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キャラの羞恥プレイを愉しむラノベ「ミッションスクール」

ミッションスクール たまにはライトなやつを。ナンセンスラノベ? とでも言えばいいのか。たくさん笑わせてもらった… いや、お笑いモノではないのだが。

 めっちゃくちゃな展開の学園ラブコメと言えばいいのか(何気にエロあり)。お約束&お約束の破壊度はついていけねぇ、スラップスティックという形容が可愛く見える。ラノベっぽい表紙に惹かれて読むと激怒するかも→ラノベ読みの方。

 あと下品。いたいけな女子高生にイヤがる言葉を無理矢理言わせる奴が下品(←めっちゃワロタ)。その台詞に反応する周囲も下品。エロマンガ並のお約束も下品。それを期待し→大満足してるわたしも下品。

 さらに男キャラがムラカミハルキ。「何故僕?」と煩悶するとこや、美少女にモテる具合、夢と虚構の見せ方がハルキをホーフツとさせる。ハルキファンは激怒するかも(あるいは、気づかないかも)。

 ―― さっきから誉めているんだけど、自分で読んでもそう取れないのはなぜだろう。紹介文はこんなカンジ…

 「下痢のため一刻も早く排便したいのです」―謎の符牒とともに教室から姿を消した聖メヒラス学園一の美少女・山岸香織は、MI6の潜入工作員だった──華麗なる諜報戦を描く表題作ほか、ホラー、ファンタジイ、アメコミ、純愛ロマンという5つのジャンルフィクションの定型による規格外の学園ラヴストーリー

 美少女が眉根にシワよせて、下腹を押さえながら「センセイ、トイレに行ってもいいですか?」と滑舌よく発言させるラノベはこれだけ!かつ、女子高生にもっと恥ずかしいことを大声で言わせているラノベは、これしかないんじゃ…

 キャラクターの羞恥プレイを愉しむラノベなのかも。

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PMP受験報告

 合格した。長かった…準備も試験も。以降、受験当日のレポート。「PMPってなに?」という方は[ここ]あたりをどうぞ。受験を意識している方は、[PMP受験対策]をどうぞ。

■試験会場へ

 わざわざセンター試験にあわせた受験日(1/20)にする。やっぱ女子高生と肩並べて試験に行くのが通ってもの。

 ところが、わたしの行き先はテンプル大学。ウンベルト・エーコ作品のテンプル騎士団しか知らないわたしはガクブル状態で白金高輪駅3番出口を目指す。

 出たとこのローソンでKitKatとゼリー飲料を購入。「受験生はKitKat」基本なり。ゼリー飲料は、途中でハラが空くに違いないと踏んだから。

 テンションを上げるために鳥の唄を聴く。舞台は夏なのに、冬っぽい曲調だと思うのはわたしだけか?

 歩くこと10分、日本生命南麻布ビルに到着。テンプル大学は、そのビル内にあるインターナショナルスクールだった[参考]

 午後の受験(13:00)にもかかわらず、到着したのは11:30、「どうするべ」と思案していると、受付のお姐さんが「午後の受付は12:00から、よろしければ2階にカフェテリアがありますよ」とのこと。

 カフェテリアで最後の仕上げ。

■試験開始まで

 12:10ごろ再度受付へ。免許証とクレジットカードを見せて、本人の認証。手荷物はロッカーに預ける(携帯も)。PC受験のチュートリアルペーパーを読まされる。試験用のPCでも読めるのだが、英語だけなので、こうした便宜が図られているようだ。

 しつこいほど赤字でかかれているのは、「ENDボタンを押すな」ってこと。押すといきなり終了→採点で、やり直しはないよ、ということだ。いままで何人の犠牲者が終了の意志も無いのにENDを押してしまったのだろうか…

 試験室の入口で、再度本人認証。PC画面でわたしの情報を示し、「あなたご本人で間違いないですね」と念を押される。さらに、チェックインと称して入室時刻とサインを求められる。

 試験室へ持ち込めるのは、以下の4点のみ。「会場は寒いぞ」と聞かされていたので、了承を得てセーターをひざ掛けとして持ち込む。

  • メモ用紙(受付で渡される)
  • 鉛筆(受付で渡される)
  • 電卓(受付で渡される)
  • 身分証(わたしの場合、免許証とクレジットカード)

