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「西の善き魔女」にハマる

 めったにオススメをしない嫁さんが太鼓判押した「西の善き魔女」が最高のお年玉になっている。嫁さんに感謝。読んだ本について夫婦で薦めあっているが、ことファンタジーに関して嫁の右に出るモノはネットもリアルもいない。西の善き魔女

 「どうしてオススメなの?」と訊いてみると、「主人公が無力だから」だそうな。グインの持つ鋼の体と明晰な頭脳があるわけでもなし、ハリー・ポッターのような類まれなる魔法が使えるわけでもない。主人公の少女にあるのは、自分ではどうにもできない宿命のみ。抗いがたい状況にくじけず、自分の力で未来を切り開こうとする少女フィリエルに、読み手はきっと共感するに違いない。

 嫁さんに言わせると、最近の面白い物語はおしなべて主人公が無力または貧弱だそうな。普通の人と比べて「ちょっとだけ違う」代わりに、血筋やら運命やらが次々と困難を準備してくれる。主人公は知恵や勇気を働かせて絶体絶命な状況を乗り越えていく。時には火だるまになる。うまくいったりいかなかったり予想外の結果を受け入れたりをくりかえし、成長していく… いわゆるビルドゥングスロマンやね。

 さらに、これは情景描写とセリフまわしが秀逸で、一幕一幕がマンガやアニメのように浮かんでくる… と思っていたらマンガ化されてたのね。さらに今春TVアニメになるのね[最新アニメ情報]。嫁子ともども楽しませてもらおう。

 あー 念のため言っておくと、「お約束」満載のファンタジーなので、意外→痛快→愉快を目指して読むとナンダコレハになるのでご注意を。スレっからしの本読みなら、困難にぶつかったとき少女がどのように考えて乗り越えようとするかを丹念に追うと勇気がわいてくるかも。

 ↑という感想を、第一巻を読み終えて嫁さんに言ったら、こんな顔で

 ( ^∀^) <「じゃあオチを言ってもいい?」

ごめん言わないで。

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コメント

こちらでは初めまして。柊ちほです。中学生のときから荻原規子ファンなので、「西の善き魔女」の文字に無条件に反応してしまいました(笑)。
ええと、「西の善き魔女」が気に入られたなら、同じ著者の「勾玉三部作」もおすすめします。あと、「樹上のゆりかご」も、ちょっぴり「六番目の小夜子」を思わせる雰囲気があっておすすめなのです。

投稿: 柊ちほ | 2006.01.03 16:44

柊ちほさん、コメントどうもです、了解です。

勾玉三部作とは「空色勾玉」「白鳥異伝 」「薄紅天女 」を指すのでしょうか?ファンタジーに飢えてる嫁さんにまず読んでもらいます(毒見)。

「Japanese Fantasy なら"十二国記"を読め!」と強力にプッシュされてます。読書家の嫁を持つと選書に苦労しない一方で、好きに読めないというデメリットもあるのです。

投稿: Dain | 2006.01.03 18:02

はい~、その三冊です。ファンタジーに飢えていらっしゃるなら読んでいただきたいです。絶品だと思います(にっこり)。
「十二国記」、わたしもプッシュしま~す。
デメリットもあるのですね。でもわたし、結婚するとしたら、できれば、読書家の人がいい・・・な・・・(笑)

投稿: 柊ちほ | 2006.01.03 19:27

柊ちほさん、すばやいレスありがとうございます。
試しにこのレスを振ってみたところ、嫁さんから以下のようなコメントが。

 「本を読むダンナを持つと苦労します、趣味が重なってても違ってても。

    1. 犯人やオチを言わない優しさ
    2. お互いのシュミを尊重する思いやり
    3. 図書館を利用すること【必須】

  が秘訣」

何の秘訣かは分からないけれど、特に3.が重要かと。

投稿: Dain | 2006.01.03 22:19

あの本のよさをここにも分かってくれる人がいたー!と嬉しくなってしまい、思わず書き込んでしまいました。
男性にこのようなファンタジーって受け入れられないのかと思っていましたが、そんなことないんですね。
「勾玉三部作」も、「西の善き魔女」に負けず劣らず面白いですよ。私の彼は、ファンタジー等全く読まない人ですが、どうしても共感して欲しくて、無理にお勧めしちゃいました。
意外と楽しんでくれて、「シメシメ・・・」と次を貸し出しているところです。

投稿: 豆姐 | 2006.03.20 22:57

豆姐 さん、コメントありがとうございます。
確かに「西の善き魔女」は女の子が萌える要素がありますが、このお話を素晴らしいものにしている要素の一部に過ぎません。男女関係なく、いいものは良い、と思います。
パートナーを持つ身として、ちょいと申し上げたいことが。
「自分のオススメを読んでくれたなら、相手のオススメも手にしてみよう」って…

投稿: Dain | 2006.03.21 01:08

お話の要素の1つに過ぎない、なのに少女的な要素にアレルギーを持つ方が多いのかな?と思っていたんです。でも、考えてみれば、それは男女共に存在するのでしたね。
大人が読んでもいいお話なのに、と思いながら先入観を持っていたのは、むしろ私自身だったのかも知れません。

相手のオススメ・・・もちろんですよ。本ではなくても、互いに興味は持ちたいですもんね。それが自然であれば、よりベストですし。

投稿: 豆姐 | 2006.03.22 00:00

豆姐さん、わざわざお返事ありがとうございます。
確かに、乙女小説なトコロを敬遠しちゃうと読めなくなりますね(もったいない)…
同じ理由で「児童書」を敬遠している人がなんと多いことか(もったいない)…

「西の善き魔女」は来月からアニメ化されるので、この機会にファンが増えるといいですね~ 彼氏と一緒に見ながらあれこれ話してみると面白いかもしれませんね。

投稿: Dain | 2006.03.22 00:33

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