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最近読んだツンデレ小説

 ツンデレ小説でオススメいただいた作品をいくつか読了[参照]。良い小説をご紹介いただきわたしは幸せモノだと思う。教えていただいた方に感謝感謝。

ゼロの使い魔」、これは良いツンデレじゃ。ほくほくしながら読ませていただきやした。これは剣と魔法の異世界に召喚された少年の話。彼を使い魔とするルイズが激しくツンデレ、かつ萌える。
ゼロの使い魔
 この美少女、少年を下僕扱い。そもそも「男」と見なしていないので、「脱衣→着替えを手伝わせる」「おパンツを洗わせる」「寝室が同室(ただし少年は床)」なツンが堪能できる。いっぽうで、典型的な「ケガをした少年を徹夜で看病→寝顔を見せる」「アンタは私の使い魔なんだからッ(たぶん顔真っ赤)」なデレを楽しめる。

 読み始め、思わず「さよりなパラレル?」と呟いたけど、楽しい30分だった…とはいえ、オッサンにはツルペタ美少女よりも、もうちょっと色気と汁気が欲しいと手を出したのが次の作品。

 それは「佳人」。石川淳って、なんてエロいんだろうと再確認できた。あ、いやその、エロ描写は最小限なんだけど、なんかこう、読者の想像というか妄想に訴えかける文が抜群に上手い。

 例えばノーブラ少女のブラウス越しに尖って見える乳首を「匕首のようにひらめかせ」なんて描写、本編をロクに覚えていないのにココだけ見てきたかのように覚えてる。ノーブラの乳頭って、ソコに焦点をあわせてくださいというメッセージだと受け取って、渋谷で見かけるたびに遠慮なく観賞させていただいている。最近の流行りなのか、うれしいですな。「焼跡のイエス」からなんだけど引用するね。

若さのみなぎった肉づきの、ほてるほど日に焼けた肌のうぶ毛のうへに、ゆたかにめぐる血の色がにほひ出て、精根をもてあました肢体の、ぐっと反身になったのが、白いシュミーズを透かして乳房を匕首のやうにひらめかせ、おなじ白のスカートのみじかい裾をおもひきり刎ねあげて、こしかけにかけたままあらはな片足を恥らひもなく膝の上に載せた姿勢は、いはば自分で自分の情慾を挑発している格好ではありながら、かうするよりほかに無理のないからだの置き方はないといふようすで

 これを完成された二次元エロスというならば、処女作「佳人」にその萌芽が見える。ツンデレのエロスとして、ね。しかも女がツンデレと思いきや実は男の方だったり、つげ義春「無能の人」を激しく彷彿とさせられたり、寝取られ男の不倫譚になりそうな気配を匂わせつつ突然終わったり。放り出され悶悶とするのは読者なり、というオチ。

 忘れてた、「紫苑物語」読むべ。

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コメント

いつも、更新楽しみにしております。
突然ですが、管理人さんに質問です。小説を読んでる途中で、つまらないと感じたら読むのをやめますか?それとも多少無理してでも全て読みますか?最近話題の小説や新書をよく読むのですが、新書なら比較的短いので読んじゃいます。小説はいかせん長いものが多いので読むのをためらっちゃうのです。ためらってるうちに新しい本に流れてしまうような読書生活しております故、他の人の読書生活はどんなリズムで読んでるのかと気になっております。返事くれましたら、風水的に幸がきそうな気がします。

投稿: kuroko69 | 2006.05.11 22:25

>> kuroko69 さん

いったん手にしたら、読みきる覚悟でいます。ただ、ダラダラ読むことは避けています。ほとんどの本は図書館から借りているので、借用期限が迫って「延長して読む」 or 「すっぱりあきらめる」の二択を念頭において読んでいます。また、借用期間は2週間ですが、1週間で読みきるつもりで読んでいます。
いったんあきらめた本でも、しばらくすると読みたいリストに「戻って」くることがあります。買ってしまうとそういうわけにはいかず、積ん読く山をうず高くするだけです(かつてのわたしが、まさにそうでした)。
図書館(の借用期間)をペースメーカーすると、読む質量が飛躍的にアップしますぞ。

投稿: Dain | 2006.05.11 23:29

>> kuroko69 さん

いったん手にしたら、読みきる覚悟でいます。ただ、ダラダラ読むことは避けています。ほとんどの本は図書館から借りているので、借用期限が迫って「延長して読む」 or 「すっぱりあきらめる」の二択を念頭において読んでいます。また、借用期間は2週間ですが、1週間で読みきるつもりで読んでいます。
いったんあきらめた本でも、しばらくすると読みたいリストに「戻って」くることがあります。買ってしまうとそういうわけにはいかず、積ん読く山をうず高くするだけです(かつてのわたしが、まさにそうでした)。
図書館(の借用期間)をペースメーカーすると、読む質量が飛躍的にアップしますぞ。

投稿: Dain | 2006.05.11 23:30

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