■試験開始

 試験室はブースで区切られており、PCが据え置かれている。ネット喫茶みたい。防音用のヘッドホン? があったが、使わなかった。

 やっぱりウルサイ。マウスのカチカチ音だけかなー、と思っていたら、別の試験も行われていた。記述式? のようで、キーボードのガチャガチャ音が鳴り響く。

 チュートリアルが英語なのはいいとして、試験を始めるためには、チュートリアルを終わらせる「ENDボタン」を押さなければならないのは、ちょいと勇気が要った。あれほど「ENDは押すな」と脅されていたからね。

 試験は4時間で200問。全て、4つの選択肢から1つのみを選ばせる。画面の構成はこんなカンジ…

  • 上部に、わたしの名前が表示されている
  • 左上に、いまの問題番号が表示される(1 of 200)
  • 右上に、経過時間がカウントダウンで表示されている
  • 中央に、問題と選択肢(英文)、問題の右上にJAPANESEボタンがある
  • 下部に、操作ボタンが並んでいる

操作ボタンは、こんなカンジ…

  • JAPANESEボタンを押す:問題文と選択肢のアヤシイ日本語訳がウィンドウで表示され、CLOSEボタンを押すとウィンドウが閉じる。ウィンドウの選択肢を選ぶことはできない
  • PREVIOUSボタンを押す:一つ前の問題へ戻る
  • NEXTボタンを押す:次の問題へ進む
  • MARKボタンを押す:ボタンの色が青→赤へ変わり、ボタン名がMARKEDに
  • REVIEW:問題の一覧が表示される

REVIEWボタンを押した後の一覧画面は、こんなカンジ…

  • マークされたもの、未回答、回答済みが一覧で表示される
  • 最初の問題、選んだ問題、マークされた問題へジャンプすることができる
  • この画面にENDボタンがある

あれこれやってて気づいたこと

  • 日本語ウィンドウを表示中に、英文の選択肢を選択できる
  • 日本語ウィンドウを表示中に、NEXTなどの操作ボタンが押せる(日本語ウィンドウは自動で閉じる)
  • 日本語ウィンドウのサイズ変更は、可能
  • マウスホイールは使えた
  • VB+Winアプリでつくってある(みたいだ)
  • 試験の管理、試験結果のみをサーバで扱っている(みたいだ)
  • つまり、問題はごっそりとPCのハードディスクにある(みたいだ)
  • USBやCD-ROMドライブはシーリングされていなかった。OSはWin2000、カーネルは呼べそうなのでハック可能だろうが、後ろと前から監視カメラでずーっと見られている

 もちろん殊勝に受けましたとも、ええ。

■試験問題について

 だれもが準備する、インプット/アウトプット/ツールと技法、計算問題、用語については、ちゃんと出る。勉強したら得点になる。

 むしろ、「○○のとき、どうする?」という、いわゆるPMI イズムを問うものにてこずった。これは覚えるものではなく、PMBOKを何度も読んでないと正答できない。あるときは人的資源のあのへんから、またあるときは、フレームワークのあたりから、という感じで思い出しながら選んだ。自分のプロジェクト経験から回答しようとすると、×

 主語が明示されていないときは、PMとしてどう判断するか、と読み替えたが、主語がCEOの場合や、エグゼクティブマネージャーだった場合の「判断」もあって困った。経営陣なら別の選択肢になるだろうから。めんどうくさいので、全部PMとして判断した選択肢を選ぶ。

 用語について:PMBOKの巻末の用語・略語集も重要。付録はオマケだと思っていたが、用語集だけに出てくる用語もあるので要注意。

 難度について:常識問題(賄賂ダメ)とか、簡単な問題(○○のインプットは?)と、ひっかけ問題、PMIイズムの判断に悩む問題… がごちゃまぜに来るので困った。言い方を変えると、バランスよく出てきた、とも。日本人がつくった試験問題(易→難の順、あるいは、穴埋め→並べ替え→文章問題)に慣れているわたしには、「この問題はどのレベルだろう?」と最初に自分に問う必要があった。

