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カンニング・ドット・コム

 さいきん試験方法がIT化されている。昔は「コンピュータ化」とはいっても、マークシート方式だったりOCR用紙に数字を書いたりする。かつて紙とエンピツだったのが、今じゃ試験会場にずらーっとPCが並んでいる

 試験開始は「開始」をマウスクリック、終了は「提出・採点」ボタンを押す。試験管の合図で皆が一斉に始める紙ずれの音が懐かしい。下手すると他の人は全然違う試験をやっていることもある(以前java programmerを受験したとき、隣人はTOEFLをやっていた)。

 設問はデータベースから一定のアルゴリズムで抽出されるため、「全員」が「同時」に「同じ問題」を解くなんてことはぶっちゃけありえない。その一方で、設問は繰り返し出題可能となった。試験問題のリサイクル、というやつやね。

 そこでだ。悪いコト考える人はいるもので、データベースを入手すれば勝ったも同然。問題数は多いが間違いなく合格できる。いや、それよりも高値で売れるだろう。例えばこのトップにあるCheat-Testとか。2ちゃんで「自分が受けた試験問題を晒そうぜ」スレがあったが、かわいいものに見えてくる。

 いまPMPの資格を目指している。今秋からより難易度が上がるらしいが、その難しい版はもう入荷したそうだ。もちろんあたしゃ「チート」はしないが、チーターが増えれば権威も墜ちるんだろうねっ

Cheat-Test のプロダクツ
. Adobe
. Apple
. BEA Systems
. CheckPoint
. Cisco
. Citrix
. CIW
. CWNA
. Computer Associate
. EC-Council
. EMC
. Exam Express
. Extreme Networks
. Foundry
. HDI
. Hewlett Packard
. IBM
. ISC CISSP/SSCP
. ISM
. Juniper
. Legato
. Lotus
. LPI
. McAfee
. Microsoft
. NCR Teradata
. Network Appliance
. Nortel Networks
. Novell
. Oracle
. PMI
. Polycom
. RedHat
. RCDD
. SNIA
. Sun
. Sybase
. Symantec
. TIA
. TruSecure
. WMWare
. Special Bundles

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ツンデレを嫁にするとどうなるか?

「デレデレになる」と答えたアナタ、はいはいわろすわろす。それは新婚初期の話。その後どうなるのかを書く(のろけ注意報!)。なおツンデレの定義は、はてなのツンデレに従う。

ツンデレとは例えば、“普段はツンツン、二人っきりの時は急にしおらしくなってデレデレといちゃついてくる”ようなタイプのヒロイン、あるいは、そのさまを指した言葉である。

別の具体例を挙げれば、ストーリー開始時は主人公に対して刺々しい態度(=ツンツン)を取っていたヒロインが、何かのきっかけでツンツンの中にも隠し切れない照れを見せる、あるいは反転して急速に好感度を上昇させていく(=デレデレ)などのパターンがありうる。

もとは二次元萌え属性なのだがリアルでもある(でしょ?こんな恋愛)。出会い第一印象「芯のしっかりした(≒気の強い)女の子だななぁ」だったのが、結婚して何年も経つと…

デレの変化
 デレの範囲が「二人っきり」からブレてくる。そりゃ一緒に暮らしていればずっと二人っきりなのだから、その間ずっとデレなのかというと、違う。たとえ二人でいても考え事してたり、テレビ見たりしている。つまり二人っきりだからといって必ずしもデレるのではない、ということ。

ツンの変化
 ツンの範囲が「人目あり」からブレてくる。人目があるからツンモードになるのではなく、普段からツンツンしている。これに気付いたときは悲しくなった。そりゃそうだろう、「ふだん」なんて知人→友人→恋人→夫人のメタモルフォーゼの最終形態でしか見せないから。したがって、ありがちな独白「あの人の前だと、なぜかぶっきらぼうになっちゃうのよ」は、結婚すると「アンタと一緒だとイライラするの!」に変化する。心せよ、ツンデレラー。

ツン→デレへの切り替え
 ではいつデレるのか? それはデレモードに移行するとき。ではいつデレモードに移行するのか? それはカップルさまざまでしょうな。おんなスイッチを押したときかもしれないし(どこにあるかは中学で教えてもらえる)、ふとした一言「ありがと」「ねぇ」でなる人もいる。結婚当初はおんなスイッチが重要だったが、何年も経つと言葉のレバレッジが大きくなる(←これ重要)。

デレ→ツンへの切り替え
 ツン範囲の拡大によりデレ時間が短縮化する。一方で、貴重なデレ時間はカンタンには終わらなくなる傾向が見られる。恋人時代のデレ→ツンへの移行は「人目」だった。部屋ではいちゃついても外に出た途端に距離をとる。しかし、これが嫁さんになると、いったんデレに入るとだらだらと続く。射精と同時にヨソヨソしくなる雄と好対照だねッ。

リアルツンデレの常套句「ばかぁ」
 記憶の中で最古のツンデレはモンスリーだ。未来少年コナン全26話ずっとツンツンしていたのが最終話で頬を染めて「バカねっ」とダイスに呟く。ドッギャーンとキたね、あれは。あんな感じで「ばかぁ」と涙目でくる。同じバカでも惣流某の「あんたバカぁ?」と偉い違う。ふだんのツンとは想像を絶するギャップ。もうね、これ同じニンゲンなのかと問い詰めたくなるせつなさ。他人には絶対に見せないまなざし。だんなやってて良かったと思える瞬間。

