« 2006年1月15日 - 2006年1月21日 | トップページ | 2006年1月29日 - 2006年2月4日 »

少女怪談【;゜Д゜】怖い

 冬なのに怪談。ょぅι゛ょ小説でも読んでみるかと手にしたのが「少女怪談」。大槻ケンヂ、森村誠一、高橋克彦、石原慎太郎 …となかなか面白い書き手のアンソロジーなのだが、ロリでハァハァ(;´Д`)するよりも、むしろ少女性が恐怖を際立たせていた。

 肉体としての少女は不気味。少年の体に桜桃の乳首。いずれあちこち膨らんで柔らかくなるのだが、とてもその姿が想像できない。「少年性」と「母性」の双方を兼ね備え、どちらも馴染みがあるにもかかわらず、一つの体に併せるとグロテスクとしかいいようがない違和感がある。

 霊性としての少女は恐ろしい。あどけない顔で残虐な行為(NEVADAたん?)。彼女の不安定さからくる不安がわたしに感染する。はつらつとした少女たちを見ていると、生の躍動感よりもむしろ、萎れる運命の「若さ」や破壊予定の「処女性」の喪失感の方が強い。

 これが大人になると憑き物が落ちたみたいに普通になるから、ふしぎ。

 「正気と狂気、エロスとタナトス、様々な面を変幻自在に垣間見せる。人肉をむさぼる少女、異形に変じる少女、霊となって取り付いた少女、などなど、少女達が魔界へと誘う極上の恐怖譚」という謳い文句。特に「白い少女」と「憑依教室」が白眉。電車ん中で読了したんだが、明らかに血の気が引いていくのが分かった(回りの人に心配された)。

 嫁さんの臨月の腹がパンパンに膨れ、中で蠢いているのがよく見えていた時期があった。体重をかけると中身が出そうで怖かった。胎児を宿しているというよりも、嫁さんの体全体がよく熟した「実」であるかのようだった。なぜなら彼女の全身から仄かな匂いが立ち上っており、白い大きな果実に手足がついているかのようだったから。

 腹の皮膚は極限までグーンとのばされ、透き通るように白く、静脈の筋が一本いっぽん確認できた。なめらかな肌に手をあて、中身を確認するかのように覗きこむ。コブクロって美味だよな…などと考えていると、ふと胎児と目が合った(気がした)。

 …ある一編を読んでいるうち、そんなことを思い出した。その話は乱歩の「鏡地獄」を彷彿とさせる語りだったから、オチもだいたい想像ついたが、オチはとてつもなくグロおぞましいものだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年1月15日 - 2006年1月21日 | トップページ | 2006年1月29日 - 2006年2月4日 »