 計算問題は出たら取れるまでにしておく。あいまいな選択肢はないから。

  • CV、CPI、PV、SPIは基本(計算式の頭はEVで始まる、と覚えておくとマル)
  • EAC、ETCは、CPIが1なのか1以外なのかに注目(これまでのコスト効率を考慮しなくてもいい1なのか、あるいは適用するのか)
  • ネットワークパス数(メンバーが○人追加された場合、とか)
  • クリティカルパスの期間(AOAもAONも両方計算できるように、リードやラグがからんでも計算できるように)
  • BCR(Benefit Cost Ratio)が1.5=100円の投資に150円のpayback
  • 3点見積りは加重平均するのか、しないのか(PMBOK2000まで加重平均してた)
  • EMVはデシジョンツリーを自分で書いて計算できる
  • PTA(Point of Total Assumption)={(上限支払金額-目標コスト-目標利益)÷発注者側の共有率} + 目標コスト
  • FPIF(定額インセンティブフィー)で、納入者に支払われる金額を求める場合、計算式は=実コスト+目標利益+{(目標コスト-実コスト)×共有率} なんだけど、"定額"インセンティブなところがポイント。この金額を上回る価格が最終価格の場合は、最終価格しか支払われない

PMP試験実践問題 できるだけ沢山解いて、「感覚」のようなものを身に付けておくといいかも。PMP試験実践問題は日本語のPMP問題集としてバイブル扱いされている強力なやつだけど、明らかな誤答もあるので、鵜呑みにしないように(答え合わせの際、アラ探しするぐらいが丁度いい)。

 4択のテクニックが日本の「慣習」とまるで違うので、要注意。たとえば、次の4択の場合、日本人が解こうとすると、どうしても「最大公約数」な選択肢(この場合は、1.or2.)を選ぼうとする。

  1. 相沢、月宮、倉田、沢渡
  2. 相沢、天野、月宮、倉田
  3. 相沢、水瀬、美坂、北川
  4. どれでもない

 ところが、答えは3.という場合がある。あるいは4.のようなメタな選択肢である「上記以外」「上記全て」「情報が足りない」といったものが出てくる。要はどれもイーブン、ということで、「迷ったら最大公約数」は鬼門。

■試験の経過

 足元だけが冷えたので、ひざ掛けは正解。途中2回休憩をいれて、トイレ&栄養補給。集中力を持続させることがポイント。

 退室する際、チェックアウトと称して退出時刻とサインを求められる。その間も試験は続行され、カウントダウンは続いていることに注意。

 3時間でひととおり解きおえる。見直しをしようかな、と最初に戻るが面倒くさくなってENDボタンを押す。ロクに見ていなかったが、「本当に終わる?y/n」メッセージウィンドウが出てたような気が。

 採点中は真っ白な画面でPCがカリカリいっている。システム屋としては心臓に悪い(いまPCがハングアップしたらパーだな)。

 突然PMI ロゴとなにやら英文が出てくる→Congratulations で始まっているので、合格だと合点して、退室。ファンファーレを期待していたのだが。

 退室時に、受付の姐さんが試験結果のペーパーを渡す。「Pass」と小さく書いてあり、正答率が載っている。ビルを出たところでガッツポーズをし、帰りは夏影を聴きながらクールダウン。

―― というわけで、長いこと懸案となっていた「PMP合格」をついに果たすことができた。嬉しさ半分、「PDUどないしょ」という気分が半分といったところ。

――――――――――――――――――――――――――――――――
PMP試験対策【まとめ】

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子供に「どうして勉強しなきゃいけないの?」ときかれたら、何と答えるか?

 元ネタよりも、結城さんの回答[参考]に動かされて書く。なぜなら、この回答は、自分の子がいるかどうかによって変わってくるから。そして、実際にわが子からこの質問をぶつけられたことがあるから。

 もしも、わたしが親でなかったら、「どこかの生意気な中学生の質問」として受け止め、韜晦するか洒落っ気の効いた「回答」をひねり出すだろう。相手が「わかった気」になってくれればしめたもの。

 あるいは質問者の年齢に応じて、開高健/デカルト/ガルシア・マルケスを引いて、それぞれ「悩んだら"風に訊け"」「350年前の名答」「二次方程式の解法を自力で編み出した人」といった説教臭い話をして煙たがられるかもしれない。

 しかし、わたしは父親であり、わが子は「小生意気」にすらなっていない無垢な目で問うてきたのよ、「どうして勉強するの?」ってね。

 汗ったね。

 そのときわたしは、PMBOKガイドを前に呻吟してたので、子どもにとっては「べんきょうしてる」と見えたんだろう。だから、「オトナになっても勉強するのは、どうして?」と読み替えた。そしてこう答えた ――

