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SWEBOKを読む前に

もとはといえば燃えるプロジェクトをなんとかしようという動機で始めたPMBOK。理解に2年、普及に1年かかったが、今その果実(?)を得ているところ。既に上長を巻き込んだので、次は全社に風を起こしてみようかと。ちなみにいまだにPMPは受験していないorz。

その過程で知ってはいたが食指が動かなかったSWEBOK(ソフトウェアエンジニアリング知識体系(Software Engineering Body of Knowledge)について、akonさんが非常に興味深いエントリをしている[参照]。これは「ソフトウェア開発へのSWEBOKの適用」の書籍の紹介なのだが、SWEBOKを理解するのになかなか良いとのこと。2004改訂版が出るまでのウォームアップとして読んでみようかと。

SWEBOKとは何か。その概説(overview)をまとめるとこんなカンジ[SWEBOK overview]

世の中には、「ソフトウェア専門家」がごまんといる。あるいは「ソフトウェア専門家」を育成する機関がこれまたごまんとある。にもかかわらず、ソフトウェア工学は正当な教育機関や職業のステータスにまで達していない。なぜなら「ソフトウェア専門家=プロフェッショナル」のための一般的な知識をまとめたカリキュラムが存在しないから。
「これだけやればプロフェッショナル」ではなく、「プロと名乗るなら、せめてこれぐらいは知っておけ」という知識体系が求められている。それはソフトウェア工学に限らず、一般的な知識や、知識にとどまらずそれを適用する方法論なども対象とする。

こうした背景をふまえ、SWEBOKは以下の目的でまとめられている。

  • ソフトウェア工学の各知識分野を特徴づける
  • ソフトウェア工学の今日的な話題を提供する
  • ソフトウェア工学での一貫した視座を促進する
  • ソフトウェア工学の位置づけを明確化する(コンピュータサイエンス、プロジェクトマネジメント、コンピュータ・エンジニアリング、数学との関係)

SWEBOKは以下の人を対象としている

  • ソフトウェア工学の教育機関(大学、専門学校、職能訓練校)
  • ソフトウェアの職能・業績評価を行う機関
  • ソフトウェア工学の学生
  • ソフトウェアエンジニア

SWEBOKプロジェクトのための原則は以下の2つ

  • 透明性:SWEBOKプロジェクトそのもののプロセスは、完全にドキュメント化され、公表される
  • 一貫性:ソフトウェア工学を実際に用いる開発者や研究者の中でSWEBOKは構築され、各界でのコンセンサスを得ることで一貫性が保たれるようにする

公開されている2004年版[SWEBOK official]をナナメ読みする限り、教条主義的なにおいがして、アカデミックな雰囲気なり。上の翻訳にあたり、"Software engineering"を「ソフトウェア工学」としたが、この「ソフトウェア工学」という言葉はずいぶんとビミョーな語になりつつあるようだが、これまた別の話。


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コメント

まさに「教条主義的なにおいがして、アカデミックな雰囲気」なんですが、避けては通れないしかし、知っておく必要がある人が、知識を入手するにはよい本だと思いました。きっと改訂版のほうは寝てしまうと思う

投稿: akon | 2005.06.06 09:02

それでも喰らいついてみようと思います。たぶんこれが根っこだと信じます。直接間接にかかわらず、気づきがたくさんもらえると思うし、これ読んで何も気づかないようなら早々にこの業界から退場すべきだとも感じているので

投稿: Dain | 2005.06.06 23:42

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