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「ブラッド・ミュージック」はスゴ本

Bloodmusic わたしが知らないスゴ本は、魚蹴さんが読んでいた。あまりベタ誉めしない魚蹴さんが力強く推している[参照]のに惹かれて読了→参った、スゴい、まさかそこまで突き抜けるとは。amazonレビューはこんなカンジ…

 遺伝子工学の天才ヴァージル・ウラムが、自分の白血球から作りだした“バイオロジックス”──ついに全コンピュータ業界が切望する生体素子が誕生したのだ。だが、禁止されている哺乳類の遺伝子実験に手を染めたかどで、会社から実験の中止を命じられたウラムは、みずから創造した“知性ある細胞”への愛着を捨てきれず、ひそかにそれを研究所から持ちだしてしまった…

 どこかで訊いたことがあるイントロ、予想通りに登場人物が動いてくれ、そしてバイオハザードな展開になるんだけど、なるんだけど、なるんだけど── っ ソコまで往くのかよ!と叫びだしたくなる(まだ半分もあるのに)。そして残り半分、実にイロイロな作品の原型を見た。

 ああ、イーガン、クーンツ、クライトン、庵野秀明のアレなんて、コレから採っているんだねぇ、と。彼らの作品のうち、換骨した設定や奪胎したラストが素晴らしいからこそ、本書の影響力のスゴさを思い知らされる。

 ── でもって、人類のメタモルフォーゼを極限まで推し進めた結果がスゴい。どこかで見たことがあるかもしれないが、一度オリジナルを見ておくべし。「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」と喝破したのはクラークだが、本書のラストはこいつを借りて、「究極のハードSFは、ファンタジーと見分けがつかない」と言っておこう。ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作品。

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