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7月7日は目が離せない「三菱東京UFJの憂鬱」

 もちろんハルヒでも洞爺湖でもなく、三菱東京UFJ。

 勘定系統合「Day2」 ―― 開発工数11万人月、投資額2500億円におよぶ史上最大のシステム統合プロジェクトが正念場をむかえる日だ。

 「5月にやったじゃん、ATMでトラブってた」という声があるが、あれは単なるバージョンアップで、難易度は低い。

 旧東京三菱と旧UFJ、メガバンクを統合させるにあたり、新規システムを作るのはぶっちゃけありえない。だから、どちらかのシステムに片寄せすることになる。片寄せされる方は「のりしろ」を準備したシステムにバージョンアップするわけだ。

 5月にやったのはこのバージョンアップで、旧東京三菱の250店が「のりしろ」付きシステムに切替えただけ。大山鳴動してトラブル262件だったのも頷ける。

 しかし、7月7日から始まる実質正念場では、旧UFJの420店が、旧東京三菱システムを土台にした新システムに移行していく。言い方をかえると、日立のシステムがIBMの勘定系に「片寄せ」する形になる。難度は飛躍的に上がっている。

 下馬評ながら処理能力の高いと言われる日立製システムが、なぜIBMに「寄せ」なければならかったかというと、旧東京三菱が旧UFJを救済するという政治的事情があったから。

 Project-Day2 の詳細が公開されるのはずっと先だろうが、結果が出るのはもうすぐ。吉と出るか、凶と出るか、みくるちゃんなら知っているだろうか? 「禁則事項です」

上手な謝り方 12月の完了まで、三菱東京UFJの憂鬱は続きそうだ。

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参考

「もう金融トラブルは起こせない三菱UFJの公的責任」 Foresight July 2008
「三菱東京UFJ銀行のシステム統合、成功しても顧客は理解できるか?」 IT+PLUS
「システム統合、難関に=来月7日に新段階-三菱東京UFJ銀」 時事ドットコム

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三菱東京UFJ銀行の大規模な統合作業が再びこの週末に行われています。 そのおかげでATMで現金の引き出しもできない状況なのですが、 果たして今回は何のトラブルもなく作業終了できるのでしょうか? 一応、エラー発生時のリスク軽減のために、 今回統合作業を実施する店舗数も限定して進めているようですが、 三菱東京ユーザーとしては、早いところ統合してしまってもらわないことには UFJ店舗での取り扱い内容が制限されてしまうので、 近くに旧三菱東京銀行が無い地域では非... [続きを読む]

受信: 2008.07.05 19:58

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