンシップ・コミュニケーションも大事だけれど、たっぷり時間を使ってするのがポイント。がむしゃらにヤるのはもったいない。射精だけを目的としたあわただしいセックスはご法度。「スローセックス」は意識して行うように(自戒をこめて)。その結果、時間的余裕のない場合は、マッサージのようなスキンシップになる。セックスであれマッサージであれ、「肌を触れ合っている」のが大事。

■6 オナニー大事

 「結婚したらしなくてすむ、なんせタダだしwww」なんて独身のとき思っていた。もし同じようなこと考えてるヤツがいたら、次の言葉を贈る「タダほど高いものはなし」ってね。これは本当だ。そのときになって、身をもって知るよりも、今ここでもう一度読んでほしい→「タダほど高いものはなし」。

 つまりこうだ。新婚当初はケダモノだとしても、そのうち冷静になる。で、ちょっと「間」が出てくる。お互いの都合(明日の仕事だとか体調だとか気分)によって、ヤるタイミングが重要になってくる。

 それでだ、こっちがオオカミに変身できるとしても向こうはそうじゃない場合があるのよ、いろいろと。そんなとき、ガマンしてしまうのはまずい。

 なぜなら、ずーっとガマンしてしまうと、硬化能力が衰えるからね。だから昔なじみの左手にお世話になるわけ。オトコは定期的にツインストリーム☆スプラッシュを放つ必要がある。そうしていつでもスタンバっておく。ほら、葉隠にもあるでしょ、「今というときがいざというとき、いざというときは今というとき」ってね。ゆめゆめ準備はおこたるなかれ。

■7 愛の反対は無関心

 その最初の一歩が、「別に…」「何も…」だろう。疲れて帰ってきた顔に「お帰り、仕事どうだった?」なんて声をかけるとこんな返事が高確率で返ってくる。何を聞いてもこれしか返ってこなくなったらヤバイ。

 「別に」「何も」対策は次の通り。「質問」ではなく、「コメント」を伝える。自分が相手を理解しているメッセージを伝える。「やっぱり家に帰ってくるとホッとするよね」とか「たいへんな一日だったみたいだね」とか。

 これは育児書「子どもの話にどんな返事をしてますか?」で知った知恵[ レビュー ]

■ おわりに

 好きどうし結婚した場合、結婚直後が好きMaxなので、あとは幻滅するばかり。反対に、お見合い結婚だと、お互い何も知らないところからスタートするから、プラスマイナスしながら続けていける──あだち充の「みゆき」にそんな話があるが、それは結婚直後~倦怠期まで。それ以降は、そんなのカンケーネーッ!これらに気づくか気づけないかの違い。気づかないなら見合いだろうと恋愛だろうと同じ修羅の道。

 感謝ポイントを観察し、関心ポイントを共有し、スキンシップを絶やさない。けっこう大変かって? うん大変かも。ぶっちゃけ仕事より難しい。独身のころ、既婚連中が「家よりも職場のほうがくつろぐ」とガンガン仕事してたことを思い出す。そんなに大変なことをどうしてやってるのかって? そりゃあ、それを書いたらノロケでしょうに(///)

自分の小さな「箱」から脱出する方法 それから、人間関係で苦しい思いをしていたわたしに特効薬だったものが「箱」。まなめさんのおかげでこれを知ることができ、どんなに感謝しても感謝したりないぐらい。万能かどうかは知らんが、すくなくともわたしには強烈に効いた。思い返すと、自己啓発本や育児本を読んで→適用して→フィードバックすることで、わたし自身が成長していたような気が。そういう意味でも嫁さん子どもに感謝しないとね。

| | コメント (3) | トラックバック (4)

エロゲで泣いて、人生充実するのか、おまえ

ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。 いきなり刺さる。肺腑をえぐるセリフに、たじたじとなる。ちなみに表題は本書のタイトルである、「ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ」をアレンジ。

 1ページに、1セリフ。きわめてシンプル。余計な解説一切なし。

 読み手はストレートに読み干して、頷いたり呻いたり唸ったりする。大きな余白は、まるで反撃を書き込んでみろといわんばかりだ。ひとつのセリフに一晩かけて語りたくなる(もちろんアルコールの助けがいるくらいこっ恥ずかしい過去話ですけど何か)。

       人は失うことでしか、

       大事なものを確かめられない。

 メッセージ性の強い箴言といえば、岡本太郎の「壁を破る言葉」を思いだすが、ちょっと違う。太郎の「信ずるものをヤレ」といった放り出す感覚ではなく、「やれるもんなら、ヤッテミロ!」と激しく挑発的。反発したり頷いたり、読むアジテーション。

       社会に「出る」ことが、

       会社に「入る」ことであるというのは、

       おかしいと思わないか。

       表に出ろ。

 刺さる言刃に付せんを貼っていったら、付せんだらけになる。言葉って刃物だよな、と痛感させられる。「精神は鍛えるものではなくて広げるものだよ。」なんて、開高健の切れ味。あるいは、次のなんて、いかにもdankogai氏が言いそうではないか。

       楽しい生き方とは、

       楽しいことをして暮らすことではない。

       楽しくないことはしない、という生き方である。

 受け取るために多めの経験値を要する言刃もある。次の一句は、20代と今とでは、刺さる場所が異なってくる。あと、重さと熱さも。

       人を好きになることが最強のエンターティメントだ。

 そう、ひとつひとつの言葉が熱い。読み流すのを許されないよう、言葉と向き合う。いったん目に入ってきたら、自分の記憶の中で意味を立ち上げる、そんなセリフ群。昔を思い出してアツくなったり、好きな人をおもって背すじが伸びる、そんな詩文のような一冊。

 引用はすべて「深呼吸する言葉/著・きつかわゆきお/出版社・バジリコ」より。本書は、浅沼ヒロシさんの[ ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。 ]で知る。刺さる本を教えていただき、ありがとうございます。


| | コメント (17) | トラックバック (2)

« 2008年4月20日 - 2008年4月26日 | トップページ | 2008年5月4日 - 2008年5月10日 »