箱2
60分で人生を変えるスゴ本。人間関係のキモが理解できる。どんな場合でも、最初にコミュニケートする相手、すなわち自分が「見える」。
あらゆる争いごとの根っこが「見える」。「あらゆる」なんて言っちゃうと、宗教や歴史といったセンシティブな話題まで振り幅が大きくなるが、無問題。夫婦喧嘩から中東問題まで、この原則で斬れる。
前作と同様、素晴らしいのは、主人公(オヤジ)の理解 = 読み手の理解となるような、ストーリー仕立てであること。オヤジの「ものわかりの悪さ」のおかげで、読み手の様々な反論が吟味される。フツーの天邪鬼が思いつきそうなものは、あぶりだされ、淘汰される。だから、腹の底から「わかった」といえる。
前作よりパワーアップしているのは、主人公( = 読み手)に限定されないこと。問題を抱え、それを自覚していないのは、このオヤジだけではない。息子も、妻も、セミナーに参加するみんながそうだ。出身国も、性別も、人種も、受けた教育も、今の環境も、ぜんぜんちがう参加者が、どうやって「変わって」いくかは、ちょっとした見もの。
しかしながら、そのキモは、自分からの「気づき」に基づいている。オヤジと一緒に悶えていると、同じ「気づき」にたどり着く。巷に数多の Hack! のようなTipsではない。だから、箇条書きでまとめたところで、これっぽっちも伝えたことにならない。自問せず、流し読んでも理解できない(自分の問題であることに、ね)。
人生への影響力は絶大。人間関係で、困ったり、悩んだり、苦しんでいる人にとって、人生を一変させる一冊となる(断言)。前作の「箱」が未読なら、前作からどうぞ。一冊読むのに小一時間だから、120分で人生が変わる。わたしのレビューは[ここ]と[ここ]。
なぜなら、わたしが変わったから。まさにここに出てくるオヤジのやり方で、人生と対決してきた。わたしの人生を取り返しのつかないものにする前に、本書と出会えてよかった。ただ、自分の腹で理解するために、幾度となく読み返し、実践する必要があった。百冊の自己啓発本を読むよりも、本書を繰り返し「実行する」ことをオススメする。箱1は、「自分の小さな「箱」から脱出する方法」、箱2は、「2日で人生が変わる「箱」の法則」という書名で、アービンジャー・インスティチュートが書いている。1→2の順が吉、というか分かりが良いだろう。
最後に。まなめさん、ありがとう。「箱」「箱2」に出会えたのは、まなめさんのおかげ。「まなめは俺の嫁」、もとい「まなめは俺の読め」ですな。
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