 ―― パパの仕事は、みんなで一緒に大きなものを作りあげることなんだけど、なかなか上手くできなくってね。みんな頑張っているんだけど、途中で勝手なことを言い出す人や、頼んだ仕事が間に合わない人、材料が足りなくなったりとか、いろんなことが起きるの。

 ―― そこで上手くいくやりかたを探してるの。もちろんパパも自分で考えて試してきたんだけど、昔、誰かが同じ事で悩んだことがあるなら、それが参考になるかなー、と思っているわけ。

 ―― もちろん、そのままマネはできない。だって、同じモノを同じ人で作るわけじゃないから。それでも役に立つんだ。「こうするといいよ」だけでなく「こうしちゃダメだよ」も書いてあるから。

 先人の知恵を「まねび」、わが身で実践せよ、ということを伝えたかったのだが、いかんせんヘタクソなわたしの説明のおかげで、子どもの頭に「?」が並んでいる。

 嫁さんが後をひきとり、「毒キノコ」のたとえで伝えてくれる。曰く、

  「どくキノコがどうして"どく"か分かるのは、食べてお腹をこわした人がいるから」
  「その人に教えてもらえば、あなたが食べなくてもいいでしょ」
  「その人が本を書けば、あなたが読めばわかるでしょ」

  「パパはね、どれが"どく"なのか、教えてもらってるの」

 いやいや、PMBOKガイドにベニテンクダケのことは書いてないと思うぞ …それでも納得顔の子ども、嫁さんに感謝。

 そうした文献を吸収するために、読み書き計算ができるようになれとか、ガッコは解答のある問題に取り組むが、会社は正解なんてない課題がくるんだよ、とか、いかにも親父らしいことを言いたくなる、

…が、飲み込む。思い返すと、「勉強しろ」なんて言われたことがなかったっけ。「好きなことを一生懸命やれ」とはしつこく言われてたが。

 この言葉を、今度は、自分の子に向かって言えるのだろうか?

 「どこかの生意気なガキ」にはいくらでも言えることが、自分の子どもになると、とたんに保守的になるのは、世の習い? 親のサガ? あるいは、わたしが臆病なのか?

 子を持つ身にとってみれば、冒頭の質問は、むしろ自分が試されている気分になる

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劇薬小説「闇の子供たち」

闇の子供たち あのcyclolith さんのオススメ[参照]なので、用心しぃしぃ読む。以前うかうかと読んで、トンでもない目に遭ったからね[劇薬度No.1]。で、「闇の子供たち」、途中まではうわー、ひえーとか言いながら読んでたけれど、ステレオタイプ・キャラクターが青年の主張をする後半に失速。ルポルタージュネタを誇張して小説の型に流し込んでいるので、書き手の底が割れてしまった。この方、小説家としてはアレですな。

 それでも劇薬指数は高い。読みどころはこのへん↓

  1. 8歳で売られた少女→売春宿→HIV感染→AIDS発症→ゴミ捨場に棄てられる→故郷へ→両親困惑&村八分→監禁&放置プレイ→蟻にたかられる(まだ生きている)→父親がガソリンかけて焼殺
  2. ドイツ夫婦が少年を買いにくる→お目当ての子はホルモン剤の打ちすぎ→全身から血を噴出して死亡→男衒「仕方ない、他の奴をあてがっておけ」→ドイツ夫婦「いやぁ、この子もカワイイね」とお持ち帰り
  3. 日本人母「息子の心臓病のドナーを待ってられない」→ブローカー「4,000万でいかがっすか」→とあるNGO「生きた子から心臓を移植することになるッ」→日本人母「ウチの息子に死ねというのですかッ」

 前半が凄まじく、とりあえず嫁さんには読ませられネェな、とオモタ。最近読んだ「赤ちゃんの値段」や「ベビービジネス」で華麗にスルーされている闇市場が、たとえフィクションの形でも、ありありと描かれているのがマル。ごいっしょに、劇薬No.1の「ペドファイル」とセットはいかがっすかぁ(amazon)―― って、普通人は止めたほうが吉。

 ただ後半、中学生の論理を振り回すNGO職員やマスゴミが出てくるが、いくらなんでも立派な大人がこんな貧相な発想はしないだろう→著者の経験値の限界をそこに見た。児童売春と臓器売買は「勇午」あたりで採りあげてくれないかなー、と微かに期待。

 ああ、でもこの世界、ちゃんと取材したら明らかに危ないな、とシロートでも分かる。こんどこそ殺されるだろう > 勇午(の中の人)

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