ツンデレの代価
 「何かを得るためには、同等の代価を必要とする」は、けだし名言だが、ツンデレの場合は極化するツンが代価だろう。夫婦はナマのままの人間関係でもあるから、愛想はいらぬ。自分より愛想よくしてもらっている隣人を見ると悲しくなるが、それは隣人向きのお面なのだろう。

 「仮面夫婦」という言葉があるが、その仮面を外せるのは伴侶の前のみ。それ以外の相手(不倫相手だろうと親兄弟だろうと)は、それ向けの仮面を被りなおしているだけ。「ツンデレ」もキャラ属性である以上、仮面の一つともいえるが、その必要性がない関係(=夫婦)になっても続行されるガチンコツンに対し、並みのツンデレラーでは耐えられないものと思われ。

自分を甘やかしてくれる存在
 全てがツンデレになるで、こう喝破されている。

> ツンデレが好きな人ってのは、結局「自分を甘やかして欲しい人」だと思うのね。ふりかえってツンデレってのは、現実でイチャイチャできないオタクの理想郷なのよ

 同意。世知辛い中、自分を甘やかしてくれる存在は貴重だ。それがリアルだろうとバーチャルだろうと。ただ、リアルの場合は「相手も感情を持つ」とこがポイント。「感情を持っているかのようにふるまう」ではない。

 彼女も好きでツンデレやってるわけではない。気質やなりゆきでそうなっている以上、負い目というか引け目を感じている。何に対して? 「ツン」「デレ」をコントロールできない自分に対して。にんげんだもの(みつ○)、いちいち目くじら立てないの。そうすることで彼女は安心して「ツン」「デレ」ができる。仮面を剥いた自分を受け止めてくれる。夫婦は赦しあって仲良くなる。

 ツンデレ「を」好きな人ってのは自分を甘やかしてくれる人である一方、ツンデレ「が」好きな人も自分を甘やかしてくれる人なんじゃないかな。ただし二人とも「いいオトナ」なのでいつでも甘え甘やかしあっているわけにはゆかぬ。TPOをわきまえて、阿吽の呼吸で甘えあう。メリハリともいう。

ツンデレを嫁にするということは…
 「ツンデレは二次元のキャラ属性」は正しい。リアルだとただの気の強い気質というだけ。そして私はついに気付くのだ。なんのことはない、気の強い女の子が気の強い嫁になっただけということをorz

 がんばれ!ツンデレラー!負けるな!ツンデレラー!

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遅効性のヤな感じを味わう「くじ」

 調子こいてネガティブな小説を読み漁っていると、自身の感情も暗黒化するところが面白い。いわば自分を使った実験やね。ン十年も味わっていなかった虚無感に押しつぶされるなんて、久しぶりすぎて懐かしさすら覚える。

 「劇薬小説を探せ!」で読後感サイアク小説探しにちょっと疲れたので、ホラー傑作アンソロジー「贈る物語 Terror」(宮部みゆき編集)で一休み。懐かしいものばかり。「猿の手」「獲物」 をガタガタしながら読んだのは小学生だったか、「幽霊ハント」「なぞ」で怖いというよりも不思議な気持ちにさせられたのは中学の頃だろうか。どうして「信号手」や「吉備津の釜」がないんだ!というツッコミをしても仕方がない。編者が宮部みゆき氏なので、趣味全開のアンソロジーなのだ。

 収録作品はどれもピカイチ。ホラー好きなら、知らないなんてぶっちゃけありえない。おまけにゲーマー宮部氏の面目躍如、ロープレとアンソロジーの見事な融合も楽しめる(人狼の章はゲームのために起こしたとしか思えない)。

 さらに、「人はなぜ怖い話をするのか?」への彼女の回答に深く頷くべし。「人は誰しも心に闇を…」論なんだが、このアンソロジーを順に最後まで読むと納得できる(特にラストに「パラダイス・モーテルにて」を持ってくるところがGood!)。彼女はこの問いに答えるために、この本を編んだのだろうって。

 はてなでのオススメは、これに収録されている「くじ」[参考]。かなり早い段階でオチが見えるので、ホラーとしてはたいしたことないのだが、これは遅効性の「ヤな感じ」がジワジワと追いかけてくる。昔からのならわしで、年に一度、村のみんなで「くじ」を引くというお話なのだが… この「くじ」が何に相当するか読み替えるだけでまるで別物に見えるのがコワい。


  • 「自分探し」しても何も見つからないことは薄々分かってたくせに、ついに現実と直面せざるを得なくなる40代フリーター
  • 「負け犬」という揶揄がシャレやネタじゃなくなってきた35才で独身で
  • あンたが何を言おうとも、有権者の代表が決める消費税17%

 読了(=着火)してからどこを向いてもこの構図に見えてくる。ポイントは「自分で選んだ」こと。選んだ結果がいかなるものであれ、選んだことには変わりはない。選ぶ方法や前提に文句を言っても、すでに「選んだ」事実は動かせない。ラストの一行は分かっていたが、その直前の叫びが他人事じゃない。

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