スゴい書斎とはこれだ「この人の書斎が見たい!」
PLAYBOYの4月号でナイスな特集をやっている。「この人の書斎が見たい !」だ。見たい見たいと思っていた著名人の書斎と本棚が惜しげもなく晒されている。本棚と書斎と本に関するウンチクがみっちり詰まっている。
- 石田衣良
- ピーター・バラカン
- 鹿島茂
- 高野孟
- 内田樹
- 立川志らく
- 吉田司
- 林望
- 佐野眞一
- 中平穂積
- 谷沢永一
- 吉本隆明
- 徳大寺有恒
- ガルシア・マルケス
- ミシェル・フーコー
- ジョン・アーヴィング
- ウラジミール・ナボコフ
- カート・ヴォネガット
- イアン・フレミング
- サルマン・ラシュディ
- ギュンター・グラス
まず、思い入れたっぷりの書斎が見て楽しい。
「本に囲まれた書斎は嫌なんですよね」なんてうそぶきながら、壁一面に作りつけられた本棚が全力で否定している石田衣良。発言のひとつひとつが言い訳じみてカワイイ。その一方で、デスクを部屋のまん中にする発想は素晴らしい。
鹿島茂は断言する。「書斎術なんていっているうちは甘いんだ!必要なのは『書庫術』で書斎なんていうのは、ほんの少しの面積で足りる。最終的に本を置く場所をどこに確保するかなんだね」、これは正しいが、本に攻め込まれて陥落した状態で言っても説得力が。
内田樹の書斎は期待していたため、肩透かしを食らう。学術書はガッコにあるとはいえ、あまりに少なすぎる──というか、貧弱ゥーなの。「大昔の名著」と「イマドキの端本」で埋められた本棚は、明らかにおかしいと思っていたら、阪神大震災で大半を喪っていることが判明。
プロフェッショナルの気骨を垣間見せたのは、吉田司の「動く書斎」と、谷沢永一の「10万冊・50坪の書庫」だな。前者は、「書斎なんてなくても、雑沓の中でも、エンピツ一本で書ける」ことを、後者は、「蔵書が臨界点を超えると、居室の書架は辞書だけになる」ことを思い知る。やれIMEがおバカだの、タネ本が無いと書けないと言っているようでは、まだまだハナタレですな。
次に気づいたのが、椅子。皆さん、いい椅子を使っている。
特に目を惹いたのが、石田衣良、高野孟、そしてジョン・アーヴィングが、ハーマンミラー社の「アーロン・チェア」に座っている。値段を調べたら鼻が出たね。いっぺん座ってみたいものだ。
自分で予算をどうこうできるような立場になったら、これと「ソリス」(ウィルクハーン)を思い出そう(もちろん、書斎どころか自分の部屋すらないけど何か?)可能性に限界という線を引かず、それを飛び越えること。その創造性はワークチェアをより良い方向に導き、マーケットに新たな領域を切り開いた。エルゴノミクスデザイン、すぐれたパフォーマンス、環境への配慮…。二人の信念をかたちにしたアーロンチェアは、従来のチェアに満足できなかった人々の支持を集め、その賞賛は瞬く間に世界中のオフィスに広がったのだ。
最後に、なかなか面白いアイディアにぶつかった。吉本隆明の書斎だ。視力が衰えたとはいえ、活字拡大機を使ってブラウン管越しに読書をしている。
このレベルになると「読む→書く」ではなく、読みと執筆作業が渾然一体化されている。だから本に直接書いてしまうと、活字拡大機でボケボケの手書き文字が映ってしまうそうな。これを回避するために、
片手で平仮名を打てるキーボード配列に改良した装置をまず一丁、俺に使わせろということで事業家の人に注文しているんですけれど、なかなか素早くはやってくれません。書く段のことをわかってくれないなというそこのところで一番引っかかっちゃう。
人ん家(ち)の本棚が見たい欲求から、思わず購入したPLAYBOY日本版。特集からは収穫物満載だったが、連載記事やコラムをチェックする限り、今をトキメク作家さんの仕事がコピペまみれなことがよーく分かった。売文業って、タイヘンだね。
人ん家(ち)の本棚に興味があるなら、これなんていかが?
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